2015/4/21  18:51 | 投稿者: masuko

 「上」を読み終えたので、夕方散歩がてら図書館へ行って「下」を借りてきた。いつもいく図書館にあるのはわかっているし、誰も借りるわけが無いしね。予約しないで行っても大丈夫。ついでに志賀直哉の13個の短篇が載っている文庫を一冊借りてきた。さっそく3つ読んだけれど、なかなかいいな。文章がきれい。洗練されているって感じ。

 志賀直哉さん、相当な変わり者。まあ、小説を描くなんていうのは奇人変人でなくちゃとっても無理だろうけれど。人なつっこいところ、情があついところ、カッとなって癇癪を起こすところ・・・・ADHDタイプ? かなり神経質で唾や痰をためて始終はきだしていたり、咳払いばかりしたり。躁鬱的なところもあるように思うよ。阿川さんはそうは言ってないけれど。

 まあ、そんなこんなのドタバタ人生がなかなか面白い。

 それにしても素晴らしい人だ、尊敬する、我が師だ・・・とたくさんの人が集まってくる。あちこちと転居する彼について転居してしまう仲間もいるんだから面白い。直哉が近くへ来い来いって呼んだりもするんだけれど。

 明治時代の貴族だの実業家だのっていうのはどれだけお金があるんだろう。直哉も直哉の廻りの文士達も稼いでいるっていう感じがなくて実家のお金でお気楽に暮らしている感が強い。「白樺」自体が学習院で知り合った御坊ちゃんたちの仲間だもんな。直哉は一時、父親と揉めて絶縁状態だったから実家の支援を受けて無かった時もあるんだろうけれど。
 
 直哉が描いたもので相当な収入があったように記述してあったのは一箇所だけ。その時以外はけっこう厳しい家計だったみたい。でも次々くる客に食事をもてなしたり、女中を何人も雇い、家や土地を買ったり・・・。
 直哉の異母弟がアメリカ留学した際に50円もあれば一ヶ月生活できるというのに千円の仕送りをお父さんがしていたという件がある。それでまあ、弟はすっかり悪い遊びをし尽くしてしまうのだけれどね。
 
 図書館の本はカバーが汚くなってしまったのかついていない。発行年月からいうとこの本だ。題字は本人のものだそうだ。手元で見れないのは残念だ。

 クリックすると元のサイズで表示します

0




AutoPage最新お知らせ