いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2020/8/27

映画「クロワッサンで朝食を」  映画・演劇

今まで全く知らなかった映画と出会える。
これはアマゾンプライムの効果。
少し古い映画も、たくさんあります。

この、「クロワッサンで朝食を」も、全く知らなかった映画です。
なんの予備知識もなく見ました。
フランス語らしいことも魅力。

監督はイルマル・ラーグという、エストニアの人。
自分の母親の実話をもとに作ったとか。

エストニアからパリへ移民として生きる。

高級アパルトマンに住む一人暮らしの老婦人のお世話をするために雇われた
家政婦アンヌ。

毒舌、冷酷な老婦人と、いかに心を通わせることができるか。

パリのエッフェル塔が見える。
老婦人のファッションやインテリア。

家政婦のアンヌの服装にも、少しずつ変化が。
さりげなくバーバリーのコート。

老婦人は、シャネルの。

最後のエンドロールを見てびっくりしたのは、
その老婦人が、かのジャンヌ・モローであったこと。
すでに85歳。老婦人そのまま。
その演技は、巧みなものでした。

高慢な、しかし孤独で友達もいない老婦人。


ああ、おいしいパン屋さんで焼き立ての(本物の)クロワッサンを食べたい。。。
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2020/8/25

映画「ラストレシピ」麒麟の舌の記憶  映画・演劇



「ラストレシピ」〜麒麟の舌の記憶

監督 滝田洋二郎 2017

原作 田中経一『麒麟の舌を持つ男』2014

出演者 二宮和也 綾野剛 西島秀俊 宮崎あおい

絶対音感を持つというのは、聞いたことがありますが、
絶対味覚というのも、あるのですね。

一度食べた料理は、忘れない。再現できる。

これは実話ではないらしいけれど、
満州国建設の時代なら、ありうるようなお話。

料理も、芸術といっていい。
味もさることながら、その見た目も。

サスペンス仕立てで、「大日本帝国食菜全席」というレシピを探す主人公。

最後は、感動的でした。

***エンドロールで見つけた言葉*******

包丁は父
鍋は母
食材は友
レシピは哲学
湯気は生きる喜び
香りは生きる誇り
できた料理は君そのもの
それを食すは君想ふ人


毎日のお料理、がんばらねばと、ちょっとだけ思うわたしでした。

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2020/8/20

TBSドラマ 「カルテット」  ドラマ

TBS系ドラマ「カルテット」は、音楽ドラマらしく、見たいと思っていました。
2017年1月から3月放送。
しかし、うっかり見逃して、残念に思っていたのですが、
この度、アマゾンプライムで10話見ることができました。

ご覧になった方もあることと思います。

出演は、第1ヴァイオリン 松たか子(演奏者 粟津淳)
    第2ヴァイオリン 松田龍平(演奏者 青山英里香)
    ヴィオラ     高橋一生(演奏者 武田摩耶)
    チェロ      満島ひかり(演奏者 奥村景)

ラブストーリー・サスペンス・コメディという仕立て。
脚本は、坂元裕二

軽井沢が舞台で、素敵な別荘で共同生活。

音楽で身を立てることは厳しい。
趣味として続けるのか、プロ、セミプロとして活動するのか。

毎回、たくさんの音楽が流れる。
ドラクエの曲もある。

もちろん技術も大切。
しかし音楽が好きで、人を音楽で励まし楽しませたいという思い。
その思いを共有することができる仲間。

芸術を続けるには、才能と努力と魂。

天与の才能を与えられた人は、羨ましい限りです。
ただ、それを職業とできる人は、本当に限られた人。

ドラマは、複雑な悲しい過去が、少しずつ語られていく。
でも、最後は軽井沢大賀ホールを使ってのコンサート。

なかなか個性的な、ゆるいキャラクターの4人を、それぞれの役者さんが、うまくこなしていた。

音楽を楽しむこと、音楽を愛すること。
人を好きになること。

楽しいドラマでありました。




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2020/8/16

『故郷忘じがたく候』 司馬遼太郎  ひと

「家族に乾杯」の過去の放送で、14代沈壽官さんが出ておられた。
司馬遼太郎が訪問して、『故郷忘じがたく候』を書いた。
生きている人を書いたのは、この人が初めてとか。
  こきょう、ぼうじがたくそうろう。
この故郷とは、韓国の全羅北道南原城(ぜんらほくどうなもんじょう)

薩摩焼を、よく知らなかったのですが、
乳白色の透明感が特色とか。
焼き物には、品格が出ると13代から言われた、という。
書と同じだなと思った。

穏やかな14代沈壽官さんの人柄を見て、
読んでみたいと図書館へ予約。

秀吉の時、先祖の人たちが、強制的に韓国から日本へ連れてこられた。
故郷の山河に似ている薩摩半島の苗代川に窯を作った。

望んでではなく、無理やり連れてこられた人たち。

ただ、その後薩摩の島津義弘が、保護したことは、幸いだった。

今も、故郷を忘れることなく、誇りをもって生きる。

しかし、もちろんここにも差別はあった。
喧嘩でも、勉強でも、1番になれ!という強い意志。
不屈の精神。

深い哀しみを乗り越えて、世界に認められる陶器を作る窯元。

日本と韓国の文化交流を、謙虚に知る必要があると、つくづく思う。

白磁の透かし網の香炉。
見ているだけで、心が和みます。
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2020/8/3

『夢見る帝国図書館』中島京子  

『夢見る帝国図書館』 中島京子 作

内容は知らなかったのですが、図書館!という言葉(単語)に私は弱いのです。

子どものころから、図書館は大好きな場所でした。
中学の時には、図書委員などもしました。

高校の時に、世界の歴史をきちんと、最初から学ぼうと思い、
図書館の禁帯出の、絵や写真がたくさん載った、大型本を読みふけった。

大学の時には、県立の図書館へお弁当を持参して、朝早くから並んで入った。
地下室にある食堂というか、暗くて小さい部屋で、お弁当を食べたことを思いだす。

なので、福沢諭吉がいう「ビブリオテーキ」という重厚な言葉に、明治政府の要人が耳を澄ます様子や。
永井荷風の父親、永井久一郎がまだ23歳の文部省官吏で、東京書籍(しょじゃく)館のために奔走したこと。

樋口一葉に恋する図書館や、宮沢賢治が友人保坂嘉内と別れた図書館など。

とても興味深く読みました。

そしてその構成力。すごい、うまい。

喜和子さんとの出会いと別れ。
最後に、小さな”きわこ”さんが現れて終わる。

上野公園という、彰義隊が立てこもった寛永寺を含む広大な敷地。
震災、戦災をくぐりぬけ、
上野は「いろんな人を受け入れる。懐が深いのよ」と喜和子さんにいわしめる場所。

****P602〜603****
 とびらはひらく
 おやのない子に
 脚を失った兵士に
 ゆきばのない老婆に
 陽気な中陰陽たちに
 怒りをたたえた野生の熊に
 悲しい瞳をもつ南洋生まれの象に
 あれは
 火星へ行くロケットに乗る飛行士たち
 火を囲むことを覚えた古代人たち 
 それは
 ゆめみるものたちの楽園
 真理がわれらを自由にするところ
****************

この最後の1行は
聖書のヨハネ伝にあると思う。
調べましたら、ヨハネ伝8章32節でした。

国立国会図書館の目録ホールのカウンターの上部に、ギリシャ語の原文と並んで刻まれている。

多くの智恵と知識を求める人々が、上野の夢見る帝国図書館へ、足を運んだ。

この本も、私の大好きな本の1冊に加わりました。



クリックすると元のサイズで表示します

 国立国会図書館 カウンター 真理がわれらを自由にする


追記
今から数十年前、大学の時に、東京の友達にお願いして、国立国会図書館へ行ったことがありました。向学のため、、、どんなところか、見ておきたいと思ったのです。
一応、検索して資料を出してもらって閲覧しました。
なにを調べたのかは、もうすっかり忘れています。

カウンターに、聖書の言葉が書かれているとは、つゆ知らず。

でもあの明るいカウンターの雰囲気は、いまでも鮮明によみがえります。

小学校の図書館、中学校の図書館、高校の図書館、大学の図書館、市立図書館、県立図書館。思い出しています。
懐かしいあの場所へ、私の魂は飛んでいきました。
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