いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2016/4/28

『容疑者Xの献身』  

『容疑者Xの献身』 東野圭吾 作  読み終えました。
明日から連休が始まりますが、今日は時間があったので、ゆっくり本を読むことができました。
2005年に書かれたこの本は、究極的なというか、愛の本質を描いている。
天才的な数学者と物理学者と刑事という大学の同級生3人。

一番のトリックは、最後まで読者に知られないようになっていた。
まんまとそのトリックに引っかかっていた私。

隣人愛という言葉があります。
まさに隣の部屋の人を真剣に、純粋に愛した男の結末は、あまりにも悲惨なものでした。

その優秀な頭脳を、活かしきることができなかった男の生涯。

ホームレスの人たちのことも、考えさせられる。

深く、重いものが、心の底にずっしりと残りました。

あなたは、お読みになりましたか、この本。
これで、直木賞を授賞したのでした。
今や選考委員。
推理を組み立てるだけでなく、人の情が分かる。
どんどん深みにはまっています。


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『容疑者Xの献身』 表紙

映画も見てみたいです。
堤真一が、いい味をだしているとか。
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2016/4/26

とと姉ちゃん NHK  ドラマ

NHK朝の連続テレビ小説、いや連続ドラマかな、
ご覧になっていますか?

私はあまり見ていないのですが、今回は、『暮しの手帖』の編集者の生涯ということで、
第1回目から録画して見ています。

『暮しの手帖』は、花森安治さんが編集者と思っていましたが、
女性が共に創刊から関わっておられたと、始めて知りました。

子供の頃、母が読んでいて、
私は唯一子供向けの民話の2ページ、(4ページ?)を読んでもらうのが楽しみでした。
いまでも覚えているその挿絵(影絵)は、若き藤城清治さんが描いておられたのでした。

今日本屋さんで、本物の大橋鎮子の写真を見ました。
どこか黒柳徹子さんの若い頃に似ているような気がしました。
いわさきちひろさんとも共通の魂を感じました。
進歩的な精神を持った女性らしい颯爽とした風貌。

花森安治さんは以前から写真で見ていましたが、普通の人とはどこか違う雰囲気。

広告を取らないで、自由に編集するという精神。

「当たり前の暮らしを大切にすること」をモットーにしているのは、
やはり戦争を体験した人たちだからかと思う。

女性の立場から暮らしを復興するという視点。

いまも、古い暮しの手帖のイラストは、懐かしい。

私は購読はしていませんが、時々、本屋さんで手に取って、ぱらぱらと見ます。
3年くらい前に、故郷の三重県桑名市が取り上げられている記事を見つけ、
思わず買ったことを思い出しました。

〈女性が自立して生きること〉、
これは母が私に教えてくれたことでした。
手に職(技)を持つこと。資格をとること。

男女平等の新しい教育を受けた私は、男尊女卑の考えにはどうもついていけません。

ただ、近年、女性が仕事に打ち込みすぎて、結婚しないというのは、
いかがなものか、、、と思ったりもします。
時代の風潮、流れ、、、、
さて、これからの日本はどのように変化していくのでしょう。

選挙権も与えられなかった時代の女性たちと、
当然の権利として選挙権だけでなく、国会議員にもなっている女性たち。

これから、どんな時代が来るのかな。
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2016/4/21

『ふしぎな ともだち』 たじまゆきひこ  

ラジオでこの絵本のことを話していました。
早速図書館へ予約して借りました。
『じごくのそうべい』で有名な絵本作家田島征彦(たじまゆきひこ)さん。

自閉症の男の子やっくんと、僕おおた ゆうすけ君のお話。
なんども読みたくなる絵本です。
こころがほぐされます。

小さな小学校で、みんながやっくんをやさしく包み込んで成長していく。
「ちょっと変わっていたけど、みんな普通に付き合っていたよ」
そんな同級生たちだ。

***
中学の 入学式。
やっくんは やっぱり きんちょうして
大きな 声で さけびだした。
先生が とんできたが、みんなで 先生を とめた。
ぼくたちは、やっくんを むりに とめると
もっと たいへんな ことに なるのを しっていた。
***

この世の中には、いろんな子供がいる。いろんな大人がいる。
肉体的にも、精神的にも、それぞれ個性があり、欠陥もあり、長所もある。
私たちは、人を理解したいと思う。
自分と違う人を拒絶したり、差別したり、偏見をもって見るのではなく、
おなじ人間、同胞、朋輩(ほうばい)として、受け入れ、助け合いながら
この世の人生を過ごしていけたら、どんなにしあわせだろうと思う。

やっくんは、いい仲間たちと共に大人になり、僕もおとなになった。
やっくんは、さぎょう所で メール便の配達。
僕はゆうびん局に勤めることになった。

***
ことばで はなしが できないのに、
心が わかりあえる。
やっくんは ぼくの ふしぎな ともだちだ。
***

あなたは、なんにんの ふしぎな ともだちをもっていますか。
「心が わかりあえる」
なんて素敵なことでしょう。


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『ふしぎな ともだち』 たじま ゆきひこ作

こころが、ほっとする絵本です。
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2016/4/17

子午線  心象風景

義姉の夫の13回忌で、明石市へ行ってきました。
昨夜から雨が降り続いていて、朝も雨でした。
ところが風が強く吹いて、西のほうから晴れてきました。
高速道路は、スイスイ。
朝の雨で外出の出足がにぶくなっているようでした。

そして久しぶりに東経135度子午線を越えました。

「子午線の祀り」(しごせんのまつり)という言葉が頭に浮かびました。
これは木下順二の戯曲だったのですね。
「平家物語」を題材としたもの・・・・知りませんでした。
もちろん読んでも、見てもいません。
ただ、この言葉の響きが気になって、心に残っていたのです。

法事は、浄土真宗のお寺の長男の僧侶の読経。
親鸞の浄土真宗では、位牌はない・・と教えられました。
つまり仏(ほとけになった人)に位、階級はつけないということ。
さすが親鸞です。みんな平等。
悪人正機説。
だから仏壇には「法名」だけを書いたものがある。

仏壇には、写真や分骨したお骨は置かない。
ということも初めて知りました。

といっても、うちには仏壇はありません。
教会の納骨堂に父と母と弟が眠っています。

親が亡くなると、実家に行くことはなくなってしまいます。
法事で親戚が会うだけになってしまいます。
しかし3回忌、7回忌、13回忌と法事があることで会える。

親戚とのいいお付き合いの仕方、、、。

私の両親が亡くなったあとも、親しくしてくれている従兄弟たちに
心から感謝しています。
今日は、平塚から美味しいものが届きました。
そのお気持ちが、とても嬉しい。


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子午線   この下を通過いたしました。
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2016/4/11

『流星の絆』  

東野圭吾の『流星の絆』を、昨夜午前1時半すぎに読み終えました。
「どんだけ、はまっとん」と今朝長男に笑われました。
夜には本を読まないという掟も破り、このところ読んでいます。
村上春樹以来かもしれません。
全く質の違う作家ですが、村上春樹とは若い頃から感性が合う気がして。
東野圭吾は、推理の絶妙さと人情、心理の描き方のうまさにひかれて。

この『流星の絆』は、星や虹、宇宙関連のものに、とても興味があるので、
題名にひかれて読みました。

最後のどんでん返し、、、あれも伏線だったのかと知らされる心地よさ。
最初は両親を殺されるという残酷な始まりでしたが、
知恵を使って生きている三人の兄弟(長男、次男、長女)。
どうしてか、東野作品には、児童養護施設で育ったという登場人物が多い。
今回も、3人の子供たちは、小学校6年、4年、1年という年齢で施設へ。

詐欺師・・・・たくさんいる。
おれおれ詐欺、結婚詐欺、人にお金を借りて返さない人たち。
いずれもお金が目当て。

この世は、お金をたくさん持っている人が、持っていない人に、貪り取られる。
そういう構造になっているらしい。

私の身の回りでも、そういう実例をいろいろ見てきた。

最近も、そういうことを目の当たりにしていたので、
このお話は、騙される側の心理状態も勉強になった。

人を手玉に取る・・・という言葉がある。
詐欺をしている人は、それを悪いことだという自覚が、麻痺していくのだとわかった。

折角のリオオリンピック出場権を逃してしまったバトミントンの選手。
非合法の賭博に、どんどん引き込まれた。
中毒になってしまう。
ギャンブル依存性。

詐欺も、ある種の依存性かもしれない。
本人は、自分は悪いことはしていないという。
そして詐欺師は、本当はとても頭のいい人たちだ。

この作品では、ハヤシライスもひとつの目玉。
思わず、一昨日ハヤシライスを作ってしまいました。
全く、「どんだけ、はまっている」のだろうと、我ながらおかしい。

でも、読み終わって、「うまい」と完敗しました。
お見事な筋仕立て。

アガサクリスティも松本清張も、たくさんの作品を残している。
よくネタが切れないことだと感心する。
同じトリックは使えないのだから。

悪いことはしてはいけない。
償わなければいけない。
その基本姿勢があるから、東野圭吾の作品は安心して読める。

ドラマになったほかの人の作品が、
実際の犯罪に酷似しているということを、ときどき知る。
完全犯罪はありえないし、人を殺してはいけない。
そのことを、しっかり描いていない小説は、悪事の手引書になってしまう危険がある。

ペルセウス流星群、獅子座流星群が話題になった。
暖かくして地面に寝転んで、流星を観察できたらどんなに面白いかと思いながら、
家の二階のベランダから夜空を眺めたことがたびたびある。
町の中では明るすぎて、星は少ししか見えない。

流星の絆は、最後にまたしっかりと結ばれた。

この作品も、好きです。

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「流星の絆」が、YouTabeで見られることが偶然分かりました。

昨日、7話まで、
本日、8,9,10(最終話)を見ました。

宮藤官九郎の脚本だけあって、
ドラマとしての演出、お見事でした。

回想シーンが、小学生だった子供たちの映像で、
1話から3話は、涙、涙でした。
今日見た最後の3話も、泣きました。

原作と違って、犯人は死なないで、生きて罪を償うことになっていました。

本もすごく良かったですが、2008年下半期にやってこのTBSドラマも
とてもよくできていました。

詐欺の罪も自首して償いました。
「アリアケ」が復活したこと、原作にはない場面ですが、
膨らませていて、その膨らませ方、good.

夜空の映像、流星を見ることができたのも、
やっぱりドラマならでは。

胸がキュンとなる、心に残る作品でした。




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流星が見たい。
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