いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2017/7/31

『イエス伝』 若松英輔 著  

朝、少しずつ読み進み、2ヶ月かかってやっと読み終えました。
中央公論に連載されていたらしい、若松英輔さんの『イエス伝』

カトリックの幼児洗礼を受けておられるようで
カトリック教会へ子供のころから行っておられた。

しかしその執筆は、ひとりの真理を求める、道を求める人のものでした。

「見えないものを、見えるように生きること」は、知性だけでは理解できない。

須賀敦子さんも、カトリックの信者さんだった。
遠藤周作も、幼児洗礼を受けていた。

文学からキリスト教(宗教)に迫る。
批評という立場からキリスト教(宗教)に迫る。

井筒俊彦、鈴木大拙、いろんな宗教者の書物からの引用もある。

裏切り者と言われている、イスカリオテのユダについての考察は、
深いものでした。

多くの人が、ユダは自分自身だという。
あの「ベン・ハー」の名前も、ジュダ・ベン・ハーだった。
それは監督の悔告でもある。

人間の弱さと恩寵(義認)について、考えさせられました。
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2017/7/27

画家 ミュシャ  絵画

ミュシャというと、あの「華麗な装飾で覆われた美しい女性」を思い浮かべます。
ところが、そのミュシャが、パリで成功を収めたあと、50歳で故郷のチェコへ帰って
「スラヴ叙事詩」という大作を20点も描いていたことを、日曜美術館で知りました。

ズビロフ城にこもって描いたのは、故郷チェコの戦いの歴史。
名も無き人々が懸命に生きたこと、そして侵略軍によって痛めつけられたこと。

大きな画面からじっと見つめる女性。
子供を胸に抱いている。

こちらを見ているふたりの女性の目。
とても怖いと思った。

あの美しく着飾った女性たちを描いた画家の作品とは思えない。

ゲストの演出家 宮本亜門の言葉が響いた。
 この絵のあの眼差しは、あなたはどう思いますか?と問いかけている。
 祈りと思考
 向き合わざるを得ない時間

目の見えない老人に、聖書を読んで聴かせる若者の姿

チェコ語に始めて聖書が翻訳されたのは、ミュシャの故郷イヴァンチツェ
実際に多くの人々に衣装を着てもらって写真を取り、それを見て描いたという。
多くの民衆たち。
この民衆が国を支えているのだ。という理解。

16年の歳月を使って超大作の20点の絵は完成した。
どの絵も、本当に大きく、何メートルというもの。

しかしそのミュシャも、ナチスによって愛国者として捕らえられ、
監獄で体調を崩し、78歳で亡くなったという。

戦争の場面は、見るのが辛いです。
目をそむけたくなる。
けれど、ミュシャの絵には、血しぶきはない。
番組でも指摘されていたけれど、死体を包むあの白さは不思議だ。

戦場カメラマンの渡部陽一は、自分が見てきた戦場と同じように、避難してくる人々が持っている
水を汲むもの(ビンやかめなど)に着目する。
絵から声が聞こえるという。

サラ・ベルナールからポスターの依頼を受けたことがきっかけで、名前が売れるようになったとか。
しかし花を写生しているスケッチは、精密です。
この技量があっての成功だったこともわかります。
ただ「綺麗」だけではない観察力と表現技量。

そのミュシャが、平和を願う思いを、悲惨な戦争の事実を描くことによって残した。

事実から目をそむけてはいけない。
歴史から学ばなくてはいけない。
戦禍を繰り返してはいけない。

強くそう思いました。


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 ミュシャ RODO

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 ミュシャ 主の祈り

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 ミュシャ  百合

追記

なぜヤナーチェクのシンフォニエッタが番組で少しだけ流れたのか
どういうつながり、ゆかりがあるのか、
どなたかご存知でしたら教えていただけませんか?

回答17.8.7piyoさん
piyoさんコメントありがとうございました。
同じチェコのモラビア出身のヤナーチェク。
チェコという国は、なんども侵略され、厳しい歴史を歩んできた民族ですね。
それゆえに、祖国愛はことのほか強いのでしょう。

スメタナの「わが祖国」を、涙ながらに演奏した。(指揮者の名前がでてきませんが)
聴いている聴衆も泣いた。というお話を聞いたことがあります。
モルダウは、なぜか心にじわっとくる音楽です。
作曲者の思いが、いっぱいつまっているのですね。
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2017/7/17

映画「ハクソー・リッジ」  映画・演劇

映画「ハクソー・リッジ」を見てきました。
予告編では、戦闘シーンばかり出てきて、あの「プライベート・ライアン」よりも
迫力があるとかだったので、映画館の大音量でみるのはどうかは・・・と思っていました。
DVDになったら観ようと思っていました。

ところが、すでに映画を見たという人から、良かったと聞き、
また、「ハクソー・リッジの奇跡」という冊子を読んで感動したので、
映画館で見ることを決意。

6/24からの公開で、近くの映画館でもやっていたのですが、
あまり人が入らなかったのか、レイトショウのみになっていました。
夜の8:10から。

良心的兵役拒否。
銃を持ち、人を殺すことを拒否。
アメリカでも、ドイツでも、そういうことは認められていたのでした。
主にそういう人は、衛生兵として従軍していたようです。

多くの若者が、国を守るため、女子供を守るために戦地へ行くことを志願する。
そういう雰囲気の中にあって、志願しないことは、若い男としては、耐えられないかもしれない。
愛国心という言葉が、大きくなり一人歩きしていく。

非国民という言葉があった日本では、良心的兵役拒否は認められなかった、と思います。

安息日の土曜日には、礼拝をして、
その分日曜日に雑用(トイレの掃除など)をする。
軍隊では、除隊するように求められ、軍法会議にかけられる。
しかし、良心的兵役拒否は憲法で認められていることを、
もと軍人であった父親が訴える。
(その父親は、退役後、人が変わったように暴力をふるい、アルコール中毒になっていた)
戦友たちの墓にいる父親の姿の場面が、なんどもある。

1945年5月の沖縄戦。
前田高地は、首里城・那覇を守る前線基地。
ハクソー・リッジとは、のこぎり崖。
映画でも大きな網の縄梯子を上の岩(ニードル・ロック)にかけて、
断崖絶壁をよじ登る。
実際の写真でも、同じようなものがあり、本当に断崖絶壁だったことが分かる。

日本の兵隊も、アメリカの兵隊も、同じように無残に死んでいく。
私は心のなかで、戦争はいけない、殺し合うことはいけない、、、と
なんどもつぶやきました。

そういう砲弾の飛び交う中で、デズモンド・ドスは、
「私はどうしたらいいのですか、神様、声を聞かせてください」と言う。
そのとき、「助けてくれ、衛生兵」という声がする。
ドスは、「神様、わかりました」といって、助けに向かう。
あとひとり、あとひとりを助けさせてくださいと祈りながら走る。

銃を持つことを拒み、仲間からも暴行を受け、上官からも除隊せよと言われる。
みんなの士気が下がるからと。

しかし、誰もできないような勇敢な働きを戦場ですることになるデズモンド。
「信念(信仰)を曲げたら、生きていけない」と婚約者ドロシーに告げる。

見て、よかったです。

主役のデズモンド・ドスは、少し前に見た、「沈黙ーサイレンス」のロドリゴ司祭役の
アンドリュー・ガーフィールド。
なんと彼は、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」のトミーでした。
スパイダーマンでもあるとか。

信念・信仰を貫くこと。
なにがあっても、自分の信じる道をゆくこと。

大きな挑戦です。

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映画 「ハクソー・リッジ」(のこぎり崖)

監督 メル・ギブソン
     「パッション」の監督でもありました。
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2017/7/10

長次郎の黒楽  陶器

陶器をみたり、買ったりするのは好きなのですが、
いいなあ〜と思うと、とても手が出ない値段だったりします。

日曜美術館も録画しているのですが、
なかなか見る時間がありません。

先日、利休の志を受け継ぐ  楽家450年
というのを見ました。

利休にはとても興味があり、
本を読んだり、映画を見たりしています。
お茶室の待庵(たいあん)も、憧れです。

秀吉に依頼され、あの黄金の茶室を作ったのも利休なら
質素な待庵を作ったのも利休。

その利休が好んだ黒い楽茶碗。
テレビでは、長次郎が作ったという黒楽の茶碗を見ました。

ひとつの茶碗が持つ、底知れない力。
映像でも伝わってきました。
茶碗のなかにある宇宙。


そういえば、若い頃、どこかに黒楽への憧れがあったのか、
手捻りで、ごつごつした黒い茶碗を作ったことがありました。

陶芸もやってみたいことの一つではありますが、
いろんな準備のことを考えると、できません。。。

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2017/7/6

バロック  音楽

朝の6時から、「古楽の楽しみ」という番組をNHKFMでしています。
以前は、「バロックの楽しみ」とかだったと思います。
ずっと聞けなかったのですが、最近、録音できるラジオを購入。
なかなかの優れモノでありまして、かなりたくさん内蔵録音できます。

それで、「古楽の楽しみ」を聴けるようになりました。
きっかけは、「きらくら」に鈴木優人(やすと)さんが出演なさったこと。
バッハ・コレギウム・ジャパンの名前は知っていましたが、
演奏を聞きに行く機会はのがしました。

「題名のない音楽会」にも鈴木さんとコレギウムの人たちがご出演なさっていて、
ますます気になりました。

本屋さんで立ち読みした、バロックの建築様式のヨーロッパの教会も
ますます私をバロックへ。

画家のルオーからクレーも気になって、大型本を図書館から借りてきていたのですが、
バロックという言葉はは、絵画の時代にも使われていて、
『バロックの魅力  光と影が織りなす生命の輝き』という本も借りました。

クレーを探していたら『絵のある世界』という本がありました。
それも借りたのですが、目次をみて、うれしくなりました。
シャガール、ゴッホ、クレー、熊谷守一、ジャコメッティ、手塚治虫も。
表紙画は、安野光雅。

バロック音楽といえば、バッハ。
プロテスタントの教会音楽を、毎週礼拝のために作曲して、
息子たちに歌わせていたとか。

音楽と宗教儀式は、日本でも関連が深いですが、
教会でささげられる礼拝の音楽を、早朝から聴けるのは、
至福の時。

古楽の世俗音楽もありますが、
バッハ、ヘンデル、スカルラッティなどを聴けるのは
とても嬉しいです。

録音機能付きラジオ。
2012年の売れ残りで、説明書や付属品もすべて完備。
SONYのです。
大満足。

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