2013/12/13  14:45 | 投稿者: masuko

 夏頃からの読みかけの本をやっつけてしまおうと思っているのに、いつもの本屋の近くにいくとついついよってしまい、ついつい買ってきてしまう。鎌田實の「〇に近い△を生きる」、高田郁の「ふるさと銀河鉄道」(彼女の初めての現代のお話)、そして泣きの銀次の最終章である「虚ろ舟」の三冊。〇に近い・・・を読み出して久しぶりの鎌田節に触れて嬉しくなって、でも、次の日、ちょっと読書っていう時間に2階までその本をとりにいくのが面倒でじゃあ高田さんのを・・・なかなか現代のお話もいいじゃんなんて思って楽しんで、次の日もちょっと近くにあった「銀次」を手にしたら結局、銀次を一番先に読み終えちゃった。 
 けっこう辛い。暗い。社会の闇、心の闇に向きあうお話だ。前作よりさらに10年経ち、銀次は50歳になっている。子どもの恋愛や若者達の生活を描くのに、30代、40代の銀次とは違う視点で見ているのが分かる。 
 次女が慕う男は銀次が前作の話の中で知り合い、家族でかわいがってきた男だ。彼に殺人等の疑いがかかる。被害者の証言もあり銀次も疑う。その男は首をつってしまう。次女は出家。その後話の最後に真犯人が捕まり、彼の疑いは晴れる。その話とUFOかと思われる得体のしれない空飛ぶ物体「虚ろ舟」の話が絡みあう。
 銀次は語る。
「人は業腹な生き物だ。時にうそをつく。手前勝手な理屈を言う。間違いをしても素直に謝らない。どころか他人に責任を押し付ける。」
 次女の出家がさわやかに描かれているのが救いだ。


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