思いのほか反応があって嬉しい限り。今日はレスに反応しながら持論を展開します。
>L♪さん
> オフの常連も今までのように十分楽しめて、(後略)
もちろんそうあることが理想です。ただ、今の常連さんたちであれば、よっぽどな事をしない限り楽しくなくなるということはないでしょう。対人戦の楽しみ方を十分体得しているわけですし。
> 実際にオフは出れば分かる通り楽しいものですから
これは
詭弁だと思います。確かに、私は楽しいと思っています。そう思ってくださる人も多いと信じています。でも、過去に
一度参加してそれ以来参加しなくなった人もたくさんいます。もちろん、プライベートな事情が参加を許さなくなったという方もいらっしゃると思いますが、
もう行く気がしないから参加しないという人も結構いると思うんです。これを、
その人の肌にあわなかったと感じるか、
楽しんでもらうための努力が足りなかったと感じるかで相当違うと思います。
#一介の趣味の集まりに過ぎないオフ会にそこまで求めるのかどうか、というのもありますが。
> オフに出ることに踏み切りやすくするためのオンラインでの活動を活発にしたり、というのが効果があるのかな
これは後ほど書きますが、インターネットサイトだけに頼るのはちょっと弱いと思っています。広報のポイントは
口コミとコマーシャル、が持論の私としては、口コミをひとつの戦略として視野に入れたほうがいいと思っています。
>ラッキーさん
> 確かに、SPが売れた割に、新規参加者は少ないんですよね
某所の話によれば、いたスペは38万本ぐらい売れたらしいです。前作いたスト3は約16万本。3を買った人が全ていたストファンで、待望のシリーズ新作ということで全員いたスペを買ったとしても、20万本以上増加しています。このうちの半分がいわゆる「カムバック」だとしても、10万本以上は新規にいたストに触れた人ですから、全体の約3割はいたスペからいたストを始めた人になります。非常に大きな割合を占めますね。
> 改革か現状維持かは、ねーぽんさんの改革案を見ないとなんとも言えませんが、
「改革しよう!」という意識が先に来た上で、改革案を互いに出し合わないと意味がないと思うので、皆さんの考えが出てこないうちは意見を出しづらいなぁと思ったのですが、ここまで言った口ですし、おまけ程度に示しておくことにしましょう。
具体例を挙げるときに先に精神論が来るのが我ながら情けないのですが、基本は
「参加してよかった」と思っていただくことです。それが参加者の
モチベーションの向上であり、よい口コミになります。いたストはゲームであり、スコアを競い、1位から4位までの順位がはっきり示されます。やはり4位になった人はあまり楽しいものではありません。それが1日に2回3回と続こうものなら、何もフォローがなければつまらないと思って当然です。これは
接待プレーをしろということではありません。負けた時は負けたなりにオフのよさに触れてもらうのです。僅差の「熱い展開」は、負けても心地よい充実感があります。サイコロに拠るところが大きいので、めざしてもうまくいかないことがありますが、その中でひとつの言葉かけで印象をがらりと変えることもあるでしょう。オフ会のマナー、それは取引の仕方がどうとか、10株売りをどの程度容認とか、そういったことではなく、本当は討論するまでもなく、相手を思いやり、また次も一緒に遊べるように、話題を作ったり、お互いに教えあったり、楽しい雑談をすることにあるのです。
#それさえも危ぶまれるような行為が見えていたのはもう昔の話。
具体的戦略は本当におまけ程度に。前回書いたとおり、販売戦略としてのオフの組み立てと広報は欠かせません。
・参加した人へのリサーチ
新商品を作るのに市場リサーチをする。とても当たり前のことです。けど、いたストのオフ会ではほとんどありません。初めて参加した人に、情報を見た時の印象、実際に参加しての印象、よかった点、悪かった点などを挙げてもらう機会をぜひ作るべきです。特に事後に掲示板で挙げることがはばかられることを、リアルタイムに吸い上げて、次に生かすことが改良のための第一歩です。
以前にTBSの「島田検定」でやっていましたが、ユニクロは自社商品のリサーチをするために、自社製品の悪口をたっぷり挙げてもらったそうです。耳が痛くなるようなブーイングの中にこそ改良のポイントあり。自分たちの感覚だけじゃなく、「一見さん」や「外部の人」に評価してもらったほうが確実に効果があります。
・トータルポイントを廃止したオフ会を設置する。
今のオフ会の多くはトータルポイントをつけ、それを競っています。そこにモチベーションを持っている人ももちろんいますが、いたスト1ゲームごとに競った上、トータルでも競うということに嫌気がさす人だっているはずです。しかも、3タコくらって「トータル最下位です」なんていわれたら、より一層気分を害することは火を見るより明らか。一つ一つの対戦を大切にして楽しんでもらう、という観点からもトータルポイントを全くつけないオフがあってもいいと考えています。
「それだと、適当に4人集めていたストするのと変わらない」そうおっしゃる人は、よっぽど環境に恵まれている人です。ぶっちゃけ私は地元で4人いたストをやる機会が全くありません。現在はオフメンバーとつながることによってのみ対人いたストが出来る状況です。全ての人が私のような環境ではないにせよ、そういう環境の中にいて、それでいて対人戦を欲する人には、オフ会のような場がうってつけなのです。別に総合成績を気にしなくても、どっぷり対人いたスト漬けになりたい。そういう需要は絶対にあります。総合成績をめぐる雰囲気とは無縁の、こういうオフを仕掛けることは非常に意義があります。
・口コミを見据えて、参加した人に気持ちよくなってもらう。
インターネットなどの情報網が発達した今でも、口コミによる評判の上がり下がりはたびたび耳にします。それはほぼ主観ですが、生の体験に拠るものが多く、ただ宣伝するよりもはるかに信憑性を持つものです。折りしもblogがブームの真っ只中。日常の何気ないことを何気なく書けるblogは、インターネット上における口コミといっても過言ではありません。詳しくはすでに述べた精神論になるわけですが、常連さんは
「お客様商売をする店員」になるつもりの心意気で、オフ会でふるまってもいいぐらいだと思います。
・それはポスターの如く。雰囲気をありありと伝える。
最後はやはりインターネットサイトのことを。特にいたストオフにあっては、その雰囲気を伝える手段が九分九厘テキストです。
そろそろこの文章を読むことが面倒になってきていませんか?目がちかちかしませんか?オフの詳しい雰囲気を説明しようと文章を書き始めると、とても長い文になることがほとんどです。でも、箇条書きにしたって断片的にしか伝わらない。じゃあどうするのか。ほら、そこにあるじゃないですか。デジタルカメラというパソコンと相性のよい文明の利器が。
昔から「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、文字や言葉だけで説明するよりも、様子をそのまま目で見たほうがよく伝わるものです。使わない手はないと思いませんか?近年取りざたされている「説明責任」を果たす観点からも、顔が見えるオフ会は大変効果的です。
「インターネットに顔を出すのは恐い…」確かに、全世界に広がるネットワークですから、それが悪用される可能性は否定できません。でも、そうやって今までのいたストオフは、多くの新規の方を取りこぼしてきたんです。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」リスクを負わずに新規開拓しようというのは、非常に虫のいい話です。ほとんどありえません。リスクをなくす方向にするのではなく、リスクとうまく付き合っていくことがよい結果を引き出すものだと考えます。
ようやく私の長い話も終わりです。どの話も最初にあげたとおり
「一介の趣味の集団がそこまでやるのか?」と考えさせる内容ですが、今までやってきた経過を見るからに、
「そこまでやらないと得られない」と考えて差し支えないと思います。
そこまでやるか否か。ひとつの集団にとって、ここが大きなターニングポイントだと思っています。
ご静聴ありがとうございました。

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