いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2021/6/8

『紀の川』 有吉佐和子 作  

1959年1月〜1959年5月「婦人画報」に連載された、
有吉佐和子の『紀の川』

この作品で、認められた有吉佐和子は、「華岡青洲の妻」「複合汚染」「恍惚の人」など
多くの作品を残しているが、53歳で亡くなっている。

私は、朝日新聞に連載された「恍惚の人」で、初めて有吉佐和子の作品を読みました。

『紀の川』は、ずっと気になっていたけれど、とうとう読めないでいました。

この度、NHKの朗読の時間で、全50回、藤田三保子(NHK朝ドラ 鳩子の海の主役だった)の朗読で聞きました。

紀州弁は、「華岡青洲の妻」で、耳にしていました。
なので、懐かしいような気がしました。

和歌山の素封家(地主)の3代にわたる女の歴史。
明治生まれの 花
その娘 文緒
孫で戦後生まれの 華子

明治、大正、昭和という歴史の流れを、
紀州和歌山の風土、悠々と流れる紀の川。。。。

当時としては、進歩的な家庭に生まれた花は、和歌山市内にある女学校を出ていた。
裕福な家に生まれながらも、破天荒な生き方で、花に反発する文緒。
戦後の農地解放で、土地を失い、苦学する華子。

人は、その時代から離れて考えることは、なかなかできない。
その時に聞くこと、読むこと、見ること。
その中で、思考が生まれ、思想も作られる。

有吉佐和子という女性の、背景を知り、その時代に生きる女性を知った。

この現代に生きる女性を書いている小説家は、
誰なのだろう・・・・と、ふと思った。

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  ぼけの花 (「よしみが行く」さんからお借りしました)
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2021/5/17

『100年かけてやる仕事ー中世ラテン語の辞書を編む』  

かつて、『舟を編む』という三浦しおんの小説があり、映画化もされ、
とても興味深く読み、また映画も見ました。

このラテン語の辞書を編む仕事は、100年かけてなされました。
しかも、今はもうほとんど使われていない言葉を。

著者は、小倉孝保******
1964年滋賀県長浜市生まれ88年、毎日新聞社入社。
カイロ、ニューヨーク両支局長、欧州総局(ロンドン)長、外信部長を経て編集編成局次長。
2014年、日本人として初めて英外国特派員協会賞受賞。
*********

しかし、いますぐに役に立つわけではないこと、
いますぐに儲けがでるわけでないこと、
いますぐに必要とされるわけではないもの、

それを追求することこそ、文化ではないか。

というのが主題のようだ。

この本は、まだ読んでいません。
図書館にもないし、買うにはちょっと高い。

辞書を作るために言葉、用例を集める仕事は、
ボランティアで100人〜200人の人がかかわったという。
その人たちは、自分が生きている間に、その辞書が完成することはない
それを知りながら、協力した。

しかし、言葉はそれを残さなければ、消えてしまう。。。

漢文教育は、いらないのではないか、、、という人がいるという。
しかし、漱石や鴎外は、漢文から学んだ。
論語の素養を、江戸、明治の人々は身に付けた。
その言葉を理解できなかったら、漱石や鷗外の文学を知ることはできなくなる。

ラテン語の勉強は、とても難しい・・・という表現を、
西洋の小説を読んでいるとたくさん目にした。
日本で言う、古典・漢文の勉強と同じなのだろう。

温故知新(古きたずねて新しきを知る)

私たちが、本を読む意味・意義は、なにかを
考えさせてくれる。

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   水仙と蜂 (「よしみが行く」さんからお借りしました)

     これほど近くに花と蜂を見せていただけるのも、
     写真のおかげですね。 いつもありがとうございます。
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2021/4/9

石井桃子  

井伏鱒二が翻訳したとはしらなかった
「さよならだけが人生だ」
この漢詩については、多くの人が書いているので省略。

井伏鱒二のところを、太宰治が訪問していることは、
『富嶽百景」に書いてあるようだけれど、
児童文学者の石井桃子とつながるとは、
思いもかけませんでした。

知る人ぞ知るなのだと思いますが、
太宰治は、石井桃子にとても魅かれたようでした。

石井桃子が「クマのプーさん」(「プー横丁にたった家」)に出会ったのが、
犬養家で、子どもの道子や康彦のために、訳したとか。

内藤 濯(ないとう あろう)に、面白いからと「星の王子さま」を紹介したのが
石井桃子だったとは。

1938年に荻窪に創設した児童図書館、白林少年館(はくりんしょうねんかん)は
1940年には出版部を創設。
しかし時局柄1941年には閉館。
「ドリトル先生」(井伏鱒二訳)が最後の出版した本。

石井桃子=「ノンちゃん雲に乗る」が強烈だったけれど、
よもや、太宰治とつながるとは。


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  菖蒲が待ち遠しいですね

   親愛なる教え子 杉浦譲治君からお借りしました。
   これからも、素敵な写真をたくさん撮ってくださいね。
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2021/2/23

『掃除婦のための手引書』 ルシア・ベルリン 岸本佐知子訳  

この本も、高橋源一郎の飛ぶ教室で紹介されました。
図書館に予約して、ずっーと、ずーっと待っていて、やっと順番がきました。
私の後にもまだ予約者がいます。
読みたいと思った人が、同じ市にたくさんいるのは、
なんだかうれしい。

翻訳者の岸本さんが、衝撃を受けた・・・・とおっしゃっていましたが、
本当です。

短編集で、まだ全部は読み終えていませんが、
これはすごい!

2004年に68歳で、癌で亡くなっている。
1936年アラスカで生まれ、その後アイダホ、ケンタッキー、モンタナと、
鉱山技師の父親の転勤で、あちこちへ。

父親が第2次世界大戦に従軍。帰還後は、チリのサンチャゴに移住。

祖父と母と叔父が、アルコール依存症で、ルシアもアルコール依存症に。
回復後、90年代には、サンフランシスコの群の刑務所で創作を教える。
3回の結婚と離婚をして、4人の息子をシングルマザーとして育てた。
仕事は、高校教師、掃除婦、電話交換手、ERでの看護師など。
20代から、体験したことをもとに小説を書き始めていた。

最後はコロラド大学の准教授になる。

1977年に初めて出たこの本「Manual for Cleaning Ladies)によって
同時代の作家たちに衝撃を与え、のちの作家(レイモンド・カヴァー、バリー・ハナなど)にも影響を与えたが、「知る人ぞ知る」という作家にすぎなかった。らしい。

2015年『物語こそすべて』が出版されて、ルシア・ベルリンは、死後有名になった。
生涯で76編の短編小説を残し、43編が出版され、日本語訳は24編。

この本は、2019年の6月初版。

わくわくしながら、残りの短編を読もうと思います。


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 シャコサボテン (「よしみが行く」さんからお借りしました。)

    いつもお写真をありがとうございます。
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2021/1/25

芥川賞 宇佐美りん 『推し、燃ゆ』  

芥川賞をとった作品を本屋さんで買うことは、ほとんどありません。
しかし、高橋源一郎さんが、「飛ぶ教室」で、あまりにも高い評価をなさっていたので、
アマゾンへ行くまえに、本屋さんで見てみようと、午後からでかけました。

書店の中を、3〜4回、ぐるぐるまわってみましたが、
芥川賞も直木賞もコーナーがない!!
まだ、ないのだろうと思い、店員さんには、確認できませんでした。

著者の名前で並んでいる本棚を見ても、ない。ない。ない。

『推し、燃ゆ』という本。
全く知りませんでした。
そもそも、「推し」という言葉も、初耳です。
「一推しメンバー」が略されたらしい。

21歳の大学生。
天から与えられた才能を、無駄にするな、と言われる人は、
希少価値がある。

私も高橋源一郎さんと同じで、宇佐美りんさんの50年後は見れない。

作家として成長していく若者を、見守り、応援していきたいな。

とりあえず、早く読んでみよう。

みなさんは、もう読まれましたか?

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  つばき・椿(「よしみが行く」さんからお借りしました。)

    寒さに耐えて咲く花に教えられます。

    いつもありがとうございます。

追記1/26
念のため、図書館の予約状況を確認してみました。
113人待ち。
待っていられないので、アマゾンへ。
紙の本は、2月過ぎにならないと発送されないことがわかる。
なのでkindleへ。
一瞬にして、パソコンに表示された。
これが現代の読書の状態。

本の文字が小さくて読めない!と感じる今日この頃。
文字を大きくして読める媒体が、ありがたくなるという昨今。

ずっと前に息子が誕生日にくれた、あの媒体を使うことにする。

アマゾンからのメッセージ
*******推し、燃ゆ はKindle Cloud Readerにワイヤレスで自動配信されます。お使いのデバイスを開いて読書を開始してください*****
に従います。


追記 2

1/28 読み終わりました。
かつては、アイドルの追っかけ、と言われていた。
今は、グループの中の一人を、一押しする。
推薦するという気持ちがあるのか、「推し」

若い知人が、あるグループの一人を推しているので、
ときどき、コンサートのチケットが取れないとか、
それぞれの人に、決まった色があるとか。
たくさんのグッズがあるとか。
聞いていたので、なんとなく「推し」の気持ちが分かった。

SNSを私も利用しているけれど、ファンのつながりが、ツイッターでガチ(がっちり)している様子も、よく分かった。

若い子たちが、生きづらい(新しい流行の言葉)思いを抱えていることも、
読んでいて感じる。

学ばせていただきました。

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