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2010/4/11

『花のあと』  映画道

『花のあと』

2009年日本映画 107分
監督:中西健二
脚本:長谷川康夫、飯田健三郎  原作:藤沢周平
撮影:喜久村徳章  美術:金田克美
音楽:武部聡志  主題歌:一青窈「花のあと」
出演:北川景子(以登)、甲本雅裕(片桐才助)、宮尾俊太郎(江口(内藤)孫四郎)、國村隼(父・寺井甚左衛門)、市川亀治郎(藤井勘解由)、相築あきこ(母・郁)、伊藤歩(加世)、柄本明(医者・永井宗庵)、谷川清美(侍女・おふさ)、佐藤めぐみ(津勢)、綱島郷太郎(才助の友人・岡田伝八)、並樹史朗、近江谷太朗(中老・山田源田夫)
語り:藤村志保





江戸時代、東北の小さな藩・海坂では、春になると城主の計らいによって城の二の丸が解放され、花見客で賑わっていた。侍女のおふさとともに花見に出かけた以登は、帰り際に一人の若い武士に声をかけられる。その男は、平藩士の部屋住の身分でありながら藩随一の剣士である江口孫四郎。組頭の父・寺井甚左衛門から夕雲流の手ほどきを受けた以登は、先日、孫四郎が筆頭を務める羽賀道場の門下生を打ち破ったばかりだった。その折に不在だった孫四郎との手合わせを望んだ以登は、父の許しを得て孫四郎と竹刀を交える。女の剣と侮ることなく激しく竹刀を打ち込んでくる孫四郎に、生まれて初めての恋心を感じる以登。しかしそれは、決して叶うことのない恋だった。以登には江戸に留学して4年になる片桐才助という名の風采の上がらぬ許婚がおり、孫四郎にも縁談が進んでいるという話だった。ある日、稽古仲間の津勢から孫四郎の相手が奏者番を勤める内藤家の娘・加世だと知り、胸騒ぎを覚える以登。加世には妻子ある側用人・藤井勘解由とただならぬ関係にあるという噂があったのだった。それでも孫四郎への思いを断ち切った以登だったが、江戸から帰ってきた才助は大食らいで品がなく、以登は苛立ちを募らせていく。数ヶ月後、海坂に冷たく白い雪が降り始めた頃、以登の元に突然の報が舞い込んだ。藩の使いとして江戸へ向かった孫四郎が失態を犯し、自ら命を絶ったという。才助に調べてもらい、孫四郎が勘解由に謀られたことを突き止めた以登は、勘解由に書状を送って呼び出す。激闘の末、以登は想いを果たし終える。その以登のやるせなさ、切なさを温かく見守り、最後にそっと手を差し伸べたのは才助だった。孫四郎と出逢ってからちょうど一年後。海坂にめぐり来た春の陽射しの中、以登は再び満開の桜の下を歩いていた。風に散る花びらとともに、以登にとっての「花の季節」が確実に過ぎ去りろうとしていた。その頬には、これまでにない穏やかな微笑みが浮かんでいる。桜の道を行く以登の目には、新たな人生が既に映っていた。数歩先をのんびりと歩く才助と共に……。【一部公式サイトより】

『山桜』に続く「海坂藩大全」からの映画化第二弾。
脚本、主題歌をはじめおもなスタッフは前作と同じ顔ぶれ。

満開の桜、蝉の鳴き声、紅葉、そして雪。
四季の中で一人の女性の恋心が情緒纏綿と綴られていく。
……のはずなのだが、いかんせん北川景子さん、多分初めて見た(と思ったら『ヤマトナデシコ七変化』に出ていたようで)宮尾俊太郎くんともども表情に乏しく、台詞も抑揚がない。そういう演出なのかも知れないが、特に以登を見つめる孫四郎の能面のような表情がその後も何度か大写しになるのは少々キツかった。
ちなみに本作はババとなった以登が孫たちに若き日の思い出を語るという構成を取っているため(語りは藤村志保さん)、勘解由との決闘でも命を落とすことはないと分かっているのだが、これじゃあ初恋の話というより人殺しの話だよ(笑)。

時代劇初挑戦となる北川景子さんは道着姿になると様になり、着物姿での立ち居振る舞いも悪くない。所作指導がしっかりなされていたようで、障子の開け閉めなどもやたら丁寧に描かれていた。かつて「食わず嫌い王決定戦」での食べ方が汚い!とネット上で批判された人とは思えない(笑)。
甲本雅裕さんは何とも無邪気な笑顔。一見、うだつの上がらない男でありながら、実は才覚があるというあたりがぴったり。
市川亀治郎さんはいつもながらの歌舞伎調演技(笑)。


★★★

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2020/3/10  21:17

 

「藤沢周平」の短篇時代小説集『花のあと』を読みました。
[花のあと]

『消えた女―彫師伊之助捕物覚え―』、『漆黒の霧の中で―彫師伊之助捕物覚え―』、『橋ものがたり』、『冤罪』、『天保悪党伝』に続き、「藤沢周平」作品です。

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娘盛りを剣の 



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