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一年を振り返ると
電光石火のフリーランス宣言。
私が、かつてカメラマンだったことを知らない人も多かったようで
「前職を辞め、カメラマンをする」と挨拶に行った時
目が点になった方も多かった。
そら、そうでしょう。あれだけ安定していた仕事を
スッと、やめちゃうんだから。
定年で写真を始めても、趣味で終わってしまう。
「もう一度、試合に出たい」
そんな気持ちでした
でもこれは、私にとっては、自然の流れだったのでしょう。
14年間の医療と福祉の仕事は自分を随分成長させてくれたと
本当に感じます。
写真を撮ってなくても、感性は伸びた。人としての成長もあったでしょう。
14年ぶりにカメラを持ってみると、
「重かった!」です。
カメラの重量はもちろんですが、
カメラを人に向ける、責任を重く感じました。
勇気のいることでした。
それまでは、興味のある物、者に おかまいなく
カメラを向けていました。
怖いもの知らずだったのでしょう。
今、無造作に人にカメラを向けることは、したくないです。
興味本位で撮りたくはないし、ネット社会のプライバシーを
考えると、心にブレーキがかかってしまう。
加えて、表面的なものではなく、その後ろ側にあるもの
内面的な物を知りたい。と思うようになりました。
久しぶりの写真は、
下手でした。
相当感覚が鈍ってました。
まず、すぐにでも撮れる風景写真からはじめました。
幸いに鳴門は美しい風景に恵まれています。
毎日、鳴門公園やウチノ海に通いました。
半年くらい経って、ようやく考えに近い写真が撮れるようになったと思います。
スタジオが完成してからは
ライティングの練習を始めました。
フィルムとデジタルは思ってた以上に違いがありました。
悩みました。(今でも悩んでます)
聞くのが一番と元同僚、先輩、第一線で活躍している
カメラマンに色々と聞きました。
皆さん、本当にやさしく指導してくれました。
「フィルムをやってた人なら、すぐなれるよ」
と励ましてくれました。
お酒の席では
アシスタント時代のバカ話で盛り上がり
随分懐かしい気分になりました。
年も重ねたと思いますが、少し若返ったような気もします。
とにかく人に恵まれた。と思います。
何よりも友人、知人に恵まれました。
そして、何と言っても、私の身勝手な行動にも
文句一つ言わず、ついてきている相方「ひー」
には感謝するばかりです。
来年は少し人をじっくり撮ってみようと思います。
縁がありお知り合いになった皆さん。たまたま友人になった方々
今年もお世話になりました。
来年も「ボチボチ」やっていきますので よろしくお願いします。

写真:高橋和幸氏

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