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2010/11/25

『かんばっていきまっしょい』  映画道

『がんばっていきまっしょい

1998年日本映画 120分
脚本・監督:磯村一路
製作:周防正行、桝井省志、宅間秋史
原作:敷村良子『がんばっていきまっしょい』(マガジンハウス)
撮影監督:長田勇市  美術:磯田典宏  編集:菊池純一
音楽:Lee-tzsche(リーチェ) with Penguins  音楽監督:竹田元
テーマ曲:「Ogiyodiora」  エンディング曲:「Desert」
出演:田中麗奈(エツ姉・篠村悦子)、真野きりな(ダッコ・菊池多恵子)、清水真実(ヒメ・中崎敦子)、葵若菜[現・千崎若菜](リー・矢野利絵)、久積絵夢(イモッチ・中浦真由美)、中嶋朋子(コーチ・入江晶子)、松尾政寿(ブー・関野大)、本田大輔(安田俊二)、森山良子[特別出演](母・篠村里子)、白竜(父・篠村健作)、松尾れい子(姉・篠村澄子)、桜むつ子(祖母・篠村フキ)、有薗芳記(数学教師・小池)、城明男(ボート部顧問・熊田)、大杉漣(伊予東高校校長)、下元史朗(医師)、徳井優(渡し船の操縦士)、神戸浩(港山の駅員)、ベンガル(現在の教師)、小日向文世(現在の教師)、小形雄二、田村絵梨子(ボート部後輩・大西真理子)、矢野和仁、松下敏宏[バカリズム](ボート部の先輩)、升野英知[バカリズム](同)、小林英梨、相良直太朗[現・森山直太朗](三津浜高校ボート部員)、敷村良子


   


1998年、今は廃墟と化した瀬戸内海を臨む浜辺の艇庫。10年前まで、伊予東高校ボート部の部室として使われていたそこに、5人の少女たちの写真が飾られていた──。1976年、春。東校に入学した篠村悦子こと悦ネエは、以前から憧れていたボート部に入部を希望するが、東校には女子ボート部がなかった。そこで強情な性格の彼女は、ないのなら作ればいいと先生に直訴。自ら女子ボート部を創設してしまう。ナックル・フォアという5人競技が女子の主流であると聞いた悦ネエは、新人戦のある10月までという条件でヒメ、リー、ダッコ、イモッチの4人のメンバーを集める。ところが、誰ひとりとしてボートの経験者のいない彼女たちは、ボートを海へ運ぶことすら一苦労。悦ネエの幼い頃からの天敵で男子ボート部の関野ことブーにバカにされながら、練習を開始するのであった。暫くすると、現役を引退した3年生の安田がコーチについてくれた。そのお陰で、彼女たちのオールさばきも漸く様になっていく。夏合宿を経て、いよいよ新人戦。だが、東校女子ボート部の実力は勝利にはほど遠かった。約束の期間を終えた悦ネエは、ボート部に付き合ってくれたヒメたちに感謝の言葉を述べる。ところが、試合の敗北に苦渋を味わったヒメたちの気持ちは固まっていた…。シーズンも終わり陸トレに励む悦ネエたちに、顧問教官がコーチ・入江晶子を紹介した。元日本選手権メンバーであった晶子は、しかしその輝かしい経歴とは裏腹に全くやる気がない。悦ネエたちにトレーニング・メニューを渡すと、毎日ぼんやりしているばかりだ。ある日、貧血で倒れた悦ネエを心配したブーが、途中まで自転車に乗せて送ってくれた。ブーの意外な優しさに心揺れる悦ネエ。だが翌日、借りた手袋を返そうと思った彼女は、ブーが新体操部の桃子と一緒にいるところを目撃して憤慨する。春休み、再びボートのシーズンがやってきた。新入部員もひとりだけであったが入部し、今や東校女子ボート部は自分たちだけでボートを海に出せるくらい逞しく成長していた。ところが好調に見えたのも束の間、悦ネエが腰を痛めて医者から安静を言い渡されてしまう。練習に参加出来なくなる悦ネエ。また、彼女を欠いたボート部も相変わらず試合ではドベばかりだ。そんなある日、温泉療養に出かけた悦ネエは、そこで晶子に会う。やる気のない晶子に、自分にはボートしかないと訴える悦ネエ。やがて彼女はボート部の練習に戻り、晶子も夏休みの合宿で本格的な特訓をしてくれるようになる。そして、二度目の新人戦。東校女子ボート部は、順調に決勝戦まで勝ち進んでいた。もうドベではないという気持ちが、彼女たちの士気を奮い立たせる。「ひがしこー、がんばっていきまっしょい!」ブーや晶子たちも懸命に応援してくれている。だが、彼女たちはわずかの差で負けてしまうのであった。こうして二度目のシーズンが終わった。艇庫の掃除を終えた悦ネエは、来年最後となるシーズンへ向けて自分にエールを送る。【「キネマ旬報映画データベース」より】

第4回坊ちゃん文学賞受賞作を磯村一路監督が映画化。

その後の『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』といったヒット作の原点とも言うべき作品だが、実は観るのは今回が初めて。
もうすべては最後の決勝戦のためにあると言っていい。
Lee-tzscheさんの歌をバックに必死でボートを漕ぐ少女たちの美しさ。
こういったスポーツもの、部活ものは役者が役と一体となった感覚が何よりの見所で、この作品は充分にその期待に応えてくれている。磯村監督も近作に比べると本気度がまったく違うもんなぁ。

映画初主演の田中麗奈さんはデビュー時からあまり変わっていない印象があったけど、当時はこんなに幼い顔立ちをしていたのね。正直、それほど可愛くなくても生き残れたのは作品に恵まれたお陰もあるかな(笑)。
他のメンバーは真野きりなさんぐらいしか知らなかった。もっともその真野きりなさんもここのところ見かけないけど。リー役の葵若菜さんは千崎若菜と芸名を変え、磯村監督の新作『瞬』にも出演。
全体的に連ドラ版キャスト(鈴木杏、相武紗季、岩佐真悠子、佐津川愛美、藤本静)の圧勝だな(笑)。ちなみに大杉漣さんと小日向文世さんは連ドラ版にも出演。

母親役の森山良子さんが意外に演技が自然でびっくり。
キャストに「相良直太朗」とあったので、ひょっとしてと思ったらやっぱり森山直太朗さんだった。お好み焼き屋に入ってきて、「いっぱいだ」と言って帰っていく他校のボート部員の役。特別出演のバーターで出てるんじゃないよ(笑)。

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