敏腕ディレクターKさんからの電話。
「昨日撮影したポスター、クライアントに大ウケ。すごく喜んでいたよ」
前日何があったかというと、徳島の郷土文芸「人形浄瑠璃」の撮影が急遽あった。
来年10月、徳島で国民文化祭が行われるが、今年プレ大会が徳島で行われる。
急いでポスターの制作がはじまた。
ポスターのデザインは人形浄瑠璃をあしらったもので、撮影時間は1時間。人間国宝の指導者がこの時間しか取れないからだ。
少し早めに浄瑠璃の練習場に到着し、撮影のセットを組み出した。
大型ストロボ2台。幅2.7mのバックロール紙。我々にとっては普通のセットだが、浄瑠璃関係者にはたぐいまれな光景で、目が点になってたようだ。
このような場合、普通は遠目で我々を眺めているものだが、この浄瑠璃関係者は違う。
撮影のセットの組み立てを手伝いだしたのだ。(初めての経験で、びっくり)
普通ならセッティングだけで30分は掛かるのだが、15分で組み立ててしまった。
ありえないことです。
撮影もこの指導の先生のおかげで型もつけてくれるし、
「はい、あと1分そのまま」「OOくんもう少し顔右」と熱血指導。
撮影時間わずか10分で終了。
撤収も速攻だった。
ここちいい緊張感とわきあいあいの、「ええ〜感じ」の1日だった。
なによりもこの電話がとてもうれしかった。


0