
今年初のファミリーキャンプに行ってきた。2泊3日。でも中日に行ったハイキングでは道に迷い、危うく晩御飯が食べられなくなるところだった。
家から車で約4時間東へ進んだ、シエラネバダの山の中。6月中旬だというのに、泊まったHuntington Lakeは朝方3℃くらいまで冷え込んだ。
ハイキングに出かけたKaiser Wildernessでは、8000ft.を超えた辺りから残雪でトレイルがトレースできず。目的地のGeorge Lakeには行き着けなかった。

帰りは長男にリードさせたのが不味かった。トレイルは簡単な一本道のはずなのに、 →続きを読むをクリック。
いつのまにか見た覚えのない草原や倒木が出てくる始末。
道に迷ったときの選択肢。
1)来た道を素直に引き返す。1番確実
2)川に沿って下り、人家のあるところを探す
3)駐車場やトレイルヘッド、その他の目印の方向と東西南北が分かっているときに限り、クロスカントリーで山越え、川越えをする
4)日が傾いてきたら、腹を据えてビバークをすること。2〜3日食物がなくても人間は死なない。食べ物より体の保温の方が大切
※やってはいけないこと
勘を頼りに、闇雲に歩き回ること
自信過剰になること
パニックに陥って冷静さを忘れてしまうこと

今回のトレイルはそれほど山奥でもなく、目印の湖が近くにあることが分かっていた。また太陽などから方角も分かっていた。
迷子状態から脱するには1)が1番いいのだが、迷ったと思われる地点から既に1時間半を過ぎていたので、今回は冒険半分、2)と3)の折衷案を採用。まず川に沿ってある程度下り、別のトレイルに入った。
道に迷うと帰巣本能のスイッチがオンになり、「ピーン」と全身の感覚が研ぎ澄まされていくのが分かる。
ふだん聞こえない鳥や森、川の音が耳に入ってきたり、かぎ分けられるはずのないものの香りが漂ってきたり、肌をなでる風で方角が分かったり…。見えるはずのない足跡が見えてきたり、動物が近くにいることが分かることもある。
最初に見つけたトレイルをしばらく進んだところで、落ち葉が多く足あとがほとんどないことが分かった。このため、そのトレイルは長いこと使われていないと判断。
再び川に沿って下り、別のトレイルを探したところ、割と最近の馬の足あととまだフレッシュな馬糞を発見した。

最終的にこのトレイルをトレースし、人家があるところへ出て事なきを得た。
キャンプサイトまで約1.5マイルの地点へ出たが、車を停めたトレイルヘッドまでは4マイル以上も離れたポイントだった。
妻と二男、長女はそのままキャンプサイトへ戻したが、僕と長男は車を取りに、トレイルヘッドまで暑くて長い山道をよたよた歩かなければならなかった。
これがトレイルハイキングより辛かった。ほんと、干からびるかと思った。

結局、5マイルの軽いデイハイクのつもりが、終わってみたら僕と長男は10マイル以上歩いた計算になった。
やっぱ油断はできんの〜。
その2へ続く。

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