今日は太極拳「八千代悠々健身会」の稽古日だが、天気予報は「曇りのち雨」。降ったら困るなと思っていたが、午前中降っていた雨が昼頃に上がり、薄日も差してきたので「行いがいいんだ!」と得意顔。練習時間には湿度は高かったが降る気配もなく、終わって間もなくまた降り出したのだ。
それというのも、この会は野外の気持ちの良い公園で中国風に太極拳をゆったりとやっているのである。
数年前に開発された瀟洒な住宅街の一角に由緒正しい古い神社があり、その境内に隣接した公園で毎回稽古をしている。
桜の見事な並木があり春には花見客で賑わうが、日頃は数人の子供達が簡単な運動や遊びをしていたり、ベンチで近くのご老人たちがおしゃべりを楽しんでいるくらいの、緑に囲まれた静かで実に気持ちの良いところなのだ。先生がおっしゃるにはとても「気が良い」所だという。高台にあるため真夏でも風通しが良く、陽射しは木々に遮られて暑くもない。蝉時雨がうるさい程で、先生の話し声も聞き取り難いほどだが、豊かな自然の中で身体を動かして太極拳をするのが大変気に入っている。細胞の1つ1つにまで何かが浸透していくような気がする。気がするだけでなく実際血行が良くなっているはず。
今日は10月の中日なのに何と蝉が鳴いていた。秋に鳴く蝉を「秋蝉」というのだそうだ。
蝉といえば数年前に行った小笠原でも10月に蝉が耳をふさぎたくなるくらい大声で鳴いていた。小笠原では7,8月より10月頃の方が蝉は多いのだそうだ。もっとも真夏並の気温だから当然なのだろう。
小笠原では蝉とウグイスが同時に鳴いている。しかもウグイスは「ホ−ホケキョ」と鳴かずに「ホ−ホケ」と鳴く。「キョ」を省略して鳴く横着者なのだ。
また、我が家にもよく飛んでくるメジロというウグイスによく似た色の鳥が小笠原にもいるが、同じ仲間で目の周りが黒い「メグロ(オガサワラメグロ)」という鳥もいる。更には「ナカメグロ」という鳥もいるというが、それにはお目にかかれなかった。メグロは民宿の庭にもよく飛んで来ていた。
生け垣には普通にハイビスカスが植えられていて、初めはびっくりしたり、羨ましかったりしたものだった。が、帰る頃には馴染んでしまって違和感も感じなくなる。
素晴らしい自然が残っている宝石のような島だった。


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