長津田十景探訪(2)
2015.2.1
前回は
長津田十景の内、距離の離れている
高尾暮雪、
長月飛蛍、
住撰夕照の
3景を探訪しました。
今回は残りの
7景である
大林晩鐘、
御野立落雁、
大石観桜、
王子秋月、
長坂夜雨、
下宿晴嵐、
長坂夜雨を再度確認するために歩いて来ました。

GPSによる
長津田十景の残り
7景を歩いた軌跡。
青葉台〜長津田〜青葉台
長津田十景
@.大林晩鐘(だいりんばんしょう)
A.御野立落雁(おのたちらくがん)
B.大石観桜(おおいしかんおう)
C.王子秋月(おうじしゅうげつ)
D.高尾暮雪(たかおぼせつ)
E.天王鶯林(てんのうおうりん)
F.下宿晴嵐(しもじゅくせいらん)
G.長坂夜雨(ながさかやう)
H.長月飛蛍(ちょうげつひけい)
I.住撰夕照(じゅうせんせきしょう)

下宿晴嵐(しもじゅくせいらん)

下宿晴嵐(しもじゅくせいらん)
晴嵐はかつての宿場町の活気を表わす。
宿場の入口には常夜燈があり、灯火を灯して道を照らし、宿場の安全と暗い夜道を行く旅人のための道しるべであった言う。
下宿常夜燈とともに
上宿常夜燈(大石神社境内にある)も横浜市の地域史跡に登録されています。
宵闇のなか旅人を迎えてきた常夜燈はまさに長津田の宿場町の歴史を象徴する歴史的資産です。

大林晩鐘(だいりんばんしょう)

横浜市長津田大林寺
江戸時代に旗本岡野家の菩提寺として建立された。
大林寺に来て見逃してはならないものが二つあり、門を入って左側には緑色の大板碑(嘉元元年(1303年))があり、裏の墓地には領主岡野家の殿様墓があります。
その他見所:関根範十郎のお墓・引田天功のお墓・兎来のお墓もある。
本堂は昭和30年に再建されている。

大林寺鐘楼
晩鐘は夕靄に包まれた鐘の音を表現している。

大石観桜(おおいしかんおう)

大石観桜(おおいしかんおう)
王子神社とともに長津田の鎮守である。
市指定の名木とともに桜があり、春には花見も良いでしょうね。

大石神社
長津田宿の西方の小高い丘の上にあり、南が正面で大山街道に接しています。
境内に続く坂の途中には
上宿常夜燈があり、宿の名残を感じさせる。

御野立落雁(おのたちらくがん)

御野立落雁(おのたちらくがん)
落雁は雁が空から舞い下りる様子。
大正10年の陸軍大演習で、当時の皇太子殿下が演習をご覧になった場所である。
眼下に恩田川とその周辺の地を一望できる場所である。

長坂夜雨(ながさかやう)

長坂夜雨(ながさかやう)
大山街道は、次第にその道筋を変え、長坂は現在の国道から取り残された。
坂に通じる、長津田小学校脇から森村学園脇の旧道には、昔の矢倉沢往還の雰囲気を今に僅かなりとも伝える場所も一部残る。
蓑笠をつけた旅人が雨の中を歩く様子を連想させるところです。

王子秋月(おうじしゅうげつ)

王子秋月(おうじしゅうげつ)
空に輝く円月を想い起こさせる。
大石神社とともにこの地の鎮守である王子神社は、境内に市の指定した名木もあり、良好な環境を保っているエリアです。

王子神社本殿
熊野信仰が盛んな頃には、全国各地に若一王子神社が祭られていて、この長津田の王子神社もその一つです。
若一王子神社とは、熊野三山(本宮、新宮、那智)のうち新宮速玉大社に祀られている「熊野十二所権現」の一つです。

天王鶯林(てんのうおうりん)

天王鶯林へ行く山道
王子神社から国道246号を渡り、道を間違えたのかと錯覚する細い尾根の山道を歩き
天王社へ。

天王鶯林(てんのうおうりん)
天王社とその周辺は谷戸を隔てる丘陵の尾根に当たり、未だに都市の喧騒から隔てられた良い景色が広がっている。
鳥のさえずりが美しい。

天王社
小高い丘の上にあり、正しい名は牛頭天皇宮(ごずてんのうみや)と言い、京都祗園社(八坂神社)が本社です。
疫病排除の神とされていました。
これから直通階段を下りて長津田みなみ台を通り、長津田駅方面へ向かい自宅まで歩く。
家の出たのが9時ころで帰宅は13時30分頃でした。
この日に歩いた歩数:
21,930歩(
約14.3km)
長津田十景探訪(1)は
http://sky.ap.teacup.com/nisupa/163.html
青葉の百姓 2015.2.1記
ネット仲間からのコメントです。
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I・YさんとH・AさんがFacebookに「いいね!」と言っています。
青百
I・Yさん、H・Aさん、Facebookに「いいね!」有難う。
この画像にある「長坂夜雨」はなかなか見つからず2回も同じところを歩いてしまったが、実はここが大山信仰で栄えた当時に蓑笠をつけた旅人が雨の中を歩く様子を連想させる旧大山街道だったのです。
mocoさん
2015年02月02日 10時49分
「落雁」といえばお菓子しか連想しませんが、雁が舞い降りることなのですよね、字のごとく…。
日本語って面白いです。
青百
2015年02月02日 12時21分
雁が列をなして優雅に舞い降りる姿を落雁と言うようですが、御野立落雁のあるところは高台です。
今は樹木が生い茂り見渡しが悪くなっている。
当時は長津田恩田川流域に列をなして舞い降りた姿が良く見えたのだろうね。
お菓子の落雁も美味しかったが、雁の形もあったのかな?
面白いですね。
青葉の百姓 2015.2.2追記
ネット仲間からのコメントです。
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由☆彡さん
2015年04月25日 19時46分
長津田、小田急線で行くのですね。
それにしても、お天気が良くて何よりでしたね。(^-^)
青百
2015年04月25日 21時27分
由☆彡さん、コメントありがとう。
長津田駅は小田急線ではなくて東急田園都市線の駅です。
私は同じ田園都市線の青葉台駅で二つ手前の駅です。
長津田十景もぶらり歩くと良いですよ。
長津田は昔大山街道の宿場町で栄えたところで、今は再開発によりきれいな町になりました。
青葉の百姓 2015.4.25追記

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