
隣の車の中から「フ…、フミアキ〜?」と僕の名を呼ぶか細い声が聞こえてきた。気のせいかな。まだ薄暗い早朝のヨセミテ、トゥオルミ・メドウズ。
キャンプサイトに隣同士に停めた車の中で寝ていた僕は、ふと目が覚めた。午前5時40分。車の外に出ると吐く息が白い。名前を呼ばれたのは気のせいかな、と思い、なるべく静かにトイレへ行こうとした。
すると隣のトラックの後部ハッチが、僕を待っていたかのように静かに開いた。中から僕ちんの山の先生であるSuzanne Swedoが、うごめきながら僕を見つめているのが見えた。
どこか様子が変だ。顔色に生気がなく、 →続きを読むをクリック
(↑真っ青な空と湖に映えるCathedral Peak)

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