2007年春、80を過ぎた母を説得し、築40数年の家を取り壊すことにしました。
母が快適に暮らせる家を、そして私たち夫婦が一緒にいられる空間を、との思いから。
母にとっては数年前亡くなった父との思い出がいっぱい詰まった家です。
それに今更、引っ越しをしアパート住まいをしてまで、と新築するのをためらいました。
ところが、そんな母も一大決心をしてくれたのです。
設計はほとんど私たち夫婦に任せてくれました。
ただいくつか反対していたことが。
まずは南面キッチン。今では明るい空間が気に入っているようです。
そして、対面キッチンは嫌だという母の思いは尊重しました。
結果として、これが大成功。
独立したリビングダイニングがコンサートホールに早変わりしたのです。
もうひとつは、木製風呂。
一度反対されたので、最後まで隠していました。
今となっては木の温もりを楽しんでいます。
お世話になったのは田村建築設計工房さん。そして中野建業さん。
どちらも大変丁寧な仕事をしてくださり、感謝でいっぱいです。
ありがとうございました。
木の家に暮らし始め、ますます元気な母です。