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2019/1/15

劇団1980『素劇 あゝ東京行進曲』  演劇道

劇団1980 第68回公演
『素劇 あゝ東京行進曲』


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2019年1月15日(火)〜20日(日)
六本木 俳優座劇場
前売:3,600円  当日:4,000円
上演時間:115分

原作:結城亮一  脚本:藤田傳  演出:関矢幸雄
演出穂:花輪充  舞台監督:泉泰至  美術:山本隆世
照明:増子顕一  照明操作:宮永綾佳
音響:齋藤美佐男  音響操作:山崎純一  衣裳:佐々波雅子
歌唱指導:平岩佐和子  方言指導:佐藤正宏  写真:宮内勝

出演:
光木麻美(佐藤千夜子(千代)/ガード下の靴磨きほか)
上野裕子(中年の千夜子/若き日のマツ/淡谷のり子ほか)
水井ちあき(千代の母・マツ/老年の千夜子ほか)
関根麻帆(少女時代の千代/松井須磨子/四家文子/ガード下の靴磨きほか)
小谷佳加[劇団文化座](ミス・キルバン/英三郎の正妻・すず/抱月の妻・市子/関屋敏子/音丸/天童教会牧師/大久保病院の看護婦ほか)
藤川一歩(活弁士/藤原義江ほか)
青木和宣[劇団文化座](活弁士/溝口健二/藤山一郎/ほか)
神原弘之(中山晋平/東海林太郎/日本領事館員ほか)
山本隆世(野口雨情/古賀政男/徳山たまき/陸軍報道部・親泊中佐/イエス・キリストほか)
久保恒雄[劇団黒テント](千代の父・佐藤英三郎/岡野貞一/島村抱月/二村定一/日活管弦楽団指揮者/大久保病院の医師ほか)
柴田義之(ディック・ミネ/山本五十六/質屋の主人ほか)
翁長諭(山田耕筰/水谷竹紫/古関裕而ほか)
木之村達也(西條八十/伊沢修二/ビクターレコード録音技師ほか)
大田怜治(千夜子の弟・正美ほか)
栗栖裕之[劇団水中ランナー](松平晃ほか)


明治30年、山形県天童町に生まれた千代は妾の子と蔑まれながらも、教会で出会った音楽に魅了される。父・英三郎からは通弁士になれと言われてミス・キルバンと上京するも、大正9年に東京音楽学校に入学する。中山晋平や野口雨情らと出会い、職業歌手の道を歩み始めた千代は、昭和3年、「佐藤千夜子」の芸名で日本ビクターより国産レコード第一号を発表する。昭和4年、菊池寛原作の『東京行進曲』が溝口健二監督により映画化され、千夜子が主題歌を歌い、大ヒットとなる。しかし昭和5年、千夜子はイタリアに渡り、オペラの勉強を始める。昭和9年に帰国するも、四家文子ら若手歌手の台頭により、千夜子は忘れられた存在となっていた。昭和12年に日中戦争が勃発すると、千夜子は満州に慰問に駆り出される。昭和18年、南方に向かう途中に船が沈むが、戦艦「大和」に助けられ、山本五十六の前で歌う。終戦後はいったん帰郷していた千夜子だったが、再び上京。昭和27年には中山晋平が死去するが、貧困にあえいでいた千夜子は葬儀に出席することもできなかった。その後も質屋通いを繰り返していた千夜子は、銀座の衣料品店で自分が着ていたコートを見つけて袖を通すが、万引きを疑われてしまう。そして昭和43年、がんで大久保病院に入院した千夜子は最期のときを迎える。

1993年の初演以来、国内外で400回以上の上演を重ねる劇団1980の代表作。

日本初のレコード歌手・佐藤千夜子さんについては恥ずかしながら初めて知ったけど、『いちばん星』というタイトルで朝ドラにもなっているとか(原作は本作と同じ結城亮一さんによる小説)。
戦前、戦後の歌謡曲を語る上では欠かせない人物で、中山晋平、野口雨情、古賀政男といったビッグネームがずらり。その反面、周囲の反対を押し切ってイタリアに行って以降は不遇の時代を送っていたようで実に居たたまれない。
とりわけ、銀座の衣料品店で自分のコートを見つけて袖を通すシーン。コートはいわばかつての栄光の象徴であり、それを身にまとうことで夢再びと思ったのかも知れないが、その希望は万引きを疑われてもろくも砕け散ってしまう。
子供の頃から教会に通っていたわけだけど、千夜子の宗教心はどうだったのか、もう少し掘り下げて欲しかった気もする。

本作は“素劇”ということで、演劇ならではの手法がふんだんに使われている。舞台は素舞台、20個ほどの黒い箱と白い紐を用いて様々な背景が作り出される。
15人のキャストは終始舞台上にいて、100名以上の登場人物に扮するだけではなく、背景にもなるし(腕でVICTORの文字を表したのは見事)、歌の伴奏も口三味線で行う。
メインで千夜子を演じる光木麻美さんの他、元劇団四季であり元激嬢ユニットバスの関根麻帆さんら歌声も確かなものがあり、最後まで飽きさせなかった。

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