「やっと壁ができましたね」
「ええ。今までは家の中の造作がほとんどで、なかなか変化が分からないけど、これからは日に日に変わっていきますよ」
大工さんはそう言いました。
この杉板は私たちがワックスを塗ったのと同じもので、既に中野建業さんのところで下塗りをしてあります。色が薄いので、もう一度塗ることを確認しました。
貼ったあと木が呼吸して隙間が空くことがあります。
そうすると、無垢の部分が白く見えるので、そこをもう一度塗って均一にするようです。田村さんからの細かい指示がここにもありました。
一枚の長い杉板を切って貼り付け、幅が半端になったところはカンナで削ります。
微調整は大工さんの勘に頼るところが多いようです。
窓と窓の間です。
ビスで留めていきます。