2014/9/3  15:39 | 投稿者: masuko

 朝井まかてさんの直木賞受賞作。ずっと読みたいと思っていたけれど、予約が混んでいるみたいで・・・8月の後半あたりにふっと検索してみると意外と空いていたんで予約。割にあっさり順番が廻ってきた。
 さすがに読み応えがありました。朝井さんのものは総て読んでいますが、今までの中でやっぱり最高です。
 樋口一葉の和歌の師匠、中島歌子の恋の物語。けして甘美な恋物語ではない。時期は幕末から明治、相手は水戸藩の天狗党の志士。この時代って日本中の男たちが興奮状態だったんだねえ。藩の中で内紛している場合じゃないでしょ。水戸の内紛の話はなんとなくしか知らなかった。こんなに悲惨な出来事だったとは。
 男達が争い苦しんでいる本当の目的は何か。そこを見失ってはいないか。殺傷は無益なのではないか。大義のための本当の手段は何か。そして生きるとは何か・・・主人公が夫を恋い慕う気持ちと同時にそういうった社会(男達の世界)への疑問を持ち、感じ、考え続けている・・・そのことをそれほど強調するでもなく描き、結局は読む人に強く訴え、ずっしりと重いものを残している。

 朝井さんの次の本は何かな。待ってますよ。ただし、発行される、図書館が仕入れる、HPに反映される・・その直のタイミングに予約を入れないととんでもない。今、宮部みゆきの最新刊は予約120人待ち。躊躇しました。予約いれてありません。

 朝井さんって宇江佐さんみたいに台所で執筆しているそうな。煮込み料理なんかをしながら。

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