いつも喜び、 絶えず祈り、 すべてを感謝する。 そのような日々を過ごしたい。

2009/9/29

FM 日曜喫茶室  朗読

9/27 久しぶりにFMの日曜喫茶室を聞きました。

ゲストは奈良岡朋子、長部日出男、常連の安野光雅

「津軽・わが心の太宰治」というテーマ。
今年が太宰の生誕百周年ということもあり、
津軽にゆかりのお二人が招かれたようです。

奈良岡朋子さんは、弘前に疎開していたそうで、津軽弁ペラペラ。
長部日出男さんは、きっすいの津軽の人。太宰をこよなく愛する作家。

奈良岡さんによる、津軽弁で書かれた太宰の作品の朗読・・
太宰の作品は声に出して読むように書かれたものだと長部さんは確信しておられる。

女学生の時、弘前で電柱の陰にたたずむ、太宰を二階の窓から見たという記憶は
奈良岡さんの心に刻み付けられている。

森雅之という俳優は、有島武夫の長男だけれど、
とても素敵な人だったと彼女はいう。

近代の文学に名を残した太宰治を見た人、
有島武郎の息子さんをよく知る人、
少し前の時代の匂いを急に近く感じる。

奈良岡朋子さんの朗読は素敵です。
「篤姫」のナレーションもそうでした。
早速彼女の朗読のCDを検索してみましたが、
あまりたくさんは見つかりませんでした。
迷ったすえ、「白州正子の世界」というCDを
ネットで買いました。

太宰作品集は、いろんな俳優さんが朗読していて
心ひかれますが、私にはちょっと高価で手が出ません。

******

「読んだことで、相手に視覚を与える」
そのような朗読をしなさいと
今日、Y先生から教えられた。

10/30の朗読ライブでの
太宰治の「駆け込み訴え」を今から心待ちにしています。
どのような読みを聴かせていただけるのでしょう。


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清澄の秋

northrand-art-studioさんからお借りしました。

澄みきった秋を切り取って見せてくださって、
ありがとうございます。
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2009/9/24

白州次郎  ひと

NHKTV「白州次郎」をご覧になりましたか。

日本が外国の植民地にされなかったのは、島国であることも一因かもしれない。
明治維新のころも、志のある武士がいた。
愛国心というのは、血縁と似ているかもしれない。

第二次世界大戦での敗北にもかかわらず、戦後6年でGHQ、占領軍の統治から解放された。
サンフランシスコ条約が締結されたときに、白州次郎は泣いた。
売国奴、ラスプーチンとののしられ、国会でも、マスコミからもバッシングされても、
自分の信じることを、一つところに止まって、自分にできるやり方で国を守った。
自分が自分であることの、ゆるぎない確信。

妻の正子が「時は人の魂を育てる」といい、
荒ぶる魂を抱え生きた、西行に次郎を重ねる。
日本人が愛する、武士の魂とは・・・

信念を貫いた潔い生きざま。この世の光と闇。

誇りを持つことと、傲慢になることの違い。

「我々は戦には負けたが、奴隷になったのではない」と
マッカーサーの無礼な態度をなじる。
敗戦後、やたら卑屈になって、なんでも占領軍の言いなりになっていた人が多かったとき、あのように誇り高い日本人がいたことは、あまり知らされていなかった。

日本を復興させるために、自分は肥やしになる。泥を被る、悪役を引き受ける。
それが生き残った者の務めだという。

自分の父親に似ていた吉田茂を親父と呼び、
間違っていることを指摘できる唯一の側近であった白州次郎。

人にはその与えられた天命というものがある。
苦しくても、それを成し遂げた人生は、見事だと思う。

書棚にある白州正子の「西行」をじっくり読んでみたい。

***
それにしても、白州次郎と正子の、強烈な個性とエネルギーが、
ぶっつかるのではなく、互いの天命を受け入れつつ、近過ぎず遠過ぎず
いい距離を保ちつつ歩めたのは、その境遇にもよるかもしれない。
白州正子は、主婦ではなかった。
芸術を極める道を思いっきり突き進めた、
類稀な人生である。

永遠に変わらないものは、芸術にあり、
政治や経済には求められないことも実感。


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式部沼の紅葉  上川

北海道では、もう紅葉が見ごろなのですね。
自然は太古から変わらずに美しい。

northland-art-studioさんからお借りしました。
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2009/9/21

司馬遼太郎記念館  

東大阪市・・・家から37分(ナビいわく)のところに
司馬遼太郎記念館はあります。
近いから、いつでも行けると思っていましたが、
やっと今日9/21に行きました。

下町の風情の漂う道を通り、大阪の匂いを感じながら
近鉄奈良線八戸ノ里駅の高架をくぐり抜けた住宅街にありました。
シルバーボランティアの方が2,3人表に立っておられて、駐車場へ案内してくださる。

門をくぐり、むくげの花の咲く庭の道を進むと、司馬さんが執筆なさっていた書斎が、
すべて見えるように、ガラス張りになっている。(入れません)
未完の原稿ー「街道をゆくー濃尾参州記」の資料類、原稿用紙、めがねなどが、
そのままの状態で保存されている。
もちろん壁いっぱいに本。
執筆の机は奥にあり、前のサンルームの座り心地のよさそうな椅子に座って、
庭を眺めながら本を読んだり、休息しておられたらしい。
菜の花は時期が違いますが、お好きだった、つゆ草が1輪咲いていました。


安藤忠雄氏の設計による記念館は地下と2階建て。
1階と地下は一部吹き抜けになっている。2階は事務所で入れません。


地下1階の展示室の案内(冊子)には、こう書かれていました。
********
見ていただくと同時に、この空間で司馬作品との対話
あるいは自分自身との対話を通じて何かを考える。
そんな時間をもっていただければ、と思います。
展示品を見るというより、何かを感じ取っていただく場所でありたいと念じています。
******

この空間とは、2万冊の書物が吹き抜け部分の11メートルの壁の両側と側面にある。
図書館ではなく、知的な頭脳、思考の中に入るような感覚。

また地下には、150名ほど収容できる小ホールがあって、
池澤夏樹、辻井喬、養老猛司、、、などなどの講師を招いての講演会があったようです。
いろんな集会を企画しておられるようです。

今日は定期的な映像「時空の旅人」(16分)・・・(2回も見てしまいました)と、
街道をゆくの「松前藩の城」(15分)を上映。これは「菜の花の沖」で出てきます。
商人、高田屋嘉兵衛のお話。彼はロシアへも行っている。
NHKの創ったもので、15分おきくらいに、何回も見ることができます。


司馬遼太郎さんが、何故歴史上の人物を選んで小説をお書きになるようになったのか。
ずっと疑問でした。

そのわけが、今日「時空の旅人」を見て分かりました。
彼が軍隊に行ったとき、満州から、本土決戦に備えて栃木県に返されたとき、
「民が避難して北上してきたとき、軍隊が敵を討つために進軍するのとぶつかったら、どうするのですか」と陸軍の上官に聞いたら、「戦車で踏み潰して進めばいい」という答えが帰ってきた。
驚き、呆れ、恐怖さえ感じて、それから人生観が変わったという。
このような指導者の国のゆくすえはどうなるのかと。

「この国のかたち」
これが生涯をかけて追求したもの。

過去の日本人はどうなのか。明治時代、江戸時代に立派な人物はいなかったのか。
それが6万冊という本(資料)を集め、徹底的に歴史を調べ上げ、哲学書、和歌、研究書、地方史、韓国語の辞書もありました。聖書も。
いろんな歴史辞典、さまざまな辞書を集め、読んで、読んで、
「そこから搾り取った透明なしずく」(そのように記念館では表現されていました)

ほんとうにこの国、日本国のことを思って生涯を送った人物を小説にした。
竜馬に始まり、正岡子規が大好きで、子規の全集も編纂しておられるとか。

今回は「坂の上の雲」の執筆過程を、大きな時勢年表で表し、原稿、万年筆、写真など特別展示されていました。


偉大な魂・・・を感じました。

「司馬遼太郎の頭脳の延長上にあるのがこの大書架」(と記念館では表現されていました)
本に囲まれていると安らぎを覚える私には、安息の空間でした。

☆☆☆
有名な竜馬の写真の胸から上の部分そっくりの
天井の染みを、うっかり見落としてくるところでしたが、
確認しました。
記念館が出来てから1年半でできた染み。
コンクリートの打ちっぱなしの安藤忠雄氏ならではの建物を
まさしく竜馬が覗きにきた。。。。
誰が見ても、竜馬としか見えない、そのような染みでした。


司馬遼太郎のファンには必見の記念館です。
来訪者のノートには「やっと来ました」とか。「三度目の訪問です」とか、「孫を連れてまた来ました」とか。台湾からの人や、神奈川、高知、広島、、遠方からも多くいらしてました。
「二十一世紀に生きる君たちへ」という小学生の教科書にも載っているメッセージは、
全文が額に入れて掲示してあります。それを読んで感動しました、というコメントも書いてありました。
これは司馬さんの青少年への遺言のようなもので、
「たのもしい」人、思いやりのある人、人の痛みの分かる人
になってほしいという切なる願いがこめられています。
この名文は、1つの小説を書くよりも心血を注いだといわれるものです。

私もノートに足跡を残してきました。
あなたもぜひ、ノートに思いを書いてください。


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阿寒遠景  上川

northland-art-studioさんからお借りしました。
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2009/9/18

日本の色  色彩

色の本が欲しいとずっと思っていました。

去年はカネボウ化粧品の卓上カレンダーをいただいて、
毎月、素敵な名前の色を見ることができました。

古典を読んでいると、ゆかしい色の名前が出てきて、
どんな色だろうと想像するばかり。
青といっても、瑠璃色(るりいろ)、露草色(つゆくさいろ)、勿忘草色(わすれなぐさいろ)、紅掛空色(べにかけそらいろ)・・・・数え切れないほどの「青」がある。

『日本の色』というコンパクトな本が、平凡社から出ていることを知って
買いましたが、いろのゆえんも短く解説してあって、その色が使われている物や着物の写真まであって、とてもいい本です。

今朝もさっそく「鈍色」(にびいろ)を探しました。
漠然と鉄の錆びた色かと想像しましたが、
それだけではなく
鈍い灰色、黒染めに薄く藍をかけた青味の鼠色だそうで、
喪に服する意味をこめて着用したとか。。。

知識欲というものは、果てしなく、
短歌や俳句に使われている色も、おろそかにはできない。
作者の心情が、籠められているかもしれないと思いました。


従妹が2年ほど前から短歌教室に通い始めたとかで、
毎月12首の歌を詠む宿題が出ているので、
何を見ても、歌にしようという気持ちで、
自然に対しても、とても敏感になったと話していた。

日常のことが多いから、夫(つま)が言う・・・という歌が多くて、
と笑っていた。

三人の娘たちに二人づつ孫もできて、悠々自適の生活。
家庭菜園を耕しつつ、海外旅行も楽しみ、ときどき講師としての仕事もあり・・

お二人の幸せな時が長く続きますようにと願いました。
人生の晩年を色にたとえると、何色になるのでしょう。
照柿(てりがき)、茜色(あかねいろ)のような渋く明るい空の色か。

写真の空は洗朱(あらいしゅ)か、赤香色(あかごういろ)か。。

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暁の丘   旭川市東神楽

northland-art-studioさんからお借りしました。
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2009/9/15

ヨーロッパの美術館  絵画

久しぶりに聖書セミナーへ行ってきました。
今回は特別講座で「ヨーロッパの美術館に見る聖書の芸術」
というテーマでした。
パワーポイントで、たくさんの名画を解説してくださいました。
旧約聖書がご専門の樋口進教授。
学院留学でドイツのハイデルベルクに住んでおられて帰ってこられたとか。
時間に余裕があったので、あちこちの美術館を回られたそうです。

まずそのことが羨ましかった。
要するに教授の充電期間、かつその見聞を広げ、人間性を豊かにする時。
教授っていいですね。

☆天地創造では
有名なミケランジェロの「アダムの創造」(そうです、あのETの指をくっつける)
「エバの創造」
シャガールの「人間創造」

☆蛇の誘惑 
サンダ・クルス礼拝堂の壁画、
デュ―ラー「アダムとエバ」

☆楽園追放
シャガールの「楽園追放」
ミケランジェロの「原罪と失楽園」

☆カインとアベル 
レーニ「カイン、弟を殺す」

☆ノアの洪水 
シャガール「ノアの箱舟」、「ノアと虹」(どういうわけか白い虹)
ミケランジェロ「大洪水」

☆バベルの塔 
ブリューゲル「バベルの塔」あのよく見る絵です。

☆アブラハム 
シャガール「アブラハムと3人の天使」、
マンテーニャ「イサクの犠牲」、デル・サルト「イザクの犠牲」

☆イサク 
ブッサン「エリエゼルとリベカ」、
フリンク「ヤコブを祝福するイサク」

☆ヤコブ 
ウイリアム・ブレイク「ヤコブのはしご」(詩人の?)、
レンブラント「ヤコブと天使の闘い」、
シャガール「ヤコブと天使の戦い」

☆ヨセフ 
ビリヴァート「ポティファルの妻の誘惑から逃げるヨセフ」、
ティントレット「ヨセフとポティファルの妻」、
コルネリウス「兄弟たちと再会するヨセフ」

☆モーセ 
ブッサン「水から救われるモーセ」、
シャガール「モーセの召命」「出エジプト」「十戒を授かるモーセ」、
ボッティリーニ「モーセの試練」、
ブッサン「マナの収集」「金の子牛を拝む」、
レンブラント「モーセと十戒」
ブルドン「モーセと青銅の蛇」

☆その他
レンブラント「芽を潰されるサムソン」「サウルにハープを演奏するダビデ」「バト・シェバの水浴」

シャガール「ダビデ王」「雅歌T」「預言者エレミア」
シャセリオ「エステルの化粧」
(このような感じのエステルは初めて見ました。とても現代風です)
などなど・・


それぞれの絵を、聖書の箇所を引用しながら説明してくださるという
とても贅沢な時間を過ごしました。

***
シャガールがユダヤ人であることは知りませんでした。
ロシアのイテブスクという村で育ち、ロシア正教のイコンに影響を受けているとか。
預言者エレミアを多く描き、バビロン捕囚でのユダヤ人の苦悩を表現した絵が、あちこちに見られる。
1枚の絵に、たくさんの事柄をあの独特の絵で描く。
それは仏教でいう、曼荼羅のようでもあり、
また漫画で歴史を表現することに通じるような気もしました。

シャガールの聖書美術館というのがあることは知っていましたが、
ユダヤ人として、旧約聖書の物語を描いた、彼の信仰についても思い巡らせました。
なぜか十字架のキリストの絵も入っているのです。


ルーブル、オルセー、大英博物館、スペインのプラド美術館、オランダの国立美術館やゴッホ美術館、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂・・・・・・

折角行くのなら、その絵の意味するところも知っていたい。

***
お世話役の女性が、「この夏、ヨーロッパの美術館をたくさん駆け巡り、どれがどれかもう分からなくなってしまいました。本物の絵と図録でみた絵がごちゃごちゃで・・・」
とおっしゃっていた。

観光に来たからには、あっちも、こっちも時間の許す限り駆け巡る、
そんな日本人観光客は多いかもしれない。
そして買い物。


☆☆☆小さな部屋を借りて、3ヶ月、いや1ヶ月でも
異国の土地で暮らすことができたら、、、、と
叶わぬ夢をみています。。  

パリの魅力にとりつかれた森有正のようになってみたい。


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チエーホフの灯台 サハリン島 アレクサンドロフスク


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サハリンのロシア正教

northland-art-studioさんからお借りしました。
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