2013/6/14  21:58 | 投稿者: masuko

 ケストナーさんのお話で読んだことがあるのは「ふたりのロッテ」。面白かったなという印象がある。翻訳ものはカタカナの名前の登場人物のイメージ像が頭の中でできあがるのに時間がかかり、始めのうちちょっと読みにくい。少年がたくさん出て来るのでその区別も大変。慣れてくるとぐいぐいと引き込まれて読んだ。
 ヒットラー政権下のドイツでは平和主義者の彼の小説は公衆の面前で焼かれ子どもの本を除いてはドイツで作品を発表出来なくなったそうだ。
 男の子の学校の寄宿舎での少年たちに起きた出来事や舎監の先生との交流。
 登場人物の少年たちかまたは大人の誰かがケストナーさん自身をモデルにしているのかなっと思いながら読んだ。訳者の後書きによるとやっぱり自叙伝的小説とのこと。
 少年たちもそして少年だった大人も、辛い、不幸といえる境遇を生きている、あるいは生きてきた。それでも、その時に出会った友や先生との、暖かなおもいやり、知恵と勇気がたくさん詰まった心の結びつきが「悲しいけれど幸福」というような尊い思い出となっている。そしてそのことがみんなと自分を幸福にすることができる力となっていく・・・
 少し、訳者後書きの中の言葉をパクっていますが、そんな感じの小説かな。
 
 
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