いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2017/8/30

『騎士団長殺し』 村上春樹  文学

遅ればせながら、『騎士団長殺し』第1部と第2部を読み終えました。
いわゆるハルキストと呼ばれたくないので、今回、出版されてからもすぐには手を出さず。
毎日放送ラジオのパーソナリティも、まだ読むのを控えていると言っていて、
私と同じだなと思っていました。
(あの人はもう読んだのかな)

この作品は、好き嫌いが分かれるかもしれません。
物語を紡ぐ・・・・
その面白さが好きです。
現実には起こりそうにないけど、もしそれが起こったらわくわくする。

手作りの人形のような騎士団長は、あらない?

いままでの作品を思い起こさせる要素(元素・メタファー)がいっぱいあり、
イデアが形状を持つ。

私たちの想像力は、どこまで飛翔できるのか。


『みみずくは黄昏に飛び立つ』
という川上未映子との対談集が読みたくて、やっと手をつけた次第。

かつての井戸を思わせる、「室(ムロ)」

迷路が胎動につながる。

自分の心(あるいは頭)の中で空想するたのしさ。

モーツァルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」が
作者に及ぼした不可思議な力と
それが読者に波及する不思議。

不思議と奇跡がもたらす恩寵。
私の好きな分野です。


イデアとメタファー・・・なんだろう?と思いましたが
読み終えて納得。

騎士団長・殺し・
そうだったのですね。
そうそう、あの絵は、ある日本画を思い出す。
井戸を木の上から覗く海彦。
画家の名前が思い出されませんが、たぶんあの装束を着た人たちが
描かれているのだろうと想像する。

私には面識のない免色さんは、
色彩を持たない多崎つくるとご縁があるのか。
多崎つくるさんや免色さんは、巡礼に出たのだ。

アイラ島と『1984』

どこかあの「鼠」を彷彿させる手。

あちこちへ思い(思考)が飛びながら、
私の中で、騎士団長が現れる。
そんなことあらないわけはない。。。。
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2017/8/22

残暑お見舞い申し上げます  心象風景

残暑お見舞い申し上げます。

8月も後半、涼やかな虫の音を2回聞きました。
秋の気配が、ちょっとだけします。

みなさまのところは、いかがですか。

夏の甲子園の高校野球が終わらないと、
どうも秋はやってこないようです。

今日は準決勝。
地元では天理が残っています。
が、広島の広陵の勢いは、すごいですね。

大阪桐蔭を、9回裏、2アウト満塁として、逆転さよならをした
仙台育英も、広陵に負けてしまいました。

さて、今年の優勝校は、どこになるのでしょう。

毎年、熱戦が繰り広げられる高校野球。
甲子園はまあ近いのですが、
この暑さ、とても観戦する体力がありません。

熱中できるものがある青春。
輝いています。
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2017/8/13

映画「永遠の0」  映画・演劇

レンタル店のサービスデーで、「永遠の0」の映画版を借りてきました。
ずっと前に本は読んでいたのですが、
その後の作者の発言に違和感を覚え、映画は見ていませんでした。
TV版もあったのですね。

青い空を機敏に飛び回る零戦。
亡き弟は、パイロットに憧れていました。

あの時代に、死ぬことではなく、生きることを求めた宮部久蔵。
26歳になった孫息子は、フリーラーターの姉と共にその祖父の足跡を辿る。

宮部は臆病者だった、というかつての戦友たち。
しかしパイロットとしての腕は凄かった。
なぜ命を惜しむのかと反発する同僚や部下。

「私一人が死んでも、戦局に変わりはありません。
しかし妻と娘にとっては、違います」と語る宮部。

教官として教え子の命を守りたいと願う宮部。

その宮部が最後に特攻として命を捨てる。

唯一の慰めは、
妻に約束した「必ず帰ってくる。」という言葉は
確かに守られたこと。

**
航空機が空を飛ぶのを見るのが好きです。
天により近くいられるような気がして、飛行機に乗るのも好きです。

映画の戦闘シーンでは、人は本当には死んでいいない。
しかし記録映像では、その爆撃のしたに、多くの死者がいる。

機銃操作をする戦闘機に付けられたカメラが、逃げ惑う子どもたちを写す。
これは映画ではない。

人と人の争い。
国と国の争い。

武力では、なにも解決されない。
戦争を体験した人たちの証言に、
しっかりと耳を傾けたい。

3月10日東京大空襲。
主要都市や軍事工場に絨毯爆撃。

8月6日広島、9日長崎、15日敗戦。

核兵器禁止条約
その会議に参加すらできない被爆国日本の哀しさ。。。

世界の終わりを予告する映画がたくさん作られている。
第三次世界大戦が始まらないことを、切に願います。
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2017/8/10

映画「この世界の片隅に」 見ました  映画・演劇

映画館に足を運ぶことは、あまりなかったのですが、
このところ、立て続けに映画館へ行って見ています。

「この世界の片隅に」は、アニメです。
こうの史代という漫画家の作品を6年かかって映画化したもの。
内容は、ほとんど知らないで、戦争中の呉でのお話というくらいの予備知識。

とても美しい映像の映画だとKさんからご紹介いただいていたので、
この夏休みに、近くの小さな映画館で再上映されることがわかったので、
お盆休みに入る前の本日8/10行ってきました。

始まりの時間を間違えて、1時間も前に映画館に到着しました。
時間をつぶすために同じビルにあるコープさんで買い物をして、1時間の駐車無料券をいただきました。映画館は2時間無料券をもらえました。

小さな映画館で、40人か50人入れるところ。
本日は25人くらい来ていました。

戦争のアニメで、二度と見たくはないと思ったのは「火垂るの墓」。
あまりにも悲しすぎました。
そしてこの映画も、辛かったです。

淡々と日常生活を描く。
しかし場所は軍港の呉市。主人公すずは、広島から18歳で嫁いできた。
絵を書くことが得意で大好きなすず。
その彼女の一番大事な右手をなくす。

救いは、夫の周作が戦争で死ななかったこと。
家が焼けなかったこと。

でもさりげなく挿入されている悲惨な戦争の惨禍。
もちろん広島に原爆が落とされたことも。

軍港である呉には、戦艦大和も武蔵も寄港していた。
港が見える山の中腹にあるすずの嫁ぎ先。
昭和20年3月は東京大空襲もあり、日本の本土の都市に
爆撃が頻繁に行われるようになった。

あの最近見た「ハクソー・リッジ」以上に、戦争の悲惨さが、
ひたひたと伝わってきた。
涙が流れる。
観客の年配の男性の嗚咽が聞こえた。

悲しく胸がいっぱいになりました。
作者の強い思いがぐっと迫ってきました。

この映画を見て、小学生や中学生は、どんな思いをいだくのだろうか。
聞いてみたい。


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2017/8/2

『プラチナデータ』 東野圭吾  

このところ、少しご無沙汰していた東野圭吾さんですが、
対面朗読(視覚障害者の方に、2時間本を読む)で、『プラチナデータ』を読むことになりました。

私の担当は、終わりの方で、いよいよどんでん返しが起こりそうなところ。

国民のDNAを採取して、国が管理するという近未来のもの。
国民総背番号制が、マイナンバーと名前を変えて、するすると認められてしまいました。
そのことを連想します。
しかも、政府は、自分たちの都合がいいように、データを管理して、
犯罪を犯しても、見つからない仕組みをつくる。

現在の、森友・加計問題が、国の制度を自分の都合のいいように変えて、
特定のお友達に有利になるように計らう。
この近未来小説のように、殺人事件こそ起こっていませんが、
特権階級というものが、存在することが現実にあると知ることになった。

すべて計算できるものしか信じない神楽。
心、感性、芸術(絵画)を愛するリュウ。

管理されることを嫌い、自給自足の桃源郷のような場所に住む人たち。

とても興味深い内容だったので、思わず最初から読み直しました。


よくこのような展開を思いつくものだと、感嘆しています。

現代への問題提起。
2010年初版。
ロボットが、将棋で人間に勝つという世の中になってきた。
2045年の特異点。
人工頭脳が人間の頭脳を超える?
プレデターは、見ていませんが、近未来の映画が現実になるのでしょうか?

改めて、「命・いのち・生命」について考えたい。
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