3月7日
日本出国前から楽しみにしていたスキューバダイビング。
本当はカリブ海の島でライセンスを取りたかったのだけど、時間とお金の都合で早い段階で断念して、ここタガンガでとることにした。
昨日プールで器具の使い方を教えてもらってテンションも上がっていた。
本番である。
海中を僕は泳いでいた。
なんだか信じられない気分。
水の中で僕は息をして魚が目の前にいる。
たくさんの熱帯魚が僕の上を泳いでいく。
僕の吐いた息ははるか上にのぼっていく。
美しい水の中魚を間近でみれたことよりも、10メートルほどの海の中を普通に泳げている自分がとても不思議だった。
今回の旅でいろんなアクティビティをしたけど間違いなくナンバー1である。
町に戻ってからはレストランで魚を食べてゆっくり。
そして今日も電気がない。
夕方、町のはずれの柵に囲まれた広場みたいなところで、太鼓としゃかしゃかのリズムに乗って踊っている集団を見た。
きっと練習をしていたのだと思うけど、その独特なリズムと踊りは今まで見たことのないものだった。動と静が見事に表現されているように思えた。
民族舞踏は中南米でけっこうみてきて飽きていたのだけど、そんな僕に衝撃を与えるものであった。
周りで見ている家族になんという踊りか聞いてみると、ラプンジャという答えだった。
この村の漁師の踊りだそうだ。
南米はまだまだ僕を驚かせてくれる。
そして電気のない夜をなぜかなかなか眠れずにすごした。

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