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2006/8/14

『トランスアメリカ』  映画道

『トランスアメリカ』
TRANSAMERICA

2005年アメリカ映画 103分
脚本・監督:ダンカン・タッカー  製作総指揮:ウィリアム・H・メイシー
出演:フェリシティ・ハフマン(ブリー・オズボーン/スタンリー)、ケヴィン・ゼガーズ(トビー)、フィオヌラ・フラナガン(ブリーの母・エリザベス)、エリザベス・ペーニャ(セラピスト・マーガレット)、グレアム・グリーン(カルヴィン)、バート・ヤング(ブリーの父・マレー)、キャリー・プレストン(ブリーの妹・シドニー)




性同一性障害をかかえ、1週間後に女性になるための手術を控えたブリー。ロサンゼルスに暮らす彼女(彼?)の元にニューヨークから一本の電話が入る。電話の主はブリーが17年前、スタンリーという名前の男だった頃、幼馴染と関係を持った際にできた息子トビーで、万引きと麻薬所持のために市警に拘留され、スタンリーに身元引受人になって欲しいと言う。友人でセラピストのマーガレットに自分の過去と向き合わないなら手術に必要な書類にサインをしないと言われたブリーは、不承不承ながらトビーを迎えに行く。教会からのボランティアと身分を偽ったブリーは嫌がるトビーを継父のもとへ連れて行く。だが、トビーが継父から暴力を受けていたことを知ったブリーは、役者を目指しているというトビーを連れてロサンゼルスに戻ることにする。途中、ヒッチハイカーに車を盗まれた二人は、カルヴィンというネイティブアメリカンの車に乗せてもらって生まれ故郷のアリゾナ州フェニックスにたどり着く。手術のためにロサンゼルスに戻らなければいけないブリーは、思い切って実家を訪ねる。変わり果てたブリーの姿に動揺を隠せない両親と妹だったが、母・エリザベスは孫にあたるトビーを暖かく迎える。


『アメリカ,家族のいる風景』『ブロークン・フラワーズ』と突然現れた息子に戸惑う父親を描いた作品がこうも続くのは何なんだろう。
本作はその父親が女性になろうとしている直前というところに面白みがある。
当然、いつ息子に真相を打ち明けるかがドラマの肝となるわけだが、うーん、息子に言い寄られて打ち明けるという展開はどうもなぁ。もう少し感動的なシーンを期待したのだけど。
トビーは男娼をしていて、旅の途中でもおっちゃんを相手にしてお金を貰ったりしていたのだけど、やはり息子にもそういう倒錯したところがあるのかな(笑)。

いったんはブリーの元を離れていったトビーは、映画に出演した(ポルノだけど)ことを報告しに手術を終えて女性になったブリーを訪れる。許したわけじゃないと言いながらもやはり親に認めてもらいたかったのだろう。ブリーはトビーにカルヴィンからもらった帽子を渡し、ビールを飲むことを許可する。
子供というのは何だかんだ言いながらも、自分の親に認めてもらいたいと思うもの。いくら性別が変わろうとも親は親。ブリーもまた親に本来の姿を見てもらったからこそ、息子を受け入れることができたのだろう。

主演のフェリシティ・ハフマンさんはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされただけあって、難しい役どころを完璧に演じている。
私は『デスパレートな妻たち』でなじみがあるが(それでもだいぶ印象が違うけど)、中にはずっと男性が演じていると思っていた人もいたそうで。
マーガレットにトビーが出て行ったことを話すときに、鼻水どっばーと垂らしながら号泣していた姿に思わず貰い泣き。


★★★
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