2013/12/3  10:15 | 投稿者: masuko

 銀次も岡っ引きなんだけれど、伊三次シリーズとはかなり違う雰囲気で話は進む。登場人物の描き方もしっかりとしていてまったく違う世界を感じた。そしてそちらの世界は世界でおもしろく一気に読めた。
 解説が諸田玲子さんだった。ついでに諸田さんのものも手に入れてある。夕べから読み出している。
 諸田さんの解説から

親兄弟を描くとき、とりわけ筆が冴えるのは、著者自身が主婦であり母であり、家庭の要であるからだろう。
軽妙な捕り物帳でありながら、本を閉じると幼い頃の友人に出くわしたようななつかしさに包まれる。


このなつかしさっていうのは、つまり、江戸時代のお話なんだよね、っていうことではなくて、今の私達の生活に通じる、人の思い、情け、悲しさや喜び・・・そういうものが描かれているってことだと思う。そこが好きなところなんだな。

そして、東京生まれでない宇江佐さんのことを「やっぱり“江戸っ子”だったのである」とこのように評している。
気っぷがいい、潔い、媚びない、おおらか。楽天家。思ったことは歯に衣を着せず口にするが、そこに一種の諧謔があってそれがなんとも粋である。さらに言うなら、庶民感覚がある。つまり物事を見る目が平らで足がきちんと地についている。

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