文化にはいい文化と悪い文化がある。
ラテンアメリカでは、アジア人のことをチノやチナと呼ぶ。
チノ、チナはスペインでは中国人をさすのだけど、ラテンアメリカではアジア人を指すようだ。
初めはチノ(男性がチノ)と呼ばれるでのがいやだったけど、そういう文化ならばそれはそれでいいと思うようになった。
でも、まだ気になることがある。
街を歩いていてすれ違うときにチノと口に出すことだ。
これは、日本人のことをチノと呼ぶこととはまた別のことだ。
僕はこれが一番嫌いだ。
たまに、日本語でありがとうやさよなら、ジャンケンポンなど知っている日本語を連発される事もある。
こうしたことは全く必要の無いことだと思う。
もし日本語をしゃべりたいなら、「こんにちは」などのあいさつから始めて会話するべきだと思う。
一方的に単語だけを口に出すことは、相手を不快にするだけだと思う。
スペイン語の先生にそうしたことの理由を聞いてみた。
それは、ラテンアメリカの文化なのだという。
親そしてさらにその親が、子どもと道を歩いているときにアジア人をみたら親がチノ、チナと口に出す。それを見た子どもが大きくなってまたそう口に出す。そうしてできた文化なのだそうだ。
先生はさらにいう。
文化は場所によって異なる。それを理解しあうことが大事だ。
そしてこのチノ、チナという文化はすぐに変えれるものではないのだけど、悪い文化なので少しずつ変えていかないといけないと。
僕はその話を聞いて納得した。
そして、日本の文化、靖国神社のことを思い出した。
文化の違いというものがある。
守るべきものもあるだろうし、他の文化のことも考える必要もあるだろう。
政治的な問題もあるだろう。
僕には答えを出すことはできない。
思うことは、お互いの文化を尊重しあい、よりよい関係を築いていくことが大切なんだろうということだ。
まわりに合わせて、文化を捨てることもどうかと思うし、自分の文化を守ることだけを考えて、周りの世界との関係を気にしないわけにもいかない。
目を開いて、多くのものをおt受け入れ、自分の中で消化して、多くの人と出会うこと。
それが大切だと僕は思っている。

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