ソフトバンクのCMで宇宙飛行士の
古川聡さんが
「ウルトラセブンになりたかった」
と言っている。
びっくりした。
我々世代で「ウルトラセブン」になりたかった人は
きっと、ごまんといるだろう。
古川さんは我々の代表だとエールを送る。
脚本家の市川森一さんが亡くなったのは先週。
「ウルトラセブン」の脚本も手掛けている。
意外に思っている人も多いでしょう。
以下、朝日新聞の引用
「ウルトラセブン」第37話「盗まれたウルトラ・アイ」には、マゼラン星人マヤという宇宙人が出てくるが、
ずっと人間の姿(美少女)のまま。客の消えたアングラバーで、ダンは母星に見捨てられたマヤに
「この地球で生きよう」と訴えるが、彼女は姿を消し(自害したらしい)ダンはむなしく夜の街を歩く。
暗いムードと悲しいラストからは、地球にたった2人の「異邦人」の痛いほどの孤独が伝わり、
まだ小学校低学年だった私の心に深い余韻を残しました。
この脚本を書いたのは、市川森一さん。
「あれは、予算を使い果たして新しい宇宙人(の着ぐるみ)が作れないから、
ナシでやってくれって言われて書いたんです。特撮らしい特撮場面もないけど、
リアルなドラマとして成立していたから、局からも何も言われなかった」
「そういえば、着ぐるみも宇宙人との戦闘もなかったです! 今まで気づきませんでした」と私。
円谷プロのウルトラシリーズは数人の脚本家、数人の監督、数チームの撮影スタッフが
週替わりで撮影をしている。
市川さんのストーリーはウルトラセブンの華やかな、かっこいい、人物像を描くのではなく
どちらかと言えば、暗く内面的なストーリーが多かったようだ。
後の「太陽にほえろ」「傷だらけの天使」も思えばうなずける。


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