芦川いづみさんデビュー65周年記念 DVD10タイトル発売!

2007/5/21

『パッチギ!LOVE & PEACE』  映画道

박치기 LOVE & PEACE』

2007年日本映画 127分
脚本・監督:井筒和幸  脚本:羽原大介  音楽:加藤和彦
出演:井坂俊哉(李安成(アンソン))、中村ゆり(李慶子(キョンジャ))、藤井隆(佐藤政之)、西島秀俊(野村健作)、風間杜夫(ビョンチャン)、キムラ緑子(兄妹の母)、手塚理美(キョンスン)、キム・ウンス(高泰玉(テオ))、今井悠貴(李燦秀(チャンス))、米倉斉加年(枝川の長老)、馬渕晴子(ホルモン屋のおばさん)、村田雄浩(朝鮮将棋のおじさん)、松尾貴史(ギャグ好きのおじさん)、ラサール石井(三浦プロデューサー)、杉本哲太(「太平洋のサムライ」監督)、麿赤兒(石橋中将役の大物俳優)、でんでん(ライトエージェンシー社長)、寺島進(イカ釣り船の船長)、国生さゆり(お志摩)、田口浩正(南プロデューサー)、すほうれいこ(なおみ)、宮川大輔(水中運動会のAD)、山本浩司(ライトエージェンシー松井)、清水優(ヨンギ)、新屋英子(故買屋の女店主)、中村有志(宇野重吉)、温水洋一(マスター)、桐谷健太(国土舘応援団団長の近藤)、粟野史浩(応援団の金閣)、土平ドンペイ(応援団の金閣)、田中要次(先輩運転士)、徳山昌守(朝高生の番長)、浜田学(錦宏次郎)、菅原大吉(舞台挨拶の司会者)、堀江慶(サード助監督)、長原成樹(ブローカーの男)、田中哲司(取調官)、日向丈(刑事)、愛染恭子(スナックのママ)、木下ほうか(ヤクザ俳優)、金田敦(時代劇の監督)、並樹史朗(倉田プロデューサー)、竹下明子(佐藤の母)、鎌田愛(佐藤の妹)、吉田千晃(三浦プロデューサーの秘書)、久ヶ沢徹(水中運動会の司会)、川村亜紀(水中運動会の司会)、松永京子(チャンスの母・写真)、ソン・チャンウィ(父ジンソン)、ちすん(若い海女)、パク・ソヒ(金村伍長)、木村祐一(漁船の船長)




1974年。アンソン一家は筋ジストロフィーと診断された6歳の息子チャンスの治療のために東京に引っ越し、サンダル製造工場を営むビョンチャンとキョンスンの伯父夫婦の世話になっていた。佐藤栄作前首相がノーベル平和賞を受賞した日、アンソンとビョンチャンがいた国鉄のホームに、因縁のライバル近藤が暴れていた列車がやってきて騒然となる。アンソンと近藤が揉み合っていたところ、運転士の佐藤政之に助けられたアンソンは、佐藤を“ノーベル”と呼んでホルモン屋へと連れていく。佐藤はそこで働き始めていたアンソンの妹・キョンジャに一目惚れする。佐藤は国鉄を首となるが、アンソンたちと家族ぐるみで付き合うようになる。そんなキョンジャは店に来た芸能事務所ライトエージェンシーの松井にスカウトされる。狭い世界から脱け出したいという思いとチャンスの治療費を稼ぐため、芸能界入りを決意する。1944年済州島・西帰浦。アンソンの父・ジンソンは日本軍に徴兵されそうになるが、弟たちとともに逃走する。1974年の年末。事務所を訪れたキョンジャは経歴を隠して青山涼子という芸名でデビューする。正月特番の水泳大会の収録で知り合った舞台出身の野村健作と知り合ったキョンジャは、次第に彼に惹かれていく。1975年1月。ブルース・リーの『ドラゴンへの道』を見終わった帰り、カンフーごっこをしていたチャンスが突然、倒れ込む。アンソンは治療費を稼ぐため、佐藤とともに金塊を海外に売りさばくべく船に乗り込む。一方、キョンジャは戦争映画『太平洋のサムライ』のオーディションを受けるが、朝鮮人であることを知った三浦プロデューサーが難色を示す。

2005年度の映画賞を総なめにした『パッチギ!』の続篇。
前作から6年後という設定で舞台も京都から東京へ。

前作でキョンジャを演じた沢尻エリカさんに出演拒否されたとか、石原東京都知事製作の戦争映画に対する風刺があるとか、公開以前から何かと話題となっていたが、映画としてはそれなりに楽しめた。
さすがに前作ほどの盛り上がりはない。
今回もクライマックスで様々な状況が重なっていくが、前作が同時進行だったのに対し、今回はキョンジャの舞台挨拶に、父ジンソンの戦時中のエピソード、そして戦争映画『太平洋のサムライ』からのシーンが重なっていく。
つまり、現在、過去、虚構が同時進行していくわけで、その分、結びつきがちょっと弱い。製作者の意図は分かるが、過去と虚構が出てくる必然性が薄い。もう少し父親の過去を回想するきっかけとなる出来事があればよかったのだけど…。
また、もう1つメインのエピソードであるチャンスの病気も活かしきれてはいなかった。

口元が上戸彩さんに似ている中村ゆりさんは沢尻さんに比べても遜色なかったと思う。
舞台挨拶のシーンはなかなか真に迫っていたし。
『明石家電視台』で大ボケをかましていた元相方のMARIさんは元気かな(笑)。
ただ、キョンジャのキャラクターは前作とは一貫していないような気がする。
前作で康介に対し、「朝鮮人になるつもりある?」と日本人と朝鮮人の恋がうまくいくわけがないということを言っておきながら、今回は先輩俳優・野村健作に「普通の親だったら朝鮮人と結婚させるわけないだろう」と言われて、逆上する(挙句にプロデューサーに身体を売ってヒロイン役を射止める)。
大体、その康介のことを露とも思い出さないなんて。
♪あの素晴らしい愛をもう一度、という主題歌が虚しいぞ(笑)。

ちなみにキョンジャが芸能界入りを親戚たちに報告するシーンで、にしきのあきら(現・錦野旦)さんが在日だとか『紅白歌合戦』は在日がいなければ成り立たないというのは、野村進氏の『コリアン 世界の旅』(講談社+α文庫)に出てくるネタですな。
それと佐藤の母親役が竹下明子さん(元・夢の遊眠社。野田秀樹さんの元奥さん)だと知ってびっくり。全然気づかなかった。すっかり変わってしまって…(笑)。


★★★


0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ