棟梁からケヤキの一枚板を見せてもらった田村さんは、
「わぁ、すごい木ですね」とえらく感心しました。
近くにいた大工さんが寄ってきて、
「前からこの板を見てすごいと思ったけど、まさか、この家にくるとはね」
と驚いていました。
みんながすごいね、と言います。
すごいのは分かりましたが、施主支給なので費用は工事費に含まれていません。
いったい、どの位の費用がかかるのでしょう。
「中野さんに確認しておきますよ」
私の心配を察した田村さんはそう言いました。
次に使い方を田村さんと現場監督の由田さんとで確認しはじめました。
私には分からない言葉が飛び交っていますが、三人はスムーズに会話が進んでいます。結論が出たので、棟梁はこの木を家に持ち帰り加工してくるそうです。
家の中にはまだまだたくさん木があります。
浴室も資材を置くのに格好な場所のようです。
階段の北側に壁ができました。
きのう大工さんが刻みを入れていたところです。
なかなか大工さんの仕事を見られませんが、
他にもこんな細かな作業がたくさんあることでしょう。
ひとつひとつの積み重ねです。