2007/10/22  22:09 | 投稿者: 益子

 例によって吉村昭の幕末のお話を読んでいる。(上)ということでまだ半分だが、かなり厚い一冊だった。娘の話というよりはその父であるシーボルトと母である長崎の遊女「其扇」の話でほとんどが占められている。最後は、混血児であるお稲が、父の血をひいて大変に賢く、母の反対を押し切ってまでも学問をしたいという意思を示すので、母もようやく許し、四国のシーボルトの弟子の医者のところに行くという話で終る。お稲はまだ14歳。日本の中で唯一貿易を許されていた長崎の街の様子や、どんな方法でオランダや唐との国交があったかとか・・・様々な風習、飢饉の様子、日本のそのころの医学のレベルなどなど本当にありとあらゆる江戸時代の歴史がよくわかる。莫大な資料を集めるのだろうね。本を書く時には。「下」の方もぼちぼちと読み進めたい。これもかなり厚い一冊。
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