あっという間に 竜馬伝の最終回を迎える。
いまごろ言うのもおかしいが
竜馬伝の撮影と照明が興味深い
カメラは手持ち、あるいはわざとぶらしている。
照明は反射光が多い。
色温度も高め
ブルーとグリーンを多用している。
実はNHKの大河ドラマを見るのは初めて。
けど、きっとNHKらしからぬ撮影だろう。
普通はカメラを丈夫な三脚にすえ、しっかり水平線をとってじっくりねらう。
照明も大型のスポットライトにパラフィンを巻いたり、ディフューザーで若干柔らかくする程度。
絞りもしっかりかせいで、ピントぴったりの画像をめざす。
これが正統な撮影。
今回、だれが撮影監督、照明監督かは知らないが
テレビドラマでは珍しい撮り方をしている。
手持ちカメラで自然に画面がゆれる。
照明も紗幕やスタジオのホリゾントの反射、大型のレフ板を使い反射光が中心になっている。
しかも、光量はおさえめ、
きっとスタジオは普段の撮影と違って暗めになっているだろう。
色温度(光の色)も高めのブルーやグリーンをよく使っている。
もしかしたら、蛍光灯照明かLEDを使っているかもしれない。
光に力がないので、ピントも浅くなり、独特のディテールが生まれている。
こんな映像はとても好きだ。
きっと今までのテレビでは許されなかった手法だと思う。
ハリウッド映画の「コラテラル」がこんなタッチの映像だったと思う。
ドラマはもう終わりだが、映像にも注目ぜよ。


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