キッチンから見える庭です。
建替え前の家より濡縁の分だけ庭が狭くなり、石の位置を南に移します。
ハマナスは他に移し、五葉松は取り去ることにしました。
南東の角です。
空き家だった建物が取り壊されアパートが建ちました。
北には1階2階とも大きな窓があります。
今は葉が生茂り目隠しになっていますが、落葉樹のため冬は我が家の居間が丸見え。
そこで、南の正面にあった木犀を持っていくことにしました。
他にも常緑樹を南東の角に移植します。
東側の庭。
居間から下りられるように石を置いてもらいます。
そして浴室からも木が見えるように、南にあるサザンカやツバキを持ってきます。
母は小さな畑を作って欲しいと言いました。
さて、これからどんな庭ができることでしょうか。
* * * * * *
家を解体するときに、木は一本も切りませんでした。
強いていえば柿木の枝を落としたくらいです。
亡くなった父が40年間かけてコツコツと植えてきた木々を守りたいと思ったからです。
そのため、限られたスペースに家を建てることになりました。
「制約があるほうが設計するのが楽しいですよ」
田村さんはそう言いました。
今から思えば、ほんとうにそうです。
その制約がありがたい結果を生んだのです。
母の部屋に床の間が欲しかったけれど、そうすると4.5畳になってしまいます。
トイレを広くしたいけれど、そうすると玄関の下足棚ができなくなってしまいます。
これらを叶えるために生まれたのが玄関ホール。
そして、洗面所→クローゼット(納戸)に収納棚ができ、
2階書斎のコーナー(星見台へのつながり)が広くなりました。
時間もそうです。
忙しくて仕方ない、なんて嘆いている時の方が時間を有効に使い、良い仕事ができることが多々あります。
ふと、そんなことを思いました。