特殊な用途で使っている20年物の富士通 LIFEBOOK
FMV-675NU9/LのCMOS電池交換とCPUグリス塗り替えを行う。
※分解手順は
コチラを参考にさせていただきました。
ありがとうございます。

昔のFMVの特徴として、光学ドライブが取り外し可能。
その名残で、つい最近までFMVのドライブベゼル右下端には、
取り外しできないのに切り欠きがあった。

昔、職場に持ち込んで修理中に、
同僚がバンバンとビスを外し始め、ワケわからなくなり、
最終的に上司のPCを破壊するに至った経験がある。
外したビスはしっかり分類して把握すること。

何度も分解しているせいか、ナメているビスもある。
ネジ山が潰れていて締まらないビスもある。
こういうビスが、身近で手に入ればありがたいのだが。

パームレストを外すとき、
上方向に開かないので手前方向に引っ張りたくなるが、
オーディオ端子類が邪魔で引っ張れないので一瞬悩む。
→無理して力ずくで引っ張ろうとせず、
そのままパームレストを外側に広げてから持ち上げればよい。
自分も、これに気づくまで数分かかった。

CMOS電池交換が目的なら、ここまでで行える。
今回は、10年放置しているCPUグリス塗り替えのために
さらに分解。
キーボードのフィルムケーブルはなぜか2本重なって生えている。
どういう分け方なのだろう?

参考にした機種とは若干配置が異なっているが、
ベースは同じなのでだいたいは解ってくる。
固定テープ類の粘着剤は経年劣化で硬化しているので、
ポロポロと粉が出る場所がある。

全面がベゼルになっている表側上面パネルを外し、
やっとここでマザボが現れる。
細いケーブルやコネクタ類を破損しないように注意。
コネクタ固定部品は、平行に引っ張って外すものと、
パタンと起こして外すものがあるので、注意。

初めての分解時には、多くのチップに伝熱シートが
かなりの力で密着している。
自分のは2回目だったので取れやすかったが、
最初は思い切って「ベリっ!」とやった記憶がある。
本来は伝熱シートを貼り替えるべきだが、
かなり厚いゴム状の物のため代替品が入手できない。
ヒートシンクを兼ねるフレームとCPU周りは、
裏側からクロス状のバーでネジ止めされている。

上面パネルは電源スイッチやオーディオボードも兼ねている。
中古購入時から、動作中に電源スイッチに触ると電源が落ちるのが
気になっていたので、電源スイッチの接触不良をメンテした。
本来は金属板を剥がしたいところだが、
半分がリベット留めされており、外せない。
外せる部分の金属板のネジを外してパネルを緩め、
ツマミを外し、
内部のスライドスイッチにコンタクトスプレーを噴射。
(両手で作業していたため、写真撮れず)
周りにティッシュを詰めてスプレーしないと、
パネル内部に飛び散りエラいことになる。
何度かカチャカチャ動かして馴染ませる。
フニャッとしていた操作感が、むしろ重たくなり、
カチッとした感じになる。

CPUはマザボ直付けで交換できないタイプ。
CPUグリスは10年前の分解時にグリスシートに交換しているが、
あまり使っていないのに完全に硬化してポロポロ取れてくる。
あまり使わないPCだしTDP16Wなので、
AINEXのコスパグリスGS-04でもいいのだが、
メンテのときはここまで分解するのが面倒なので、
今回は信頼と実績の吉田さんグリス(

)MX-4を使った。
(分解に疲れたせいか、塗り写真を忘れた。)
そしてまた組み立てる。
最近は分解させない筐体になってきているが、
中にはバックパネルを外すだけでCPUメンテができるVersaProの
ような物もある。
LIFEBOOKは基板1枚にまでバラさないとCPUにアクセスできない
ビジネスモデルである。
このPCは2001年製なのに、BIOS初期状態は1988年なのね。
Floppy Disk A:の容量表記はあるが、
PC-98等の1.2MBフォーマットは
Windowsでドライバを入れないと読めない。
しかし、Linuxではそのまま読めた記憶がある。
また、Windowsのエクスプローラーからでは
1.2MBでのフォーマットはできない仕様だったと思う。
コマンドやソフトではできるようだが、使ったことはない。
今は1.2MBを使用していないので、不確かな情報でスミマセン

Windows 2000も稼働中。
親のmicroSDの入らないガラケーのために、
赤外線とこのソフトが使えるようにしてある。
Windows 10には正常にインストールできず、
6年前にはもうdocomoからは提供されなくなった。

モニタに各色の常時点灯セルが大量に現れるようになった。
これはメンテ後になったのか、前からなのか不明。
もう10年近く前からバックライトは赤くなっていたけど、
液晶自体もそろそろ寿命かな。
この世代のLCDパネルはジャンクでも手に入りにくいので、
これがひどくなっていくようなら、
もう諦めることになるのだろう。
ケーブルの接触不良の可能性はあるが、
再度分解する気力が無い。
また機会があったら挿し直してみようと思う。

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