芦川いづみさんデビュー65周年記念 DVD10タイトル発売!

2006/8/24

『純情きらり』第21週「生きる歓び」(124)  『純情きらり』道

脚本:浅野妙子   原案:津島佑子「火の山─山猿記」
音楽:大島ミチル  テーマ曲チェロ演奏:長谷川陽子
語り:竹下景子
タイトル映像:伊藤有壱  
劇中絵画:松田一聡  看護指導:佐藤エキ子

出演:宮崎あおい(有森桜子)、寺島しのぶ(杉笛子)、西島秀俊(杉冬吾)、井川遥(有森杏子)、高橋和也(鈴村浩樹)、相島一之(花岡八州治)、荒川優(鮎川和之)、石井苗子(看護婦長)、奥山志紀(杉加寿子)、本川嵐翔(杉亨)、岩本千波、有邑たま美、エンゼルプロ、室井滋(有森磯)

東京大空襲から1週間、笛子は家族全員を呼んで岡崎へ帰ろうと言い渡す。
桜子と磯は笛子の意見に同意する。
杏子にも出来れば一緒に帰って欲しい、またいつ空襲があるか分からず、一人東京に残しておくのは心配だという笛子。今すぐ病院を辞めることは無理でも、落ち着いたら辞表を出して岡崎に帰って来られないかという笛子に、杏子は「考えてみる」と返答する。
すると、八州治も一緒に行きたいと言い出す。食って寝るだけの居候にはならないからと頼む八州治に、「そうだね。八州治さんがおったら案外頼りになるかもしれん」と桜子が言い、笛子も賛成する。

桜子、“案外”って(笑)。
信用ないねぇ、八州治さん。



夜。避難所から松葉杖の浩樹を連れて外に出る杏子。
もうすぐ退院できる浩樹は杏子に「あんたのおかげだ」と礼を言う。
「あんたと出会えた偶然に感謝しなきゃな」と言う浩樹に、2年前退院してからどうしているか気になっていたと言う杏子。
浩樹は兵役免除になって徴用工として働いていたが、父親も空襲で死んだという。
「何とかやり直すよ。もう一度、一から」という浩樹は、両親が行方不明になっている少女の面倒を見るつもりだという。「あの子を見ると、娘を思い出すんだよ」という浩樹に、杏子は「ほっとしました」と安堵し、岡崎へ帰るかもしれないと告げる。「君はずっとここにいてくれるような気がしてた」と驚く浩樹だったが、申し訳ないなんて思うことはない、誰だって家族が一番大事なんだと杏子に言う。
二人の様子を見ている少女。

あらま。苅谷俊介さん(浩樹の父)、死んじゃったんですね。


杏子が中に入ると、少女がやってくる。
別の部屋に行かなければいけない杏子は“折り紙のおじさん”と待つように言うが、少女は押し黙ったまま。
その時、電灯が消え、建物の中が暗くなる。
看護婦長がロウソクを手にやってきて杏子に声をかけるが、少女はロウソクの炎を見て空襲で崩れた家屋の下敷きになった母親の姿を思い出し、「熱い、熱いよ」と初めて言葉を口にする。「お父さん、お母さん、死んじゃ嫌だ」と泣き叫ぶ少女を抱きしめる杏子。
再び電灯がつき、杏子が「大丈夫、火はもう消えたよ。お姉ちゃんがおるから大丈夫」と慰めると、少女は「お母さん、サチを置いてかないで」と言う。少女の名前が分かった杏子は「サっちゃん」と呼びながら抱きしめ続ける。
その様子を見つめる浩樹。

今で言うPTSDってヤツですか。
当時の実態は知る術もありませんが、そういう症状の人も多数いたでしょうね。



マロニエ荘の庭で冬吾が絵に火をつけて燃やしている。
それを見た笛子は竹ぼうきで叩いて消火する。
せっかく空襲で焼け残った絵をどうして燃やすのかと聞く笛子に、「荷物になるべさ。岡崎に帰るのに」と答える冬吾。笛子は「まったくもう、自分の絵の価値がまったく分かっとらんのだから」と言いながら、残りの絵を持っていく。
その様子を見ていた桜子も「なんで燃やしちゃうの」と冬吾に尋ねる。「何があったの?」と聞く桜子に、冬吾は「なんも。気にするな」と言って、松葉杖をついて立ち去る。

おっと、ここにもPTSDの人がいましたね。
いざという時に役に立たない男だな(笑)。



一家が岡崎へ旅立つ日、杏子がマロニエ荘を訪ねてくる。
笛子は見送りに来てくれた杏子に感謝し、なるべく早く岡崎に帰っておいでと言うが、杏子は「私のことは待たんで欲しいの」と言う。
「それは岡崎には帰らんていうこと?」と杏子の意思を確認する笛子に、杏子は「ええ。私はここに、東京に残ります」と答え、「私を必要としてくれる人がここにはおるから」とその理由を述べる。、笛子は「あんたには家族がおるんだよ。みんなあんたを大事に思ってるし、あんたを必要としとるんだよ」と言うが、杏子は「ごめんね、笛姉ちゃん」と誤り、空襲の日、笛子たちの安否も確かめずに怪我をした人たちの手当てをし続けた自分は家族を捨てたのだという。
杏子は「これが私の運命なの。ううん、天命なんだよ」と言うが、笛子は「そんなこと、そんなこと許さんよ」と納得できない。冬吾はそんな笛子に「分かってやれ」と言う。
桜子は「私は杏姉ちゃんの気持、分かるような気がする。ああしたいとか、こうしたいじゃないんだよね」と杏子の人を助けたいという気持に理解を示す。「私は応援する。何にもできんけど、頑張りんよ、東京で」という桜子に「ありがとう」と涙を流す杏子。

運命も天命も意味合いはほとんど一緒でないかい?(笑)
杏子が残るのは弘樹のためなのかサチのためなのか、その辺はっきりさせてくれ(笑)。



部屋で赤ん坊の頃の和之の写真を見ている磯。
桜子は和之と磯のことが気がかりだが、磯は明るく振る舞う。
そこへ切符を買いに行った八州治が戻ってくる。
「よく手に入ったね」という桜子に、「蛇の道は蛇よ」と笑う八州治。
八州治は杏子にも切符を渡すが、「いつ帰れるか分からんけど」という杏子の言葉に戸惑う。
桜子から杏子が東京に残ることにしたと聞いた八州治が驚いていると、和之が「おばさーん」と言いながら駆け込んでくる。
言いたいことがあるという和之は、磯に「東京に残って欲しい。俺、この秋には徴兵される。
だから時間がない。今のうちに母さんに孝行がしたいんだ」と懇願する。
父親に白状させ、事情を聞いたという和之は「だからもう嘘つかないでくれ」と言う。

お、磯も東京に残ることになるんでしょうか。
それはそうと、案外どころか早速役に立っている八州治でしたが、岡崎で杏子と一つ屋根の下という目論見は外れてしまいましたね(笑)。



0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ