いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2010/12/30

九條武子  光り

九條武子という名前をご存じでしょうか。

私は歌人で高貴なお方である、とずっと思っていました。
しかしその歌集を読んだことはありませんでした。
友人から「歌集と無憂華(あそか)」という本があることをお聞きしました。

本を手にとって、最初に眼に飛び込んできたのが
 
 虹の色溶(と)かしつくしてゆう日いま空より波をそめはてにたる

なんだかはっとしました。

それ以上に、「無憂華」に書かれている内容に、とても驚きました。
彼女は大谷派の仏門の出身。22歳で公爵家の九條良到と結婚。
仏教の篤い信仰を持っておられる。
しかしその思いは、仏教とかキリスト教とかの枠を超えていて、
とても共感することがたくさん書かれていました。

関東大震災後、社会福祉的な活動をされ、また各地のお寺を布教のためか、訪問されていたという。北海道から樺太まで。

京都女子大学を創設することに力を尽くしたという。
当時、日本女子大学や、東京女子大学がキリスト教系であり、仏教も女子の教育をするべきだと考えられたそうだ。

教育と福祉、そして歌を詠む。
自分のために生きるのではなく、他の人の幸福を考えて生きた。

やはり思っていたとおり、高貴なお方であったと納得しました。

まだ全部を読んでいないのですが、九條武子の思いは、私と同じだと思いました。

真理は、1つ。
様々な宗教を超えたところに、真理の光りが輝いていることを確信しました。

光りに照らされて、、というとき、彼女はみ仏の慈悲の光りをいい
私はイエスさまの慈愛の光りを思う。
その光りは、同じ。

自然を通して、理解することは同じ。

気高く生きた日本の女性として、深い尊敬の思いを持ちました。


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夜明け

northland-art-studioさんからお借りしました。

2010年もたくさんの美しいお写真を、ありがとうございました。
宇宙を創造された方を、自然をとおして見ることができました。

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2010/12/27

リア王  映画・演劇

シェイクスピアの「リア王」
私は子供の頃、ジュニア版の本で読んだきりでした。なのでよく上演される「リア王」を見てみたいとずっと思ってました。
嵐の中を彷徨うリア王の姿や、美しいコーデリアの挿絵は、いまも心に残っています。

先日レンタル店へ行ったのですが、探していたものはなかったので、ふっと「リア王」を手に取り借りてきました。

始まったとたん、タイトルがロシア語で出てきたのには、びっくり。
なぜシェイクスピアのものが、英語ではなくロシア語なのか??しかも白黒。
英語ではなくロシア語で話している、という不思議はありましたが、とても迫力のある、心にずっしり残る映画でした。

あとで確認したら、監督はグリゴリー・コージンツェフ。1971年。ロシア語への訳詞は、かの「ドクトル ジバゴ」のボリス・パステルナーク。音楽はショスタコービッチ。「ハムレット」も作っているらしい。と分かりました。

リア王役の俳優ユーリー・ヤルヴェルトは、ロシア人という感じではなく、繊細さもあり、なかなかいい雰囲気の役者でした。

子供の頃、コーデリアが好きで、何度も読んだ本なのですが、児童向けだったからでしょう、最後はリア王が真実の優しさに気づき、コーデリアの元に帰る、めでたし、めでたし・・・でした。
なので、主要なすべての人が死ぬ・・という結末に呆然・・・だからシェークスピアの4大悲劇と言われていたのだと納得。
残酷なまでに、悲劇でした。

岩波文庫の「リア王」は、持っているのですが、いつか読もうと思いつつまだ読んでいません。読まねば。

人生に示唆を与える言葉が、たくさんちりばめてあり、まことにシェークスピアは人生の機微、人間の愚かさ、残酷さ、冷酷さ、嫉妬を描き、かつ真心、忠誠心、誠実さがいかに貴いかを見事に描いている。

決め台詞は、詩の形になっているという。英語とロシア語、どのような訳してあるのかは分かりませんが、英語の音でも聞いてみたくなります。この表現は、ブランク・ヴァースとかいって、役者でもなかなか難しいらしい。

シェイクスピアでは、道化が重要なことをよく言いますが、この映画では道化の吹く笛の音も、大きな役割を果たしていたような気がします。

私の中では、ケントという人物は、とても恰好いい、青年というイメージだったのですが、ちょっと歳をとっている役者で、期待はずれ。しかし老王に長く仕えてきた忠臣なのだから、若くはなくて当然か。

最初の場面で、貧しい人々が出てきたり、嵐の場面での動物たち、、、シベリア??と思わせる映像で、ロシア人の監督の影を見たような気がしました。

やはり世界中の人々から認められている、原作の持つ力は、凄いものだと実感しました。


****余談***
村上春樹の「ノルウェーの森」が、フランス系ベトナム人の若い監督で作られました。
なんだか気恥しくて、映画館へは行けない私ですが、どのような映像に仕上がっているのか、日本人の監督でないところにも、興味があります。
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美瑛の冬


northland-art-studioさんからお借りしました。

静かな雪原に聞こえるのは、静寂の音でしょうか。


★追記★

「リア王」の日本版が、「乱」だということを知りました。
仲代達矢主演。観ていないので、観たいなと思っていたら、
なんと本日12/30夜、BS朝日で放送することを偶然知りました。
もちろん録画予約。
感想をあとで書きたいと思います。
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2010/12/23

メサイア  音楽

12月になると関西学院大学で、たくさんのクリスマスの催し物がある。
去年はオルガンコンサートに行きましたが、今年は聖歌隊(コワイヤー)の歌う「メサイア」を聞きに行くことにしました。
場所はランバス記念礼拝堂。

夜の6時半からだと思って手帳に書いていたのですが、HPを見たら、なんと3時から。
それに気が付いたのが、当日の1時45分。あわてて支度をして出かけました。

危うく、終わってから到着・・ということになりそうでした。(危機一髪のお知らせに感謝)

前から5番目の右側の席。オルガンがあるのは、左側で、そちらの席のほうに座っている人が多かったのですが、私は、なんとなく教会の青年N君は、右側のほうで歌うような気がしたのです。
始まったときには、ほぼ満席状態。


聖歌隊の人達が出てきました。真っ白な、修道僧のような服を着て、白いロープを腰に結んでいました。今まで私が知っている聖歌隊の服装とは、違っていました。
予想通りN君は、右側の一番手前のはじっこで、よく見えました。彼はベースです。


指揮者は、牧師でもある水野隆一教授。
「プログラムの最初には、ヘンデルがメサイアを演奏するときに、いつも書いたという言葉を載せました。」と言われた。


*******
  さらに重大なことをわれらはうたう

      (ウェルギリウス『牧歌』第4篇より)

 確かに偉大なのは この信心の奥義である、

「キリストは肉において現れ、霊において義とせられ、御使いたちに見られ
諸国民の間に伝えられ、世界の中で信じられ、栄光のうちに天に上げられた」

「キリストのうちには、智恵と知識の宝が、いっさい隠されている。」

        (テモテへの第1の手紙 3章16節、
         コロサイ人への手紙  2章3節)
                     *********

「これがメサイアの主題です。」と。
プログラムには、英語と日本語で歌詞が書いてあり、聖句の場所も示してある
メサイアの歌詞は、すべて聖書の言葉。

歌の番号と、Chorus、Bass、Alto、Soprano,と書いてある文字と、聞き取れる単語をたよりに、なんとか歌われている意味を追いつつ聴くことができました。
2時間、メサイアの音楽の流れにふーっと浸りました。
大好きな曲では、体がどうしても揺れます。私と同じ反応をしておられる詩人のような雰囲気の男性が、2つ前の席に座っておられました。


聖歌隊のみなさんは、大学生ですが、白い衣のせいでしょうか、まだ少年少女の面影を残しているような顔つきでした。
その歌声はとても清らか。
やはり教会で聴くメサイアは、格別でした。


30年くらい前、茨城県にいたとき、東京から音楽の講師として来てくださっていたM先生に、「メサイアのレコードで、M先生が一番いいと思われる指揮者のを、買ってきていただけませんか」とお願いしたことがある。M先生は、とても嬉しそうな様子で、そのLPを持ってきてくださった。
それはオットー・クレンペラーの指揮でした。テープにダビングして車の中でもよく聴きました。歌えないのに、メサイア全曲の楽譜も買っていました。

今年はクリスマスプレゼントとして、”カール・リヒターのメサイア”を買いました。このCDもジャケットに惹かれたのです。キリストの十字架を上から見た絵。この構図はあまりないとテレビで聞きましたが、作者が分かりません。(調査中)

★★★
調査の結果、あのリヒターのメサイアCDジャケットの絵は、サルバドール・ダリの「十字架の聖ヨハネのキリスト」というものであると判明しました。
あの奇才ダリです。

ダリは、シュールレアリズムの絵を画いていましたが、晩年カトリックに改宗したようです。
あのダリが自分の信仰の証として、十字架のキリストを画いたのでした。
古い聖ヨハネのキリストの絵を見て、この三角形の構図を”宇宙的な夢”を見て描いたそうです。
BS朝日で放送していたのを、私は見ていたのでした。
★★★


第1部のあと、10分間の休憩。
隣りに坐っておられたショートカットの感じの良いご婦人と、言葉を交わしました。
私より少し年上のようで、大学の近くにお住まいとか。ピアノをなさっておられるそうで、話が弾みました。
このコンサートは、私と同じく初めて。野外の芝生広場でするハンドベルも素晴らしいとおっしゃっていました。
なんだか、ずっと前からのお友達のように親しくお話できました。

彼女が残念がったのは、オルガン。演奏者の体調が悪かったのか、パイプオルガンは響かず、歌っていませんでした。

N君はまだ2回生、また来年も聴きにきたい。ベースのソロをとって歌ってくれるかもしれません。広島のご両親の代わりに応援します。

熱のこもった最後のアーメンコーラス。

寒い空の下、聖歌隊のみなさんが、並んで見送ってくださいました。
薄暮の光りの中で真っ白な衣は、天使のようでした。

帰ってからも、その歌声が、私の心に響いて、平安な喜びに満たされました。
素敵なクリスマスのイブの前の日でした。



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灯り   函館ハリスト教会で求められたキャンドル


northland-art-studioさんからお借りしました。

私も今夜、クリスマスイブに、キャンドルを灯して聖夜を静にすごしたい。


みなさま   メリークリスマス
 幸せが 星のように 降りますように。
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2010/12/22

雪の匂い  自然

ターシャ・テューダの庭が日本で注目されたのは、2007年ころ。
本屋さんでその美しい写真集を見て、友人にプレゼントしたことを思いだす。

先日そのターシャの魔法の時間・・・という番組をBSでしていることを知って録画しました。以前にも見たことがあるのですが。

でも、今回のはちょうどクリスマスをターシャ流に家族でお祝いする、ということが中心で、息子夫婦、孫夫婦、ひ孫まで出てきていました。

19世紀の服装、家具、家・・・バーモント州に絵本作家として得た印税をすべてつぎ込んで広大な土地を購入したのが57歳。
自分の夢である、ターシャの庭を作り始める。

これほどに人生を楽しんで生きた人は、いないのではないでしょうか。
人の2倍の人生を生きた人。
季節の行事を祝うことは、自然の恵みに感謝すること。
子供たちといろんな物を手作りしながら、日々の生活の困難すらも喜びに変える。

そのターシャが、「雪の匂いを感じるの」と言った。

私は雪に匂いがあるなんて、まったく分からない。想像すらしたことがなかった。

雪の匂いというのは、その時期に風が運んでくる木々の匂い、太陽の光、季節の変わり目に感じる、一瞬のあの感覚のことを言っているのかもしれない。

森や林の中でしか感じられない、自然の息吹。

町の中で育った私は、子供の頃キャンプに行ったときだけ、その木々の匂い、自然の持つ「あたたかなもの」に包まれた。

毎日この匂いを感じていられたら、どんなに幸せだろうと思った。

森での生活は、ずっと憧れつづけて、いまも求めつづけていることの1つ。

オーロラを見たいという夢に、雪の匂いを感じたいという夢が、また1つ加わりました。


********

ただ1つだけ違和感を覚えたのは、
クリスマスツリーの一番上に飾った黒いカラス。
守り神だという。
クリスマスというのは、お祭り騒ぎではなく、本来は救い主イエスキリストの誕生をお祝いするというもの。
贈り物をするのも、互いに愛し合いなさい・・というのが根源。
(イースターも、キリストの復活を祝う日。きれいなイースターエッグを作るのも素敵だけど、それはなんのため?)

ターシャは、何十年も球根を植え、種を蒔き、雑草を抜き、すばらしい庭を作った。
その労力は素晴らしい。たいしたもの。
でも植物を成長させるのは、創造主、命の源である神様。

十年以上行ってないという森の苔や羊歯(シダ)の美しかったこと。
池の白い睡蓮の清らかさ。
それは彼女が創ったものではない。

クリスマスツリーの上に飾るのは、ダビデの星、キリストの生まれたことを告げる、あの星ではないかしら。


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白き光景   北海道  美瑛

northland-art-studioさんからお借りしました。


人は、雪を降らせることはできません。


***追記***

ターシャの絵本『喜びの泉』の中に、
『森の生活』の著者ヘンリーソローの言葉がある。
「夢に向かって自信をもって進み。思い描いた通りに生きようと努力すれば、思わぬ成功を手にするだろう」
この言葉が一番好きだという。

3歳のときに夢見た庭造りを、ターシャは実現させた。
ターシャは語る。
「夢や目標を見失わず、結果を焦らず、努力を続けたから、自分を信じて、時を待つこと、これができるかどうか。それは試練の日々かもしれない、でもゆっくり確実に前へ進めば、その先には、かならず喜びがあるの、本当の喜びが」

素足で庭を歩く・・・ただ者ではない、91歳!


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2010/12/20

クリスマス コンサート  音楽

12/18 18:30〜20:20 サンシティ・ホールのクリスマス・コンサートに行きました。

ご常連のパイプオルガン(木谷和子)、ヴァイオリン(松田淳一)、チェロ(後藤敏子)という熟練した演奏家たち。それぞれに大学で教えておられる方々。

今年は第1部は聞いたことのない曲が多かった。でもそれぞれに熱演で、引き込まれました。

△モーツアルト  教会ソナタニ長調

○モーツアルト  オペラ「フィガロの結婚」より もう飛ぶまいぞ

△ギルマン    第Tソナタ(オルガンシンフォニー)OP.42 ニ短調
           *オルガンのソロ

△ピアソラ    アヴェマリア *チェロのソロ

△ブラームス   FAEソナタ *ヴァイオリンのソロ

△ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲変ホ長調 作品8-5「海の嵐」

○コルサコフ   「シェヘラザード」より王子と王女・船乗りシンドバットの冒険


△は知らない曲   ○は知ってる曲

ピアソラのアヴェマリアは、CDが欲しくなりました。大好きなチェロということもありますが、初めて聞いた曲ながら、やはりピアソラらしく歯切れが良く、しかも深く、空を飛ぶような・・・


第2部

△クラウス・バデルトほか「パイレーツ・オブ・カリビアン」より彼こそが海賊

○童謡メドレー  擬似笛(ぎじぶえ)をつかって、カラスの鳴き声、汽車の音、
カッコーの声、虫の音、トンビの声、赤ちゃんの泣き声、などを歌の中にいれて
工夫された演奏でした。

○モリコーネ   ニューシネマ・パラダイス

△ピアソラ     エスクロア(鮫・小型のさめ)

△ストラビンスキー  ペトルーシカ(ピヨートルの愛称)バレー音楽

○クリスマスソング メドレー


12月になると「ニューシネマパラダイス」が見たくなる私です。以前自分のクリスマスプレゼントとして買ったDVDを、そろそろ捜そうと思っていた矢先に、生の演奏を聴けるとは、至福の時でありました。
この3人は、もう何年も一緒にここでコンサートをしてくださっていて、お馴染みなのですが、とても息が合っていて、円熟した演奏でした。
この曲を聴いて、ああ、今年も来て良かったと思いました。

「たゆとう」という言葉が浮かんできた、贅沢な時間が流れました。

今では、聴衆も以前の3倍以上、係の人は、何度も椅子を追加しておられました。

夕方、3人が練習なさっているとき、他の集まりでこのホールへ来ている大人や子供たちから、唯一拍手があったのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」だったとか。ジョニーデップの人気でしょう。しかし私はこの曲は聴いたことがありませんでした。もちろん映画も見ていません。
あなたは、ご存じでしたか。

伊丹市の文化振興会のお陰で、手頃な料金で気軽に愉しめる音楽会、ずっと続けてほしいと思います。市長さんよろしくお願いします。


メリー・クリスマス


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ぶどうの樹さんからお借りしました。
広島にあるKIMIさんの教会です。



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northland-art-studioさんからお借りしました。
これはどこの教会でしたか。小樽富岡カトリック教会でしょうか。
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