いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2010/8/29

綾戸智絵  音楽

The STARという番組があることは知りませんでした。
先日番組表をテレビで検索していたとき、
綾戸智絵という名前がみえたので、録画しました。
それが4/7に放送されたらしいThe STARという番組でした。

大きな部屋があり、その真ん中にグランドピアノが置いてある。
それを囲むように丸いテーブルが5つくらいあって、
そこに3人ずつぐらいお客さんが座っている。
もちろんみんな綾戸につながる人達。

司会は宝塚歌劇出身の女性と男性アナウンサー。

2時間くらいの番組だったので、きれぎれに3日ほどかかって見ました。
ご覧になった方もあるでしょうか。

彼女のこれまでの歩みが、たくさんの映像で紹介されていた。
ジャズとお笑を融合したようなコンサートは、チケットが手に入りにくいとか。

歌うことが大好きで、いつも前向きに生きてきた綾戸が
メジャーデビューしたのは40歳。

その前には使いすぎて喉に異常が・・・
4歳の息子にお母さんの歌を残しておきたい、、
その一念でニューヨークでCDを自主制作。

彼女をこれまで支えてきた人達の顔も素敵でした。

「60歳のラブレター」という映画で、助演女優賞を取っていたとは。
NHKの朝の連続テレビにも、視点論点にも出演していた。

少し前、お母さんを介護するために、演奏活動を休止していた。
「転んでもただでは起きない」というナニワ精神で、このときも
老人施設でのクリスマスコンサート、老人体操のための作曲など・・・

ただ、歌が好きというだけでない、
人間としてすごい活動力で生きている女性・・・

彼女のコンサートで、励まされている人達はたくさんいる。

ニューヨークでは、数々の有名なミュージシャンと共演したけれど、
「ピアノのうまいおっちゃんやった」のひとこと。
肩書ではなく、その魂の触れ合いを大切にする。

大阪弁で、飾らないその人柄で、これからもますますみんなを元気にしていってほしいと思う。

CDは少し持っているけど、いつかライブで彼女の歌とトークを聴ける日がくるでしょうか。



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楽園 エゾリュウキンカと水芭蕉



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高山植物 エゾツガザクラ


northland-art-studioさんからお借りしました。
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2010/8/23

カラマーゾフの兄弟  映画・演劇

1968年に旧ソ連で作られた映画「カラマーゾフの兄弟」をDVDで見ました。

映画館でこの映画を見たのは、高校生の時。
学校行事として見に行きました。こんな難解な文学作品を見せたいと思った教師が、たぶんいたのではないかと思います。

亀山郁夫さんの訳で、ドストエフスキーの作品が新しく翻訳され、
一時「カラマーゾフの兄弟」を読むことが、若い人達のブームになりました。

そのもっとまえに、村上春樹のフォーラム「村上朝日堂」で、
「カラマーゾフの兄弟」を読破することが、フォーラム仲間の間でも流行しました。
読みました!と申告すると、番号をもらえる、、というのでした。

中学か高校のときに、分からないながらも頑張って「カラマーゾフの兄弟」は読んでいました。しかし大人になってからまた読みなおすのもいいだろうと思い、文庫本で買っていましたが、なかなか読めませんでした。

その後古書店で、亀山郁夫訳全6巻が半額で売られていたので、また買いました。
でもまだそれも読んでいません。

仕事が休みで暇だったので、昔見た映画を見ようと思い立ちました。
本は心理描写とか、イワンの理知的な解釈とか、キリスト信仰について書いてありますが、映画は脚本家、監督の一つの解釈で、明確にストーリーが展開しているので、
要約してもらったように、分かりやすかったです。

それにしても、カタリーナとグルシェンカ、、、二人の女性には、恐ろしさを感じました。演技をする・・・思っていないことを平気で言う。
美しい女性に、男性がいかに弱いか、ということもまざまざと見せられました。

シベリア送りになったドミートリーを追いかけるグルシェンカの愛。
その最後の結末で、ほっとするのかもしれません。

ドストエフスキーが問いかける、神はいるのか・・ということ。

子供のころから、神様の存在を感じ、信じてきた私には、
神様がいない、ということを想定することもできません。
神様はいると、私は思います。

アリョーシャとイワンとドミートリー、そしてスメルジャコフ・・・
カラマーゾフの兄弟たちと父殺し。

亀山郁夫さんの解説本を、また読み返してみたい気分になりました。

「カラマーゾフの兄弟」、あなたはお読みになりましたか。




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チエーホフ記念館のサモワール

northland-art-studioさんからお借りしました。


サモワールってどんなのだろうと、ずっと思っていました。
映画にも、このようなサモワールが出てきていました。
寒い国ならではの給湯器ですね。
熱い紅茶を飲みたくなります。
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2010/8/19

平和への絆コンサート  祈り

8月16日にBSHで「平和への絆コンサート」
原爆詩の朗読と音楽の仲間たち

という番組をしていました。前日に気が付いて録画予約。

これは吉永小百合さんがライフワークとしてなさってきた
原爆詩の朗読を少し広げて企画したもの。

「夢千代日記」放送のあと、被爆者の方からの依頼で毎年夏、原爆詩の朗読をするようになったという。
しかも彼女は1945年3月13日生まれ。東京大空襲の3日後に東京で生まれた。

私は吉永小百合んファンではありませんでしたが、昨年「第二楽章」というCDを買って、広島、長崎、沖縄への吉永さんの思いを知りました。

祈りつつ朗読しておられるその姿を見ることができて、
平和を願うという、一つの明確な目的をもって朗読をするその姿勢に
とても強く魅かれました。

朗読のボランティアをさせていただいていますが、
視覚障害者の方たちに情報を提供するということは、少しでもお役に立つことができていると思うと、微力ながらもさせていただくことに喜びを感じています。

よい朗読を目指してということで、毎月神戸から先生に来ていただいて勉強会もしています。
ただ、その勉強が、一般の方々に聞いていただく朗読に流れていくとき、
自分はなんのために朗読をしているのだろう・・・と自問自答していました。

平和への絆コンサートを見て、その朗読と音楽は、単なる発表会ではなく、
自己顕示欲を満足させることではなく、多くの人達に悲惨な原爆の惨状、被爆者の方々の苦しみを、伝えたい。
そういう願いから行われていることが、しっかりと伝わってきました。

賛同して参加している音楽家は、坂本龍一(ピアノ)、佐藤しのぶ(歌)、村治佳織(ギター)、山本裕康(チェロ)、平原綾香(歌)、元ちとせ(歌)、大島ミチル(作曲家)。
吉永さん自身がその音楽に感動して、直接交渉して出演を依頼したようです。


毎回最初に読む詩は、峠三吉の「人間をかえせ」
  父をかえせ、母をかえせ、年寄りをかえせ、子供をかえせ、私をかえせ、
  私につながる人間をかえせ、人間の、人間の世のあるかぎり、
  くずれぬ平和を、平和をかえせ・・・

この詩は、中学の時の美術の先生が、教室で聞かせてくださった詩。
ベトナム戦争に対する反戦の声が運動になりつつあったころ。
  ちなみに、坂本龍一は、反戦というと「争う」という意味が残るので、
  非戦という言葉を使いたいと言っていた。納得。


たくさんの平和を願う詩が読まれ、歌われました。
長崎の永井隆医学博士の「この子を残して」を、知らない世代も増えて来たとか。
しかし、永井隆記念館の館長に、孫娘が就任したとか。時を超えてつながる絆。

ナジム・ヒクメット(トルコ人)の「死んだ女の子」
栗原貞子の「うましめんかな」
「一本の鉛筆」(平原綾香・元ちとせのデュエット)
「戦場のメリークリスマス」(坂本龍一・村治佳織のデュオ)

 *****ここにも新しい絆が生まれた*****

折り鶴を掲げる少女像-佐々木禎子(さだこ)のことは、
ロベルト・ユンクというユダヤ人の方がルポルタージュとして、
カール・ブルックナーというオーストリア人が小説に、
エリナー・コアというカナダ人が児童書に・・・・

世界中に原爆の悲惨なむごい傷跡、辛い痛みが伝えられている。

平和を願う思いは、伝えていかなくてはいけない。
唯一の被爆国として、声をあげていかなくてはいけない。
平和への絆を求めて。

「平和をつくりだす人たちは さいわいである。
 彼らは神の子と呼ばれるであろう」
     マタイによる福音書 5章9節




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祝福の光景    神居古譚(かむいこたん)  旭川


northland-art-studioさんからお借りしました。


平和な祝福に満ちたときが、全世界に広がりますように。
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2010/8/16

孤高の画家 吉田堅治  いのち

生命(inochi)孤高の画家   吉田堅治

LA VIE 生と死を追求した画家が2009年2月に亡くなった。

千葉県土浦の航空隊で訓練を受け、出撃前に敗戦。
恩師古城門(ふるきど)先生の
「戦争の一切を遠ざけ、吉田は絵を描け」という言葉を胸に
生命、光を求めた人生。

「黒は光を吸収する色、
 白は光を発散する色、
 この二つが究極にある。
 その両極を見極めたとき
初めて様々な色の意味を位置づけることが出来る。」

そう吉田は考えた。

初期の作品は黒いものが多く、恩師や友の死を深く見つめていたのではないかと思う。
渡仏後10年たって東京で画廊を営んでいた上原寛子と結婚。
しだいに自分が日本人であるということを強く意識するようになり
サムライの誇り高い意識を思うようになる。
20年間帰国しなかったけれど、昭和58年(1983年)帰国して3カ月日本に滞在。

その後、パリに戻り、油絵に金箔を使い始める。

66歳のとき妻が亡くなり、モンパルナスの墓地に埋葬。
「死んでも心に生きる妻を想う時、生と死の境がなくなった」という。
戒名の釋蒼空 釋尼華雲 という文字に彼女の魂を感じる。

「生と死の一体
 空気のように実態は見えないが存在する」と悟ったようだ。

私はこれは目には見えない神様の存在を吉田氏が直感したのではないかと思う。

友人ホセさんの故郷メキシコへ行ってから、「光の帯」を描くようになり、
それまで黒と白が基調だったが、さまざまな色彩を取り入れるようになる。

金箔で描いた繭(まゆ)の形が浮かぶ絵は、妻寛子さんを描いたという。
背後の青い空は吉田。
その絵は寝室に飾ってある。

69歳の時大英博物館で個展を開く。
フローレンス・スミスという日本画の研究者によって、
吉田の独特の個性が広く紹介された。

30年パリで過ごした画家が、わが戦後は終わったと、やっと言えるようになってから、
吉田の愛したパリのサルペトリエール教会の八角形の礼拝堂に飾られた吉田の絵。
LA VIEの8枚の絵が、8角形に囲んだ真ん中には、般若心経と聖書が並べて机の上に置いてある。

「真の心 神へ捧げる祈り」という文字がみえる。
「人間が一番美しいと感じる時は、祈りをしている時」
「祈りの姿は、人間が神とつながっている時だから、最も美しい」

「命は平和があってこそ輝く」
「最高の美は平和」
「生かされる感謝、至らぬ懺悔(ざんげ)」

この言葉は、特攻隊として死を覚悟し、命を国に捧げようとした人だからこそ言える。

宗教、民族を超えた平和を愛し、切望し、
生命(いのち)の大切さを、その絵画で表現した吉田。
金箔は、太陽の光を受けて輝く。


予科練時代の同期の桜であった戦友たちの語りも重い。

生と死を見つめ、思索し追求し、独自の絵で表現した孤高の画家を
初めて知りました。


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暁の光   函館


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大雪山の暁   美瑛


northland-art-studioさんからお借りしました。


黒と白の世界に暁の光が輝いた瞬間。
光を表現するのに最も適しているのが金箔なのでしょうか。
仏像などを金箔で覆った心に通じるのかもしれません。
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2010/8/13

白い巨塔  ドラマ

夏休み(お盆)ですが、猛暑のなか、どこへもでかける気力もなく、
「白い巨塔」をDVDで借りてきました。
全8巻を、一気に3日で見終えました。

頭の中では、主題歌ヘイリーの歌う「アメイジング・グレイス」が響いています。
印象的な冒頭のシーン、ワーグナーの「タンホイザー序曲」も好きな曲です。

何度も映画化、テレビドラマ化されたものですが、現代風にアレンジしてあって、
いろいろ考えさせられました。

野心を持つ財前五郎と、志を持つ里見脩二は、考え方は違うけれど
自分の人生を全力で生きようとしてる点で、非常に似ている。

イチローが繰り返して見ているのは、なぜだろうと思っていたのですが、
今回このDVDを見て、そのわけが何となく分かるような気がしました。

世の中の権力闘争に巻き込まれず、孤高の人生を悔いなく生きるには、
強い意志と勇気がいる。

財前と里見という同期の医者を対比して描くことで、
より深く考えさせる。やはり山崎豊子さんの傑作だ。

教授夫人であるということが、それほど自慢なことなのかと「くれない会」をみておもう。きらびやかな虚栄の世界にほど遠いところで生活できる、一般庶民である自分の場所をありがたく思ったりもした。

しかし与えられたその場所で、彼女たちも一所懸命、夫のためと生きている。

若いころ、同僚に誘われて絵本の研究会のようなものに参加していました。
そこに大学で教えておられるという女性がいました。会の中心的存在で、みんなが頼り、尊敬していた。
彼女は自分が教授であるということを、少しもひけらかすことはなく、
自然で謙遜さがいい雰囲気(香り)として漂っていた。

ときどきその女性の面影を心に描くことがある。
このことは、以前にも書いたような気がしますが、忘れられない人です。


人生に何を求めるかは人それぞれで、自分と考え方が違うから間違いということではない。

ただ、同じ仲間(同類)を見つけた時、心が震える。

里見や大河内のような、真実を語る勇気をもっていたい。


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アポイ岳のマツムシ草。  襟裳岬


高山植物の可憐さと気高さは、とても慕わしいです。


northland-art-studioさんからお借りしました。
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