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2012/11/30

『長良川ド根性』  映画道

『長良川ド根性』

2012年日本映画 80分
共同監督・プロデューサー:阿武野勝彦
共同監督:片本武志  撮影:田中聖介  編集:奥田繁
音楽:本多俊之  音楽プロデューサー:岡田こずえ
ナレーション:宮本信子
出演:秋田清音(組合長)、秋田健一(息子)、大村秀章(愛知県知事)、八木明彦(愛知工業大学教授)、水谷隆行(漁師)、大橋亮一(同)、大橋修(同)


   


清流、長良川の流れを遮る河口の鉄の塊・全長661mの「長良川河口堰」。建設をめぐって、推進・反対が激しく対立した。しかし、一度走り出した国策は止まらず、1500億円を投入した堰の運用から16年が過ぎた――。本作の主人公は、長良川に生きる漁師たち。ハマグリとシジミ漁を営む三重県桑名市の赤須賀漁協は、最後まで建設に反対した。しかし、「一漁協のエゴが、21世紀の中部圏の発展を阻害している」「補償金のつり上げが目的だ」とまで批判された。あれから16年。赤須賀では秋田清音組合長(70)を中心に、乱獲を防ぐルールを作り、独自にハマグリの養殖に取り組み、変わり果てた河口で生きる道を模索してきた。それは、並大抵の努力ではなかった。絶滅寸前まで追い込まれたハマグリの漁獲も徐々に回復し、今では若い漁師たちも増え、浜に活気が戻り始めている。しかし、漁師たちが流してきた汗と涙など知らず、政治はブレ続けた。2011年、建設を推進した愛知県が、環境意識の高まりと水余りを背景に、河口堰の費用対効果などと言い出し、開門調査すべきと堰の不要論を唱え始めたのだ――。農地が必要だと干潟を埋め立てては放置し、水が必要だと川を堰き止めては、今度は堰など不要だったと言い出す。「環境保護」と言えば誰も文句はないとでも言うのか。「経済的発展」のため堰が不可欠だと押し切った時と同じように。しかし、そうしたゴリ押しは、この土地で生きる人々と、どう折り合いをつけてきたというのか。公益とは一体何なのか? この現代日本が抱える構造的な難問は、「民意」という化物になって、私たちに反撃する。【公式サイトより】

東海テレビ制作のドキュメンタリー映画第4弾。

全国的にはどれほどの知名度なのか知らないが、長良川河口堰のことは地元だけあってよく見聞きはしていたものの、どういう目的で建設されたのかといったことはほとんど知らなかった。
国や自治体の都合によって庶民が振り回されるのは今に始まったことではないが、1500億円もかけて建設を強力に推進しておきながら、今更見直しが必要だとはあきれかえる他はない。ナレーションにもあった通り、「ブレる。ブレ続ける」のが政治家というものなんだろうか。
テレビで見たときも落涙してしまったが、愛知県が主催した河口堰検討会での赤須賀漁協の秋田組合長の言葉はやはり胸に迫るものがあった。監督がこの言葉を聞いて映画版の製作を決意したというのもむべなるかな。恐らくは腹の中は煮えくり返っていたに違いないが、努めて冷静に言葉を選びながら、それでも滲み出てくる憤りというものがひしと伝わってきた。


★★★

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