いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2014/9/30

「わが母の記」  映画・演劇

録画していた映画「わが母の記」を見ました。
井上靖が68歳の時に書いた、自伝的私小説。
母が80歳から亡くなる89歳までのこと。
原田眞人監督。

私は「しろばんば」は読んでいないので、井上靖が5歳から8年間、土蔵で曽祖父の妾である女性に育てられたことは知りませんでした。
自分は母から捨てられた、という思いがずっとあった。

認知症になっていく母。
徘徊する母。
息子(役所晃司のことが分からなくなった母(樹木希林)。
その母が息子を愛する心は、最後までなくしていないことに気づく場面では、泣きました。

実は、録画していたこの映画を見ようと思ったのは、
ミュージック・ポートレートで、寺田農と樹木希林が話していたからでした。
18歳のとき文学座の第1期生として、共に青春を過ごした71歳の二人。
恋多き寺田農と、左目を失明し、乳がんにもなった樹木希林。

老いた母、どこかとぼけたようなところのある役を、いい演技で見せてくれました。
「阿弥陀堂だより」の北林谷栄のおばあちゃん役も好きですが、北林に続く・匹敵するような味のあるおばあちゃんを見せてくれました。


井上靖の世田谷の家を使って撮影したと分かりましたが、
部屋の壁一面に本・・・軽井沢の別荘。伊豆の実家は旧家。。。
人気作家の本に囲まれた生活、羨ましい限りです。

「グレーテルのかまど」では、声だけ出演のキムラ緑子が、役所広司の妹役で出ていて、
初めて顔をみました。
だいたい想像どおりの人でした。

CDへ保存版にしました。

みなさまも、機会がありましたら、是非ご覧ください。
老いた父母の介護に疲れた方には、慰めになるのではないかと思いました。



クリックすると元のサイズで表示します

きばなしゃくなげ

以前にもお借りしましたが、好きな花です。

norhland-art-studioさん、いつも素敵なお写真をありがとうございます。
0

2014/9/23

『ブラック・ティー』  

山本文緒という作家の作品は、読んだことがありませんでした。
ブログのお友達から、『ブラック・ティー』という短編小説を教えてもらいました。
図書館で借りて昨日読んだのですが、気に入りました。

ブラック・ティーというのは、薔薇の名前。
何年か前に、薔薇を見に行ったとき、ひとめでその色に魅かれて、買いました。
しかし、、、残念ながら2年ほどで枯れてしまいました。
接木だったからか、、、

その薔薇の花が出てくるのです。
ちょっとありえないような設定ですが、主人公の若い女性は泥棒=置き引きです。
なんだか自分も泥棒になったようで、どきどきしました。

終わり方もなかなかいい。

詳しいことは書きませんが、この作家、好きです。
『眠れるラプンツェル』と直木賞受賞作『プラナリア』を図書館に予約。
『ブラック・ティー』は、アマゾンへ。。

☆☆☆

最近、現代の作家の作品を少し読むようになりました。

角田光代もその一人。
実は昨日、『ポケットに物語を』という本が、延滞していて、
図書館は休館日でしたが、返却しておこうと持っていきました。
しかし、その前にどんな内容かちょっとだけでも読んでおこうとページを開いたら、
「冬の光」という題で、宮沢賢治の本のことが書いてありました。

いわゆる書評です。
角田さんがいままで、あちこちに書いてきた書評を集めたもの。
彼女の感性に共感。
本当は返さないといけなかったのですが、そのまま持って帰りました。

本が好きという共通項。
ちょっとはまりつつある作家です。

秋はやはり読書にいい時ですね。
ご無沙汰している『レ・ミゼラブル』も続きを読みたい。


クリックすると元のサイズで表示します

サハリン  アレクサンドロス海岸

northland-art-studioさんからお借りしました。
いつもありがとうございます。
0

2014/9/21

「タルトタタン」  自然

「タルトタタン」というお菓子をご存知ですか。
りんごのタルトです。
タタン姉妹が考案したお菓子なので、タルトタタンと呼ばれているそうです。

ときどき「グレーテルのかまど」というテレビを見ていました。
15代目ヘンゼルという男の子が、かまどと名乗る女の人の指導のもと
童話や本、映画に出てくるお菓子を作る。

「ムーミンママのパンケーキ」
「赤毛のアンのチェリーパイ」
「向田邦子の水ようかん」
「スヌーピーのチョコチップクッキー」
「アメリのクレームブリュレ」
「ローマの休日のジェラート」

息子たちの小さいときには、ケーキを焼いたり、パンを焼いたり、かんてんぱぱを利用したり、
結構いろいろ手作りしていました。
だから器具はまあ揃っています。

でもパン焼き機はずっと使ってなくて、油でべとべとになっていたので、捨てました。
28年くらい壊れなかったオーブンレンジも、最近壊れて、
もうケーキを焼くこともないかと、オーブンの付いていないレンジに買い換えたり。

けれどタルトタタンは、どうしても作ってみたくなりました。
りんごを10個のところを5個にして砂糖とバターを入れてお鍋で煮る。
小麦粉とバターでタルト生地を作って、オーブントースターで焼く。
一晩寝かせて出来上がり。

とても美味しくできました。
添加物の入っていない、自家製のお菓子の安心感。

でも時間がかかります。
よほど暇な時間がないとできません。。。
アメリのクレームデュプレも、気になりますが。。。

当分実現しそうにないですが、孫でもできたらまたお菓子作り復活になるでしょうか。


0

2014/9/9

秋の京都散策  自然

小学生のときからの友達4人で、毎年一泊旅行をしています。
みんなが元気で顔を合わせることができるのは、幸せなことだと感謝しています。
私は弟しかいなかったので、なんだか姉妹で旅をするのって、こんなふうなのかなと思ったりします。
今年は京都の八瀬。
友達の友達(私は知らない人)が、会員になっているリゾートホテルで、優雅な時を過ごしました。こういうご縁、ありがたいでした。

11時半の待ち合わせでしたが、京都南のインターで渋滞するといやなので、8時半に家を出ました。さすがに空いていて、30分でインターを出ました。
洛北蓮華寺は、私の個人的なお寺。
プライベート・テンプルなんていう言葉はないと思うのですが、あまり知られていない小さなお寺。こういうひっそりとしたお寺を見つけたいと思っていたら、あるとき友人が教えてくれました。9時40分ころにそのお寺に到着。



クリックすると元のサイズで表示します

洛北蓮華寺 紅葉(もみじ)が美しいのですが、まだ紅くはなっていません。

先に若いカップルが1組。ぼーっと庭を眺めていたら、カメラマンらしき男性が二人。
撮影の邪魔にならないように鷹の絵の描いてある木の襖のところへにじり寄る。
すると別の若いカップルが1組来ていて、女の子が庭を手で指して、こちらですというようにポーズを取る。ふと目が合って微笑み合いました。

そこに座っているだけで心静かに落ち着く場所。
私の大事な空間です。

友達3人は三重県から車で来るので、京都東のインターを出たら、メールをくれるように言う。
そろそろかなと思っていたら、11時ころ「出ました」とメール。
待ち合わせ場所の、みやこめっせへ向かいました。

京都市美術館で、バルテュス展があることは、新聞の広告で見ていました。
でも女の子がナイフを持って暖炉のそばに片足を上げて座っている絵をみて、行きたいとは思っていませんでした。
しかし9月7日が最終日だからと、友達のAちゃんが行こうと誘ってくれました。
展覧会の最終日・・・混雑するのではないかと恐れましたが、人は多かったけれど、入場するのに並ぶほどではありませんでした。
広告で紹介されている絵は、ある意味で特殊なもの。
もっと普通の絵もたくさんあり、その色彩の美しさに目を見張りました。
予想以上の充実感、満足感を得ました。

作家の江國香織さんが、晩年の(たぶん90歳を過ぎていた)バルテュスに会ってインタビューしている映像(録画)もありました。
自然の光を待つ・・・という姿勢。
ピカソが「20世紀最後の巨匠」と言ったという意味が、初期からの絵を見て初めて分かりました。
そして私が「ナイフ」と思っていたのは、「手鏡」だったことも判明。

「窓、クロード・ロアン」というフランス窓の絵も素敵だった。
絵葉書になっていたら買いたいと思った淡いピンクとオレンジの絵・・・題をしっかりと見てなくて幻の絵になってしまった私の一番好きな絵。いまもその色彩は目に残っているのですが、、

少女と猫を描く・・と言われるけれど、私は他の風景画のほうが好き。
「嵐が丘」の挿絵も素敵でした。キャサリンとヒースクリフ。

というわけで、とても心を満たされた絵画展でありました。
行って良かったです。

そのあと、健康的な温野菜ととろろご飯の昼食をいただき、詩仙堂へ行こうかということになりました。ところが、駐車場で私の車のエンジンがかからないという非常事態に。
バッテリーが上がったのか、JAFを呼ばなくてはいけないか・・と頭の隅で考えつつ、「神さまあ〜」と声に出す。

いくらキーを回してもセルは動かず、空回りするばかり。
ふとシフトがパーキングになっていなことに気がついて、一旦ギアをPに入れてキーを取り出し、再度キーを差し込んで回したら、エンジンがかかりました。
緊張の5分間でした。

ナビに詩仙堂を入れて出発。
ところが北へ向かっていなくてはいけないのに、ふと見ると京都タワーが見えるではありませんか。ナビは四条河原町通りに誘導。大丸の近くを示す。
詩仙堂丈山寺と入れないといけなかったらしい。
Aちゃんの車とはぐれ、携帯で連絡をとりつつ、前進。バス停があったので、そこに車を止めて
スマホで検索。詩仙堂の住所がわかったのでナビに入れて、再び今度は北へ向かう。
同乗していたYMちゃんと胸をなでおろす。
詩仙堂の坂道の手前で待っていてくれたAちゃんYKちゃんと合流。

この夜は中秋の名月の前夜。



クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

月の光をあびると不思議な力を得ることができる・・・
そんなことを思いながら、夜空を眺めていました。
自分の家でよりもたくさんの星を見ることもできました。


次の日は、どこへ行こうか、、と相談しましたが、
ホテルの案内の、「限定公開」という言葉に惹かれて、
「しょうざん峰玉亭」へ行くことにしました。
このときも、迷いに迷って、佛教大学の近くをぐるぐるして、間違って行き着いたところの警備の人に簡単な地図をもらいました。たぶん多くの人が間違ってこちらへ来るのでしょう。
それでもまだ行き着かないで、元へ逆戻り。若い警備員の人にまた尋ね、やっとのことでカトリック教会のところを右に曲がって目的地へ。

クリックすると元のサイズで表示します

これが峰玉亭の内部ですが、なんと9年ぶりに3ヶ月だけ公開されたそうです。
7月から9月まで。幸運でした。
お庭はいつでも見れるのですが、この数寄屋造りの建物は、普段は非公開。
欅(けやき)の一枚板がふんだんにつかってあり、山をまるごとかったという北山杉や、南天の古木。とにかく材料と技に糸目をつけず3年がかりで造ったというところ。
庭の苔も、苔寺はこういうふうかと思わせる手入れの行き届いたお庭。
酒樽のお茶室もありました。
公開していない時も、室内の掃除はいつもしているという。

昭和30年代、ウールの着物を開発して財をなした松山という人が造ったという。
まつやまを、しょうざんと読んで名付けた庭園。敷地面積は東京ドーム2個か3個分とか。
リゾートホテル、ガーデン・チャペル、ボーリング場も、、
近くには本阿弥光悦ゆかりの光悦寺、川沿いの小道をたどれば金閣寺。
鷹ケ峰、鷲ケ峰、天ケ峰に囲まれたしょうざん庭園。

ただ無常を感じるのは、松山さんは峰玉亭の完成を見ることなく、病で53歳で亡くなったという。2つの黒い大きな額縁が壁に掛けてあるのだけれど、そこに絵は入っていない。
松山さんがどの絵を飾るつもりだったか、わからないからという説明。


反物の商いをしたという部屋にある障子窓。


クリックすると元のサイズで表示します

私はどういうわけか、この窓の形が気になって仕方がありません。

円山応挙の襖絵、富岡鉄斎の絵も飾ってありました。
天井の格子のサンは、すべて面取りがしてあるという。
玄関の敷石は、へうげもの(ひょうげもの・ひょうきんな)と言われた織部焼とか。
大理石でできた流し台、賓客が使うというトイレにも織部焼。

話し足りないほどと言いながら解説をしてくださったおじいさん、
受付と案内をしてくださったおばあさんの優しい心遣い。

京都の町の雅な空気を肌で感じました。

観光客や修学旅行生が目に付く繁華街ですが、
ちょっと足を伸ばした洛北の自然の中で、悠久の時の流れを体感することができたのは、幸いでした。

京都の町へ来たくなる人々の気持ちが、よーくわかった旅でした。

みなさんも ぜひ 京都へ おこしやす。

可愛い舞妓さんとエレベーターでいっしょになりましたえ。
1

2014/9/1

ロビーコンサート  音楽

市民病院で、ロビーコンサートが行われていることは、知っていました。
しかし行く機会はありませんでした。
ところが、8月30日(土)、教会のOさんが市民病院に入院なさったので、
Yさんといっしょにお見舞いに行きました。

休日は、正面の入口は開いてないのですが、どういうわけか土曜日なのに開いていました。
二人で入っていくと若い男性が、ロビーコンサートの案内のチラシを渡してくださいました。
4時からコンサートが始まるのでした。
面会の受付は、裏口の守衛室の方から・・・ということで、また外へ出て、受付で名前を書き、首からかける面会証をいただきました。
不審者を入れないためのようです。

Oさんはしっかりお話もできましたが、入院なさったばかりなので、
お疲れになるといけないと思い、すぐに失礼しました。
ちょうど娘のEさんが車椅子のお母さんを連れていらしていて、お会いできました。
奥様の看病のお疲れが限界にきていたと思います。
あちこちが弱っておられました。
体力をつけて、早く回復なさいますようにと祈りました。

エレベーターで1階へ降りたら、
ちょうどロビーコンサートが始まるところでした。
せっかくだからと、Yさんと後ろのほうの椅子に座りました。
なかなか盛況で、補助椅子がたくさん出してあり、患者さんも多く聞きにいらしてました。
出演者のお友達らしい人もいらっしゃいました。

病院の「患者サービス向上委員会」が企画なさっているようです。
「夏の夕べロビーコンサート」
1部と3部は、女声合唱。4人のアマチュアのふくよかなおばさまたち。
歌うことが本当にお好きなようでした。
指揮と伴奏は若い女性。
第2部はソプラノの若い女性。たぶんプロかセミプロだと思います。
音大で学ばれたような方。

懐かしい曲が多く、1部は、みかんの花咲く丘、あざみの花、もしもピアノが弾けたなら、など。
2部はシューベルトのセレナーデ、坂の上の雲のメインテーマ、復興支援ソング花は咲くなど。

時間がなかったので、3部は失礼しました。
ロビーは結構冷えてもいました。

病院が、いつもとは違う表情を見せてくれる、ロビーコンサート。
きっと患者さんたちに喜ばれていることでしょう。

音楽は心も体も癒してくれる。。。。

思いがけず素敵なひとときを過ごさせていただきました。
感謝です。




クリックすると元のサイズで表示します


今年の春のバラ公園の薔薇。
1



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ