拙宅の最寄り駅はここ数年前に電車(日本有数の運賃の高い路線)が通る前は京成線の八千代台駅だった。その駅名を言うと「成田空港に行く時に通るわ」とよく言われた。
成田が近いためか、夜空を眺めていると、多い時には4機くらいの飛行機が明かりを点滅させて飛んでいるのが見える。たまに奇妙な飛び方のように見えると「まさかUFO?」などと年甲斐もない発想をしてみたりする。それは一度もなかったけれど。
また自衛隊の習志野駐屯地が近いため、天気の良い日にはパラシュ−ト降下の訓練をしているのが良く見える。お腹の太い輸送機から、パラパラとパラシュ−トを着けた隊員が次々に飛び出して、ゆらゆらと降下していく。パラシュ−トの降下訓練は、初めは少し高い塔のような所から飛び降りることから始めるのだ、と聞いたことがあるが、真偽のほどはわからない。駐屯地ではサバイバルさながらの匍匐訓練をしているのを見たことがあるが、とても面白かった。
私は昼も夜も空を見てるのがとても好きなのだ。また、街を歩いている時や車で走っている時は、植物が気になって仕方がない。直ぐに目がそちらにいってしまう。
それなので、一番目がいかない盲点になるのがすれ違う人の顔である。自分から知り合いに気付く事はほとんどない。更に考え事をしている時に声を掛けられると、どのつながりの人だったか咄嗟に思い出せないで、トンチンカンな挨拶をしてしまう。それもあって地元を歩くのは苦手である。

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