「未晒し蜜ロウワックス」です。
4リットルの缶を購入し、立て方前に天井板400枚ほど、
次に梁や柱、建具など全ての木材にせっせと塗りました。
竣工間近になって床の養生が取れると、そこにもワックスを掛けます。
少し足らなくなったので1リットル缶を追加注文したものが、
まだ余っていたので、それをダイニングセットに塗ることにしました。
ワックス塗りがこれほど楽しいとは思いませんでした。
特に杉材は柔らかいためか、薄く塗るだけでス〜ッと染み込み、
瞬く間に白っぽかった色が茶色を帯びてきます。
そして木目が鮮やかに浮かび上がります。
それがたまらなく楽しい瞬間になりました。
(床材の桧はさほど変化がありません)
テーブルも椅子もスツールも全部胡桃材です。
まず、一番小さなスツールから。
硬い材質なのに、これもワックスが染み込むと色の変化が大きいです。
そして椅子4脚。
塗ったものとそうでないものを並べると色の違いがよく分かります。
椅子が全部終わりました。
あとはテーブルだけ。
天板は最後に塗ることにして、ひっくり返しました。
美濃加茂市にある家具工房へ行ったときの話を思い出しました。
「私たちでワックスを塗りたいと思っているのですよ」
「そうですってね。家具を作っていて、最後のそれが一番楽しい仕事なんですけど・・・」
「その気持ち、分かる気がします」
「それができないなんて、ちょっと残念だな〜」