乗鞍岳(百名山)と野麦峠
2008年9月26日〜27日にかけて、
日本万歩クラブ主催の乗鞍岳(百名山:
標高3,026m)と野麦峠
合同登山に参加した。
数日前までの天気予報では
一日目は曇りのち雨で
降水確率70%、
二日目は曇りで
降水確率50%と最悪の状態を予想していたが、またしてもお天気男の念力か?
雨の神様が
遠慮してくれました。
一日目は多少霧雨の天気もあったが、肝心の二日目
乗鞍岳登山は早朝
道路凍結のためバスが登れないとの情報があったが、運良く車道ゲートは開き
無事登頂出来た事は幸いでした。
★
<合同登山D> (日本万歩クラブイベント情報より)
乗鞍岳(百名山)と野麦峠 (一般〜中級)
野麦とはクマザサのことであり、
野麦街道は飛騨と信濃を結ぶ重要な街道で、江戸時代には番所もありました。明治から大正にかけて製糸工場に勤めた若い女工たちの厳しい労働や峠越えが本に書かれ、何回も映画化されました。
初日は、現在は整備されて静かな歩きやすい峠道を、長短2コースに分かれて歩きます。
2日目の早朝、A・B・Cコースの希望者で、宿から近い牛留池に映る
乗鞍岳を見に散歩します。
3000メートルを超える乗鞍岳は火口湖が点在するコニーデ型火山で、最高峰の
剣ガ峰(3026m)をはじめ、22の峰の総称で大きな山容を誇っています。山麓はまだですが山頂付近は紅葉も始まり、中級は大きな山容が味わえる
位ヶ原から、一の上は
肩ノ小屋口から登頂を目指します。
と き: 9月26日(金)〜27日(土) 雨天決行
集 合: JR新宿駅西口・明治安田生命ビル前
午前7時30分出発
乗 物: Aコース:中型観光バス(荷物の積み置き可)
B・Cコース:マイクロバス(荷物の積み置き可)
歩 程:
Aコース
1日目 約4キロ 実働2時間30分
2日目 約6キロ 実働2時間40分
Bコース
1日目 約7キロ 実働3時間
2日目 約4.5キロ 実働3時間10分
Cコース
1日目 約7キロ 実働2時間50分
2日目 約6キロ 実働3時間55分
装 備: 軽登山靴 弁当(初日昼食) 水筒 雨具
防寒具(ゴアテックス雨具で代用可) 帽子
手袋 ストック(持っている人)
ヘッドランプ(一の上・中級)
宿 泊: 休暇村乗鞍高原 0263-93-2304
資 格: 健康でこのコースを完歩できる人、
Cコースは中級認定者
(
青葉の百姓は中級Cコースで参加)
参加費: 2万7000円(往復バス代、1泊2食、
2日目弁当代、保険料を含む)
リーダー: Aコース 浅野井 哲、Bコース 平山 亨、
Cコース 古江 敏幸

9月26日、7:12
集合場所
JR新宿駅西口・明治安田生命ビル前 午前7時30分出発
集合場所へは20分前に着いたが、既に大半の参加者はバスに乗っていました。

12:27
旧野麦街道散策(1)
野麦街道峠下到着、峠越え前の準備体操

12:33
旧野麦街道散策(2)
熊笹が多い山道を歩く

12:37
旧野麦街道散策(3)
暫く歩くと車道へ出た。

13:19
旧野麦街道散策(4)
長野県史跡「旧野麦街道説明板」

13:19
旧野麦街道散策(5)
野麦峠の館、お助け小屋へ到着

13:20
旧野麦街道散策(6)
多少小雨が降って来て
あずまやで休憩
平山リーダーが別のグループと交信している。

13:28
旧野麦街道散策(7)
野麦峠
「あゝ飛騨が見える」の像
少女が疲れたのか、病に倒れたのか? 少女を担いで峠を越えて行く情景を彫ったのか顔に
悲哀を感じる。
仕事のない飛騨の山奥から仕事を見つけて
女工が
野麦峠を越え
信州へ出稼ぎに行ったのかと思うと当時のこの地方の人達は大変だったなあ〜〜と思った。

13:40
旧野麦街道散策(8)
おたすけ小屋の中へ入り休憩をして外へ出ると急に霧が濃くなって来たし、早めに
野麦峠を離れた。

13:59
旧野麦街道散策(9)
この辺の
熊笹はかなり伸びていて深いうえに雨に濡れて歩きにくい。
往時の
女工たちの
苦哀を感じながら歩く事にしたが、我々はほんの触りだけの距離を歩いただけであり、当時は天候が悪いと大変だったとつくづく思いました。

14:19
旧野麦街道散策(10)
野麦集落公民館バス停到着、ここからバスに乗り休暇村乗鞍高原ホテルへと向かう。

15:42
休暇村乗鞍高原ホテル到着
この日は一部屋
4〜5名で泊まる事になった。
初めて会った人達ばかりだが、山を愛す人間は
旧知の仲のように溶け込み、話題が切れない。
早速皆で
温泉に入り、汗を流し部屋でビール・お酒で歓談となった。
夕食は
バイキングだったが種類が豊富で美味しかったし、何といっても
アユの
天麩羅の揚げたてが最高でした。
部屋へ帰っても
酒宴が続き、そのあと
日本万歩クラブの
リーダーの
部屋へ誘われ、参加した会員も集まり楽しいひと時を過ごした。
明日は
乗鞍岳登頂の日、雨にならないように祈り
就寝した。
寝た時間は覚えていません。

9月27日、6:01
朝食前の散策(1)
希望者のみ、7:00の朝食前に、宿から近い
牛留池に映る
乗鞍岳を見に散歩に出かけた。

6:06
朝食前の散策(2)
曲った松
変わった幹の松がありましたが、細い幹の時に
人間が形を作って成長したのか?
自然界の何かの力が加わって曲ったのかは不明です。

6:12
朝食前の散策(3)
乗鞍岳全景看板

6:12
朝食前の散策(4)
牛留池に映る
乗鞍岳
写真では良く写っていないが、肉眼で見た
乗鞍岳は23の峰の総称を言い、その山容はくっきりと見え
雄大な姿は最高です。
主峰
剣が峰がはっきり確認できた。

6:22
朝食前の散策(5)
朝の散歩を終えホテルの裏側から戻る。

6:24
朝食前の散策(6)
休暇村乗鞍高原ホテル正面
ホテルへ戻り、朝食を済ませ、8時頃ホテルを出て
一の瀬周辺を散策した。

8:34
一の瀬野営場

8:37
一の瀬、あざみ池
青い空と周囲の
紅葉が
池に映り、何ともいえない美しさだ!

8:56
一の瀬、変わった
キノコがあったが、これは
毒キノコかな??

9:17
一の瀬園地(1)
ここからの
乗鞍岳の山容も素晴らしい・・・。

9:32
一の瀬園地(2)

9:34
一の瀬園地(3)
ナナカマドの実
ナナカマドの
葉は紅葉していないのに
実は真っ赤で青い空にひときわ目立っていた。
一の瀬園地から再びバスに乗り
三本滝まで向かう。

10:03
三本滝(1)
朝の情報では気温が
マイナス7度まで下がり、前日の雨で路面が
凍結して三本滝のゲートが開かないため、開くまで時間稼ぎのため
三本滝を散策する事になった。

10:04
三本滝(2)
閉ざされた
三本滝ゲート
目の前に
乗鞍岳が見えているのに、ここで時間稼ぎをして僅かな期待をつなぐ事にする。

10:19
三本滝(3)
何とかゲートが開く事を祈りながら
三本滝散策を開始した。

10:24
三本滝(4)
三本滝説明板

10:27
三本滝(5)左側の滝
無名沢の滝

10:27
三本滝(6)正面の滝
小大野川の滝

10:27
三本滝(7)右側の滝
黒い沢の滝

10:56
三本滝(8)
三本滝駐車場へ戻る。
暫くすると
畳平バス終点までの道路を閉鎖していた
三本滝ゲートが幸運にも開いて
通行可能となった。

11:44
乗鞍岳登山(1)
バスは
畳平バス終点まで行かず、
肩の小屋口から登り
肩の小屋へと登山開始

11:46
乗鞍岳登山(2)

11:48
乗鞍岳登山(3)
後ろを振り返り
肩の小屋口を見下ろす。 駐車スペースやトイレ小屋及びその周辺を工事中でした。

11:58
乗鞍岳登山(4)
高山植物が群生しているところを更に登って行く。
紅葉も綺麗だ!

12:08
乗鞍岳登山(5)
幸運にも
“雷鳥”を
二匹発見。 長野放送の取材班が雷鳥の写真を撮っていて、我々集団も
3分程度足止めされた。
その合間に
雷鳥を撮ったが
デジカメなので良くは写らないが、何処にいるか見えますか?
岩の上に
二匹います。
聞くところによるとこの
雷鳥は今年孵った
雛だそうです。

12:17
乗鞍岳登山(6)肩の小屋到着

12:43
乗鞍岳登山(7)
肩の小屋より
乗鞍岳山頂を目指し登山開始。

12:49
乗鞍岳登山(8)
この辺りは
大きな岩が多く、岩の間を蛇行しながら進む。

13:16
乗鞍岳登山(9)
振り返ると、遠くに
飛騨山脈(北アルプス)南部にある標高3,180mの
槍ヶ岳がくっきり見え素晴らしい眺めだ。

13:24
乗鞍岳登山(10)
残り僅かなところまで来て
風が強くなってきた。
遠くに見える小屋が
乗鞍岳頂上小屋で、その手前の低くなっているところが
馬の背になっている。
馬の背辺りでは風が強く飛ばされそうだったが、
富士山の
馬の背の風や
お鉢めぐりでの
突風も何回も経験しているのでそれほど怖いとは思わなかったが、しっかり足をつけて進む。

13:32
乗鞍岳登山(11)
乗鞍岳頂上小屋
その上に見える建物が
乗鞍岳頂上奥宮のあるところです。 あともう少しの地点です。

13:38
乗鞍岳登山(12)
乗鞍岳へ
無事登頂し、左の方から鳥居のある方へ廻る。

13:39
乗鞍岳登山(13)
乗鞍岳山頂鳥居

13:44
乗鞍岳登山(14)
百姓姿が良く似合う
青葉の百姓です。
乗鞍岳へ無事登頂し合同参加者に
記念写真を撮ってもらう。
空気が薄いが快適だ!

13:45
乗鞍岳登山(15)
権現池

13:45
乗鞍岳登山(16)

13:51
乗鞍岳下山(1)
下山開始

13:52
乗鞍岳下山(2)
遠くに
東大宇宙線観測所が見える。

14:32
乗鞍岳下山(3)
乗鞍岳山頂より再び
肩の小屋まで戻る。
乗鞍岳まで登らなかった方が拍手で出迎えてくれた。 ありがとう!

14:37
乗鞍岳下山(4)
肩の小屋で記念に集合写真を撮る
人数は
30人で、写真を撮っていただいた
リーダーを入れると総勢
31人です。

14:39
乗鞍岳下山(5)

14:50
乗鞍岳下山(6)

14:57
乗鞍岳下山(7)

14:57
乗鞍岳下山(8)

15:10
乗鞍岳下山(9)
畳平バス終点まで無事到着しました。
15:30頃バスに乗り、新宿へは20:30頃到着、自宅へは22時頃着いた。
自宅を出てから自宅まで着くまで
二日間で歩いた歩数は
49,330歩(
約29.6km)でした。

スクナカボチャ
記念に岐阜飛騨高山名産の
宿儺カボチャをゲットしました。 値段は1個
700円でした。
≪乗鞍岳(百名山)と野麦峠へ参加して≫
一日目の
野麦峠は霧雨は降っていたものの往時の
女工たちの苦哀を感じながら歩く事が出来たし、二日目の
乗鞍岳登山は道路凍結のため一時は登頂を諦めたが運良くゲートが開き、登り口の
肩の小屋口まで行けて、
乗鞍岳を登頂出来た事は幸運でした。
日本万歩クラブの
リーダーの的確な判断で、僅かな期待をつなげ
ゲートが開くまでの時間稼ぎに
三本滝を見れた事、目的であった
乗鞍岳の登頂も出来た事は
リーダーには本当に感謝しています。 ありがとうございました。
そのうえ、初めて
雷鳥にも出会う事も出来たし、
日本万歩クラブ会員との交流も出来たし、何よりも良かった事は
中級研修を一緒に受けた仲間にも会えた事でした。
前日の夜には
日本万歩クラブの
リーダー達との
二次会にも呼ばれて最高でした。
次回も
機会があれば、是非このような企画にも
参加したいと思っています。
青葉の百姓 2008.9.29記

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