言葉に出来ないものがいっぱいある。そして、大切なものは、言葉に出来ないことのほうが多いのだ。シギィはそう思った。
宮本輝「ドナウの旅人」より
ドイツ人の思考を記述したものである。
日本語で物語をかくとき、外国人の発する言葉は日本語の思想から発想しているのだろうなと思う。小説では吹き替えなしで、日本語だけでいろんな言語が使われている様子が表現できる。
でも、実際の思考・思想というものはその言語の中で生まれているものだろう。
その国の言葉でも言葉にできないことがたくさんあるのだ。
それを外国語で表現するのは想像力と創造力を駆使するしかないのでしょうね。

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