今日は土曜日。中野建業さんの作業場は職人さんたちが出入りしていました。
これから現場に向かう人が私たちの前を通り過ぎて行きます。
「きれいになりますね」
「がんばってください」
そんな言葉をかけてくれました。
中野さんも通りかかりました。
「今日で終わりますね」
「いや〜、無理でしょう。夕方用事があるので4時までしかできないんですよ」
夫はそう言いました。来週、もう一度半日だけする予定です。
先週使った軍手は油だらけになり、新しいものを用意。台所用のスポンジも新品です。
作業手順は次のとおりです。
@タオルでごみを掃う。
Aワックスを薄く塗る。
Bもう一枚のタオルで余分のワックスを拭き取る。
一枚一枚この作業を繰り返します。
特にワックスを薄く塗るというニュアンスがつかめず、
二人の仕上がりに微妙なずれがあります。
今回、作業の方法を変えました。
一人が一枚の板を塗るのではなく、一枚の板を二人で左右に分けて塗るのです。
そうすると、動く距離が短くなって疲れも少なくなります。
5日、田村さんに会ったとき、そう教えてもらいました。
午前中、さほど休憩しなくて80枚ほど塗れました。
お昼は前回と同じく「大和茶屋」へ・・・
店は歩いて5分ほどのところです。庭先の梅の花が満開でした。
帰りはフラフラ〜っと、あたりを散策しました。
薄桃色の花がかすんで見えました。
足元にはホトケノザやオオイヌフグリが咲いていて、春を感じます。
こんな里山をもっとゆっくり歩きたいけれど、もう1時になります。
そろそろ作業場へ戻らなくては・・・
左がこれから塗る板です。午前中の3時間で終えた枚数より、まだ多く残っています。
何とか今日中にと思ってはみたものの無理そうです。
ぼちぼちやりましょう。
近くの中学校からボン〜、ボン〜、とテニスボールを打つ音が聞こえてきます。
資材置き場の隅からチャッチャッ!とウグイスの声(地鳴き)が聞こえてきます。
屋根の上や電線でセキレイが囀っています。
なんて長閑な昼下がりでしょう。
今日もまた2時になると眠くなってしまいました。
今度は寝すぎないように、携帯の目覚ましをセット。
たった10分の睡眠でも、その後は頭も体もすっきりします。
4時になりました。あと30枚ちょっとです。
そこで、4時半まで延長することにしました。
その時間になると、あともうちょっと。
結局最後まで仕上げようということになりました。
「あとは適当にさっさと仕上げましょうよ」
私が手抜きをしようとすると夫は言いました。
「だめだよ。最後の一枚まで心を込めてしなくては」
ついに最後の一枚です。
丁寧に、そして、最後の仕上げのときはカウントダウンをしました。
「5・4・3・2・1・おしまい!」
ご褒美はこんな素敵な夕日でした。