がんセンターで一緒に闘った友だち。
いつも笑ってたね。
一緒にディズニーランドに行ったね。
お互い病気を忘れてはしゃぎまわって
帰ってきて熱出したね。
梅干しが大好きで、なぜかうちのばあちゃんの梅干し食べたら、
やめられなくなって、
「買うよ〜」って。
ばあちゃん喜んでたよ。
「これからどうなるんだろうね」って真剣に話し合ったね。
「うちらこのまま死ぬんかなぁ」
「いやっ、このままじゃ死にきれない」
「何したい?」
「普通の生活でいいよね…」
結婚したい、ママになりたい、おばあちゃんになりたい…。
…………
いつのころからか連絡が取れなくなった。
お家にかけたら入院してるって。
容態はよくないって。
その子はもういない。
逝ってしまった。
さよならも言わずに…。
またねも言わずに…。
行けばよかった。
行って、会って、笑って話がしたかった。
自分だけ生きてることが悔しい。
なんであの子は助からんかったのか。。。
その子の分まで…とまわりは言う。
わかってる。
わかってる。
でも…やっぱり悔しいよ。
かなしいよ。
さびしいよ。
申し訳ない気持ちもある。
あたし生きてていいの?って思っちゃう。
死にたいんじゃない。
あきらめたんじゃない。
でも仲間の死は…痛い。
すごく痛い。
なんであの子は死んじゃったの?
なんであたしは生きてるの?
あたしは生きてていいの?
…これが本音。

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