[MSN毎日インタラクティブより抜粋]
ニッポン放送をめぐるライブドアとフジサンケイグループの攻防は、ライブドアが取得したニッポン放送株をフジテレビが実質的に買い取ることで決着した。新興ベンチャー企業がメディアグループを相手に仕掛け衝撃を与えた買収劇は、マネーゲームのまま終わることになる。
相手に利益を与えることを見返りに、買収された株式を引き取って終結するというのは、乗っ取り騒動の際の典型的な終わり方だ。株式市場は18日、全面安の展開となったが、その中でライブドアの株価は急騰した。市場もそうみているようだ。
ライブドア側が主張していたネットと放送の融合についても、多くは期待できないだろう。提携内容については委員会を設けて検討を続けるというものの、ライブドアの影響力を排除できた以上、放送の既得権益維持が優先されることになるのは当然だからだ。
とはいえ、今回の買収劇が与えた影響は大きい。ライブドアのニッポン放送株大量取得から2カ月余りに過ぎないが、M&A(企業の合併・買収)にまつわる専門用語がテレビのワイドショーで飛び交うなど、株式取引に関する学習効果は絶大なものがあった。
TOB(株式の公開買い付け)の手続きをとらなくても大量の株式を取得できる時間外取引など制度の欠陥も明らかになり、放送への外資規制強化も含めて政府は対応に追われている。買収の際に外国株による株式交換を認める商法改正について、実施を1年延期するといった過剰反応気味のことも起こっているが、M&Aを企業の活性化につなげるため、きちんとした形で法整備を進めてほしい。
また、フジテレビが大幅な増配を決めたことをきっかけに、M&Aへの危機感から多くの企業が増配に向かっているのも注目すべきことだろう。配当性向の低さが指摘されてきた日本の企業が、これを是正する方向に動いているわけで、副次効果とはいえ、評価してもいいことだ。
しかし、今回の買収劇は結局のところ、テレビ朝日株の買収と同じ結末になってしまった。テレビ朝日の場合は、朝日新聞がソフトバンクなどから株式を買い取ることにより外部資本の支配を排除したが、企業価値を高めることをライブドアとフジテレビが競い合う展開になれば、通信と放送の融合や映像産業の活性化という点からも意味があっただろう。
フジテレビはニッポン放送の子会社化を実現することになる。負担は当初の想定より相当膨らむが、子会社化という当初の目的は達成できる。しかし、これで一件落着としていいのだろうか。
買収に対抗するためフジサンケイ側は公共性を強調し、ライブドアとの基本合意の中でも、再び公共性を繰り返している。しかし、「楽しくなければテレビじゃない」として視聴率競争を展開してきたのはフジテレビ自身だ。テレビの持つ公共性とはいったいどういうものか、番組の中できちんと示してもらいたい。
意外とあっさり決着しましたね。
さてとこれでニッポン放送は晴れてフジテレビの子会社となる訳です。
ということでlivedoor Blogで展開していた
おーぷろの脳内Blogを無期限更新停止する理由がなくなった。
もったいないから目下使い道を検討chu!

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