今日は杉板にワックスを塗る日です。
日曜日にもかかわらず中野建業さんは作業場を貸してくれ、
ましてや、監督さんが出てきてくれることになりました。
そうしなければ何も解らないので、無理にお願いした訳ではありますが・・・
作業行程は、
@8枚一組の杉板の封を切る。
Aその中から外壁の腰板にするものを3枚抜く。
(腰板は塗料を塗るので見栄えの悪いものをはじく)
B5枚だけにワックス塗りをする。
C一日100枚、四日で完成。
そんな風に考えていました。
昨年5月腰痛が起き、今年になってもまた再発してしまい、
果たしてどうなることかと心配です。とにかく中腰の作業が腰にとって厳しいのです。
私一人なら諦めていましたが・・・
約束の9時より少し早めに着きました。
すでに監督さんは来ています。もう一人、大工さんが材木を刻んでいました。
杉板は封が切られ、私たちが塗るものだけ山積みになっていました。
その隣には既に塗料が塗ってある屋外用の板が並んでいます。
まだ1回目だそうで、あと2回塗ります。
早く作業を始めなければならなかったのでしょう。
お陰で私たちは封を切り、室内用と屋外用に分ける作業が省けました。
監督さんは塗り終えた腰板用の山積みを違う場所へ移しはじめました。
そして、ワックスを塗った板を置く場所を作ってくれたのです。
もっと腰を屈めなければならないのかと思っていましたが、
案外、楽な姿勢でできたのでホッとしました。手前は塗り終えたものです。
作業を続けるのは1時間がやっとです。10時にお茶の時間になりました。
大工さんと監督さんとでひと休み。なんだか職人さんになった気分です。
作業の手を休めていた大工さんに頼んで写真を撮らせてもらいました。
手刻みの作業は1ヵ月ほどかかるそうです。
刻み口がなんとも暖かみがあります。
今では少なくなってしまった工法ですが、中野建業さんではまだまだ9割位はこの方法だそうです。もう一ヵ所の作業場にも木材が積まれ、これから作業に取りかかる予定のようでした。
そろそろお昼。手前に積まれるのが増えてきます。
ここで、大工さんは帰って行きました。まだ12時までには少し時間があります。
小休止のあともう一頑張りです。
お昼は歩いて2,3分のところにある『大和茶屋』へ。
中野建業さんに来たのは3回目で、この辺の地理もだいぶ明るくなってきました。
頼んだのは天ぷら付きのとわり蕎麦。フキノトウが春を感じさせてくれました。
昼食後、再び作業開始です。
「これも良い木ね」
この言葉を何度つぶやいたでしょう。
どれもこれも節がほとんどなく、色も白くて、きれいです。
お腹がいっぱいになると眠気が襲ってきました。
それに疲れも加わり、2時のベルで休むことにしました。
(このベルは30分毎に鳴ります)
車に戻ってひと眠り。ところが目が覚めたのは2時40分過ぎです。
慌ててまた作業所へ。
生気が戻ってきたようで、仕事がどんどんはかどります。
目標の100枚が出来上がったけれど、まだ4時まで頑張ることにしました。
こんな山を見ていると疲れも飛びます。
作業場に当たっていた日差しもだいぶ西に傾きました。
そろそろ帰るころです。