いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2013/10/29

『いのちより大切なもの』 星野富弘  いのち

いのちのことば社から、クリスマスカタログが送られてきました。

たくさんの美しいカードやクリスマスグッズ。
そこに星野富弘さんの新しい本『いのちよりも大切なもの』が紹介されていました。
なぜかとても気になって、アマゾンへ。

毎年、星野富弘さんのカレンダーを買っています。
詩画集も何冊か読みました。
まだ群馬県の富弘美術館へは行っていません。


2011年3月11日の東日本大震災のあと
星野さんが気迫を込めて、いのちよりも大切なものに出会ったご自分の体験を
詩画集として出版されました。

第1章 悲しみも苦しみも には、母の愛が
第2章 あなたに逢ってから には、神の愛が
第3章 あの日から始まった明日へ には、いのちと希望が

星野さんは私より年長の方です。けれど信仰を持たれたのは私より2年早いだけ、
信仰生活の年数は、あまり変わらないことに、今回初めて気がつきました。

絵を見ているだけでも慰められますが、
その言葉はとても深く、じわっと効いてきます。

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いくつかここに紹介したい詩がありますが、
「空」を  (カリンの実)の絵とともに

  毎日見ていた
  空が変わった
  涙を流し友が祈ってくれた
  あの頃
  恐る恐る開いた
  マタイの福音書
  あの時から
  空が変わった
  空が私を
  見つめるようになった

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わたしにとっても「空」は、あの時から変わりました。
空を見ていると、守られているという思いがします。

星野さんが病室で死にたいと思っていたとき、
「いのちは一所懸命生きようとしているのだ」
「いのちが一所懸命 俺をいかしてくれている」と気づいた。


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1978年、弟さんが病室へ持ってきてくれた家の裏に咲き始めたツバキの花の絵とともにある詩

  
  四、五日で散ってしまう花だけれど、
    その花をみていると、
   よろこびの裏側にある、
    生きていることの
   悲しみみたいなものが、
  静かに迫ってくるような気がした。


  《54ページに》
 入院中に描いた絵は、もう二度と描けないと思います。あの頃は、何も知らず、ただただ 一所懸命に描いていました。個性豊かな木々や小さな花を見つめることが、そして、描けるということが嬉しくて仕方なかったのです。人に見せようだなんて思いもしませんでした。

 けれども慣れてくるとだんだんいやらしさが出てきてしまいます。人の目を気にしてしまうのです。よく「人に感動を与えたい」という言葉が聞かれます。でも私は、感動を与えたいと思った瞬間、何か違うものになってしまうような気がします。(中略)

 今私があるのは、あの時があるから。今もう一度あの時の気持ちを思い出して、花に描かせていただこうと思っています。

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生かされていることを知ると、人は真に謙虚になれる。
独りではない、変わることのないお方が
いつもそばにいてくださる。

青い空の広がる屋上駐車場で
ずっと空を見ていたい、
夕暮れの空の色の変わる気配に包まれていたい、
と思うわたしです。


クリスマスに だれかに贈りたくなる本です。
みなさまも、書店でお手にとってご覧ください。



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『いのちより大切なもの』 星野富弘 著

    いのちのことば社 フォレストブック

 渡辺和子氏の推薦の言葉  (表紙の帯より)

「いのちより大切なものがあると知った時に 生きて行く力が与えられた」
と星野さんはいう。
その力に支えられて、苦しいことの多い一生を生きる一人の人間の
生の軌跡は、この世のいのちに優ると尊いものなのだ。
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2013/10/20

パイプオルガン オータムコンサート  音楽

10/19 サンシティホールのパイプオルガン・オータムコンサートに行ってきました。
オルガンとブラスの共演は、今回でもう6回目。
お馴染みの「セヤナ・ブラス・アンサンブル」のメンバー5人と
オルガン奏者の瀬尾千絵さん。

第1部では、チャイコフスキーの(アンダンテ・カンタービレ)をブラスだけで演奏。
「その曲の美しさに、共にいたトルストイが涙したことは、チャイコフスキーにとって生涯忘れられない思い出だった」とか。
なるほど、そういうことがあったのでしたか。
弦楽四重奏で聴くのとはまた一味違っていて、管楽器の必死さ?(弦楽器には負けません・・というような)が伝わってきました。
初めての管楽器での演奏を聴かせていただきました。

第2部は、西洋と日本の唄

・(この道)は、 いつか来た道・・・
・(富士の山)  世界遺産登録をおぼえて
・(夏の思い出)と(紅葉)は、歌詞カードがプログラムに挟んであって、会場のみんなで合唱。
・(アニーローリー) スコットランド民謡は、なつかしかったです。
・(歌の翼に)  このメンデルスゾーンの曲を、ユーフォニアムによる独奏で聴かせてもらったのは、感動でした。
男性の声に似ているという音色ですが、包み込むような音色は、弦楽器のチェロを思わせて、なかなかいい感じでした。
・(ロンドンデリーの歌)はアイルランドの民謡ですが、久しぶりに聞くととても懐かしい気持ちがしました。
・メサイアから(ハレルヤ) 何だかもうじきおとずれるクリスマスシーズン・コンサートを予感させる曲。

アンコールは、井上陽水の(少年時代)

このがらっと違う雰囲気に、多くの人が満足感を覚えておられるような気がしました。

雨予報で、いつもよりやや人が少ないかなと思ったのですが、だんだん増えて多くの人が聴きにいらしていました。
今回は朗読仲間の、Uさんご夫妻の姿は見えず。


次は12月のクリスマス・オルガンコンサート。
楽しみにしています。


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サンシティホールのパイプオルガン
姉妹都市のベルギー製


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伊丹サンシティホール全景 夜はライトアップされて幻想的。
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2013/10/8

『永遠の0』 百田尚樹  

『永遠の0』を読み終えました。
昨日4分の1ほど読んだのですが、今日の午後続きを読み始めて、これはもう今日中に読み終えなければ眠れない!と思いました。

特攻隊で敗戦間際に亡くなった祖父のことを調べ始めた孫二人。姉と弟は、元戦友を訪ねていくうちに、おぼろげだったその姿をしだいに身近に感じるようになっていく。

戦争の悲惨な事実が多く書かれてあり、12月に映画になっても映画館で見るのは苦しいかもしれない、、と思いつつ読み進みました。
何度か涙が出てくるところもあり、人が大勢いるところで号泣・嗚咽・・というのも恥ずかしい。
けれど、この原作をいかに映画化したのかを見てみたい気もします。

最後は予想していた展開でしたが、溢れる涙をとめることができませんでした。
それは感動の嗚咽でした。

清々しい生き方・・・宮部久蔵を好きにならずにいられない。

解説は亡き児玉清さんが書いておられました。
全く同感。心が洗われるような思い。
先ほど引用させてもらおうと書いたのですが、無残にも消えてしまいました。
これは自分の言葉で書きなさいという思し召しかもしれないと、再びこうして書いています。

あの太平洋戦争・第二次堺大戦を、どのように解釈するかはさまざまですが、
いろんなことが戦後明るみに出て、今の我々だから知っていること、分かる事がたくさんあることに気づきます。
当時の人たちは、全く事実・真実を知らされていなかった。

いろんな戦友が登場することで、私たちは深く考えさせられます。
臆病者と言われる人の中にある勇気。

本屋さんに平積みで一面に置いてるこの『永遠の0』を、若い人たちが好んで読んでくれているとしたら、嬉しい。
私も戦争を知らない世代ではありますが、亡くなった人たちを単純に英雄視するのではなく、その死をその時代の様相とともに、今の私たちが考えることは、とても大切だと思いました。

特攻は自爆テロか・・ということも取り上げていますが、
私は人を殺すのは、どんな大義を述べようとも、聖戦と呼ぼうとも、してはならないことだと痛感します。
「反戦が当たり前だと思っていたのに、そうではなくなってきている」とジプリのプロデューサー鈴木敏夫さんがおっしゃっている。
私も反戦が当たり前と思っていますが、
そうではない動きがあることに不安を覚えます。

「風立ちぬ」も生きよ!と言う。
『永遠の0』も、私は妻と子のために生きたいと言う。

生きる・・本当に生きているというのは、どういうことか。

宮部久蔵さんを、私も身近に感じます。
本当の勇気とはどういうことか。
私たち日本人が好きな「サムライ」の姿を、見せてもらいました。

清々しく生きたい。



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雲  夏から秋へ


追記
本文のP424にこのような言葉がありました。
「日露戦争のあと反戦を主張した新聞は、徳富蘇峰の国民新聞くらいだ」

多くの新聞は”戦勝気分”を煽(あお)り、それが35年後の太平洋戦争へとつながる。
日本は負けることはない、神風が吹く・・という気分に多くの人々をさせたマスコミを
作者は厳しく非難している。
そのころ=当時は見えなかったことが、68年経って見えてくるということがある。

ちなみに、「八重の桜」を見て思ったのですが、徳富蘇峰の「蘇」は、「耶蘇」の「蘇」であったのではないか。
(新島襄の蒔いた種は、育っていた)
多くの人々が流されても、自分の信念にしたがって、明らかな目を持つこと、信じる道を歩むことが、いかに厳しく困難な道であるかも、思い知らされました。

国からの要請で従軍記者として中国や南方へ行った作家たちを、単純に批判することはできません。しかも彼らは「見て来たことを、その通りに書くことは許されていなかった」
そのような時代がまた来ないことを、祈るばかりです。



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空 夏から秋へ
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2013/10/3

『世界から猫が消えたなら』  

『世界から猫が消えたなら』という本の広告を新聞で見て、気になっていました。
本屋さんで表紙を見て、読みたくなりました。
即、図書館へ予約。。。何十人か待ちで、やっと昨日順番がまわってきました。

作者の川村元気さんは、1979年生まれ。まだ30代。
話題になった「電車男」や、「告白」、「悪人」を制作した人だとか。

物語の初めから聖書の「創世記」が出てきたり、「悪魔」が出てきたりで、
どういう展開になるのだろう、と思いつつ読みました。
ありえないような話が、大人のためのおとぎ話のように進んでいきます。

ある命題をだして、それを解いていく。
若い作者が、人生について一所懸命向き合い、考えている様子がうかがえました。
始めは、軽いな、、と思っていたのですが、最後には不覚にも涙が出ました。

初恋の人との再会は、多くの人の願望。
亡くなった母親を追慕しているのかな、、、と思ったら、
父との和解が用意されていました。
小さいころ大切にしていた「宝の箱」はヨックモック。

なぜ、主人公が郵便配達人なのかも、最後に分かりました。

やはり話題になるだけの物語だと納得。

うちの猫と同じ毛並の子猫が覗いている表紙。
猫が好きな人はもちろん、映画の好きな人も、お読みくださいとお勧めします。

あっと言う間に読めました。


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これが、表紙です。
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