2008/7/20  21:41 | 投稿者: 益子

 ぐいぐいと読み進めた。さすがに後半になってくると、幕府の腰抜け加減が目立ってくる。慶喜がどうも・・・
 明治維新にむかう歴史の大きな動きのきっかけがこの生麦事件だったのではないかというのが、吉村さんの結論のようだ。これをきっかけに、薩摩はイギリスと戦争をし、そこで、攘夷などが愚かしい考えであることを思い知らされ、開国論に方向転換していく。同じ頃、長州でも同じような転換がおこり、敵対していた薩長が急速に結びついて、倒幕へと動いていく。
 どちらにしても、すべての人の動きが歴史を作っていく。だれも主人公がいない。それでも面白い歴史小説なのだ。吉村さんの眼、吉村さんの絶対にこうであるはずだというような想像力からくる文章が巧みにちりばめられていて、面白さを作り出しているのだろうと思う。
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