2009/7/2  20:49

5月のエッセイ  書き物 エッセィ小説等



2007年に第四回エッセイ賞「最優秀賞」を頂いたご縁で→ 過去記事 
宮古毎日新聞社から、時々エッセイ依頼のお話がもらえるようになりました。

今回5月29日分のエッセイをリンクしようとしたけどアップされてなかったので
友人や娘に見てもらいたいので、こちらにアップします。

お暇のある方は、どうぞこちらからご覧ください → → → → →


アリマキはなぜパニクラ無い?

 島に生き物のエネルギーがみなぎる若夏の頃となりました。さて、みなさん、アリマキをご存知でしょうか。そう、あの、花の蕾や野菜につく細かな緑色の小さな虫です。

 別名アブラムシとも言いますね。なかなか厄介な害虫で、気が付いた時には葉裏にびっしり付いていたりします。この虫の天敵がテントウムシです。ブーンと飛んで来て、片端からむしゃむしゃ食べていきます。子供の頃、それを観察していてすごく不思議だったのですが・・。アリマキは、なぜ逃げないのでしょうね?あの状況って、人間に置き換えてみたら、みんなでご飯を食べている所に怪獣がやってきて、すぐ隣で親戚のおじさんが襲われているみたいなものでしょう?パニックになって、逃げ惑うのが本当だと思いませんか?目が見えないのでしょうかね?もしかして、耳もない?分からない。解らない。アリマキの気持ちはわからない!小学生の私にはそれ以上は突き詰められなくて『アリマキって、アホです』で、夏休みの宿題が締め括られた情けない思い出があります。

 おばさんになった今でも、やっぱり、アリマキの気持ちはわからないのですが、アリマキの生態には少々詳しくなりました。アリマキは普通にオスとメスがいて増えるだけじゃなく、単体生殖という増え方もします。メスだけで、自分一匹で、次の世代を産むことができるのだそうです。これはもう、爆発的な増え方です。その上、今居る場所が過密になって環境が悪くなってくると、次々生まれてくるアリマキの中に翅の生えたものが出てきて、新天地へと飛び立つのです。
 どうやら、「一匹一匹がいかに逃げるか」という問題は始めから捨てている感じですね。「集団として、減った分だけ増やせば良い」という事なのかも知れません。
 

 話は変わりますが、最近気になって仕方ない物があります。適正処理困難廃棄物のボタン電池、充電式電池。現在は市では回収してもらえないので、各自で適正業者に処分を依頼するか、買った所に引き取ってもらうそうです。今時の小さな機械物は、間違い無くボタン電池が使われているわけですが、それを適正に処理している方ってどのくらいあるのでしょう。本体に入れたまま廃棄してしまうのが殆どじゃないでしょうか?古いタイプのボタン電池には水銀を含む物があります。燃えないゴミとして出すと、埋められて水銀が溶け出します。充電して何回も使えるニカド電池(ニッケル・カドミウム電池)も、エコな時代になって、スーパーマーケットで気軽に買えるようになりました。しかし、これも埋められてしまうとカドミウムが土と水を汚染します。私たちの島。限りある大地。『まあいいか・・』と捨てた電池から滲みだす出す毒は、目に見えなくて・・・。

 すぐ横で、仲間をテントウムシにムシャムシャ食べられているアリマキと、あんまり変わらないかも〜なんて思ってしまう。でも、アリマキと違って、私は私が大事です。それに、突然翅の生えた人間は生まれて来ないだろうし、いつか故郷を捨ててロケットで逃げ出すとしても、それは私でも私の孫でも無いでしょう。だとすれば、その他大勢の方に含まれる私には、今、何が出来るのかな?電卓やゲーム機を使っている子供たちは何が出来るのかな?『エコの島』を目指している行政の方たちは何が出来るのかな?

 今日の私の目に映る美しい島が、百年千年変わらぬものでありますように!



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