バンクーバーの街を歩いていると気づくことがある。
ここは多国籍国家なのだ。
ヨーロッパからの移民はもちろんだが、中国系も非常に多く、
バンクーバーにも大きな中華街がある。
知っての通り1997年香港がイギリスから中国に返還される時に、社会主義を嫌った香港人が多くカナダに渡った経緯もある。
一見、我々東洋人と同じなのだが肌が浅黒く、男性でも髪の毛が長い人たちを多く目にする。
先住民、そうインディアンだ。
バンクーバーの街、あちこちでトーテムポールを見る。ほとんどが装飾や観光用であるが、本来トーテムポールは家紋、家系、お墓を意味しているようだ。
特にトーテムポールの一番上の動物の飾りを見るとその家の家系が分かるそうだ。
多いのがシャチ、カラス、カエル、ワシ、オオカミだ。同じ動物でもデザインや表情が違い、それによってこの家に住む人はどの種族、どの血筋、酋長が誰、父方母方の流れなどが分かるそうだ。
北米大陸にいる先住民インディアンは300種族、400種族とも言われているがトーテムポールを作る種族はクリンギット、ハイダ、シムシアンが挙げられる。
いずれの種族も大陸北西部のアラスカ、カナダ、ワシントン州沿岸部に住んでいる。
この海域にはクイーンズシャーロット諸島がある。
トーテムポールの故郷と言われている。
ここに行くにはヘリコプターかカヌーを漕ぐしかない。


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